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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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盗賊団襲来

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 時間をかけて夜の間に盗賊の襲撃があることを周知させた。それと、裏切者が居ることも。冒険者であることを考えると、信じたくないという人も居たが、裏切りは絶対に起きる。後ろから襲われたんじゃあ話にもならないからな。


 そんな訳で、10日目の朝。……今日襲われるはずだ。潜伏している場所は解らないが、襲い掛かってくるのは事実なんだろう。ここまで色々と動きはあったが、決定的な離反はない。


 魔物が襲ってくることが数回程度あったんだ。そこで離反してくる訳ではなく。普通に冒険者として行動していたからな。まあ、腕はあまりよろしく無かったが。


 冒険者の質が低い。誰もアーツを使おうとしない辺り、アーツの事も黙っている可能性がある。勿論貴族がだ。魔法に関しては貴族が黙っていることが確定しているので、多分ではあるが、アーツに関しても黙っているんだろう。


 アーツが無ければ、致命的だという訳ではない。が、魔物相手なら、連撃のアーツなんて叩き込むのが簡単なんだよ。動作が洗練されていないといけない筈なんだ。


 それなのに、護衛の冒険者たちは苦戦を強いられていた。動きが鈍いというのもあるんだけど、もうちょっとどうにかなるだろうとは思うんだよな。


「全体的に冒険者の質が低い。上を目指している訳ではなさそうだな」


「そもそもですが、上を目指す理由がありませんからね。日々の生活が困らなければ良いんですから。だから、強くなりたいという人も少ないのです」


「僕には解らないんだけど、弱いって事は解ったよ? どれくらい弱いのかまでは解らないけど。結局は全滅させるのに時間はかからないとは思うけどね」


「シルエンディールにとっては、俺でも雑魚の内の1人だろうからな……。そもそも喋れる召喚獣という時点でイレギュラーだ。普通はあの供物では出てこない筈なんだけどな」


「そこは僕がやってきたのには理由があるからさ。久しくこっちには来ていなかったしね。折角呼ばれたんだからいかないと。こっちの情報も欲しい所ではあるんだし」


「そんな事でこっちに来られても困る様な存在が呼ばれるんだからな……。どうしたものか」


「シルエンディールは強いですからね。私も心強いです」


「そうだろうそうだろう? 心配ばかりしていても駄目だと言う事なんだよ。物事はもっと簡単に見ておくべきではあるんだよね」


「簡単に見て、何も起きなければ苦労はしないんだよなあ……。まあ、今回は頼らせてもらう。複数人を相手にするのに、逃げられない様にしないといけないんだからな。風精霊の機動力を見せてもらわないといけない」


「任せておくがいいさ。誰一人として逃がさないからね」


「期待していますね」


 期待はしても良いとは思う。それだけ強いんだから。ぶっ壊れていると言っても過言ではない。ある程度の強さの召喚獣が居ればいいなとは思っていたが、ここのまでの召喚獣が出るとは思っていなかったからな。精霊は使い勝手が良いから、呼んでおいた方が良いとは思っていたんだけど。


 キャラバンが移動を開始する。いつも通りに出発し、いつも通りの編成で進む。……裏切者を処罰するのは今日だ。今日で色々と終わらせてやるんだよ。


 ある程度の冒険者は目こぼしすることになるんだけど、仕方がない。何百人と関係してくるからな。全員を処罰する事は出来ない。悔しい事ではあるが、流石に無理な事をやれとは冒険者ギルドに対して言えないからなあ。


 処分するだけで良いんだろうと思うかもしれないが、それにしたって証拠が無ければ難しい。冤罪で殺す訳にもいかないからな。


 どんどんと進んで、両側が森に入る。……襲うならここだろう。確実に仕掛けてくる。警戒は怠らない。


「そろそろ来そうだね。僕ならここでやるかな」


「俺でもそうする。……準備は大丈夫か?」


「問題ありません。既に警戒はしています」


「当然か。来るなら前から冒険者が、横からは盗賊が来る事になる。簡単にやられてもらったら困るからな?」


「当たり前です。そうそう負けはしません」


「僕がいるんだから安心したまえ。と、言いたい所だけど、単独行動するんだろう?」


「当然だな。逃げる奴らを叩かないといけない。それをやって貰う必要がある」


「任せてください。この程度の相手には遅れを取りません。嫌という程訓練をしたのですから」


「期待しているからね? 僕もこんな形でお別れは嫌だし」


 森の中を進んでいく。魔物が出てきてもおかしくないからな。こういう場所は魔物も出てきやすい。そういう場所に盗賊団が根城を作ることはままある事ではあるんだが。


 ゲーム時代も、移動中に仕掛けてくるNPCが居たりはしたが、そもそも道中が短いので、そこまで苦にはならなかったんだよな。今回みたいに泊りがけで移動をすることは無いし。


 ゲームはある程度遊びやすい設計になっていたからなあ。現実とは違うんだ。


 次の瞬間。森の中から殺気が漏れてきた。……来るな。ここで襲うつもりだ。


「アウスラリア、来るぞ」


「こっちも感じてます。シルエンディール!」


「了解。まあ、頑張ってよね」


 シルエンディールが左の森に入って行く。両側から襲い掛かってくると思ったんだが、殺気は左側からしか感じない。慢心しているのか、罠をしっかりと仕掛けている訳ではなさそうだ。


「賊だ! 賊が出たぞ!」


「殺せ殺せ! 賊なんかに負けていられるかってんだ!」


 前の方では賊が出たらしい。後ろの方にはやってきていないな。ただ、直ぐに援軍に来るように、冒険者から頼まれる。


「あんたら! 前に向かってくれ! 賊が出たんだ!」


「解った。ここを対処してからな!」


「くはっ!? な、なんで?」


「ネタは割れてるんだ。運が無かったな」


「くそ、が……」


「グラーデン!」


「見分けは出来るだろう? 積極的に冒険者の方から削るぞ!」


「解りました!」


 行動開始だ。前へと進む。そうしたら、裏から襲い掛かっている冒険者が沢山居る。裏切者は41人。全員を殺さないといけない。


 作戦通りだ。まずは裏切者から処罰する。盗賊はその後でも良い。どちらにしても全滅はさせるんだけどな。ボスは何処かにいるはずである。……シルエンディールに捕まっていたら知らないが。


「なんでこっちを攻撃するんだよ! 盗賊は向こうだぞ!」


「ネタは上がってるんだよ! 盗賊になり下がった奴らの事はよお!」


「クソが! 楽な仕事だってのに!」


「クソみたいな仕事の間違いだろ! とっとと死ね!」


「まだだ! 数は俺たちの方が多い!」


「残念。時間切れだ」


「がはっ!?」


「おう! 援軍感謝!」


「まずは冒険者から対処だ。挟み撃ちは面倒くさい!」


「解ってる!」


 冒険者と協力しつつ、盗賊になり下がった冒険者を処分していく。……この手の話はキャラバンの人たちには話が通っているんだよ。そのための依頼なんだから。


 冒険者ギルドの息のかかった冒険者も居ると言う事である。言わなくても知っていた連中も居たからな。それなりの腕は確保してあるようで。冒険者ギルドの仕込みだけど、まあ、そのくらいはするかって話だな。


 全員では無かったんだけど。善意で仕事を受けた連中も居ると言う事だ。そういう連中には面倒な仕事になって悪かったなとは思うけど。俺たちが移動するために出た依頼だしな。巻き込まれたって感じになるのは仕方がない。


 けど、これもいい経験になるだろう。盗賊討伐の実績があるって事は、それだけの腕前であるという事でもあるからな。盗賊団に負ける様な冒険者ではいけないんだ。


 武器を持ち、魔物と相対するなら、これくらいの脅威は撥ね退けないといけない。魔物だって生きているんだ。まあ、短絡的な考えしか持っていない魔物も多いけどな。


 人間の方が面倒な敵であることには代わりがない。けど、こんな所で負けていたら、魔物相手にも勝てない。楽して稼ぐなんて事は出来ないんだからな。

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