ネームド
OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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小さくなっていく魔法陣。そして、何故か5つの魔法陣が散らばって、五芒星の魔法陣を形作った。……こんな演出知らないんだけど。何が始まっているんだ? 魔法陣が新しい魔法陣を構築するなんて初めてみた。
光が強くなる。それと同時に、風が強くなってきた。何かが来る。とんでもない奴が来る。そう確信した。ここまで来て外れですって事は無いだろう。こんな演出で出てくる召喚獣が弱い訳がない。
光が一層強くなったところで、天高く魔法陣が飛んでいった。……どこ行くんだい? ここに出てきてくれないといけないんだけど。
そして、吹き荒れる風。もの凄いダウンバーストが俺たちを襲う。立っていたら危険だと思い、しゃがんで待つ。アウスラリアもしゃがんでいる。どんな召喚獣が来るんだよ。
「やあやあ。僕を召喚するなんて、やるねえ。供物はしっかりと頂いたよ。他の子たちに譲っても良かったけど、僕が来ないと始まらないでしょ?」
……召喚獣が喋っている。普通ならあり得ない。召喚獣は会話できない。そのはずだ。表に出ていないだけで、会話が出来た召喚獣が居たのか? いや、もしかして。
「ネームドか?」
「おや、僕の事を大体解っているなんて、普通じゃないね。そもそも下界にそんな情報は無い筈なんだけどなあ」
「……それよりも、吹き荒れる風を止めてくれ。ここから落ちたら洒落にならない」
「おっと、嬉しさのあまり、感情が高ぶり過ぎたかな? 楽にしていいよ。こっちでは地位なんて関係ないからね」
その時点で、精霊界では、それなりの地位があるって言っているようなものなんだがな。一応だが、この世界は色んな世界が繋がっているというか、繋げて召喚獣を呼び出しているというか。だから、世界が違うが、常識は同じのはず。それが喋る? 色々とやばい気がする。
「驚きました。会話が出来る召喚獣も居るんですね」
「居るんだよね。こうやってさ」
「驚いたで済ませない方がいいぞ。召喚獣は本来会話が出来ない筈だからな。精霊界の住人である精霊とは言葉が違うはずなんだ。それなのに、精霊がこっちの言葉を使っている。それだけで異常事態が起きているという事になる」
「認識はあっているよ。そうだけど、ちゃんと下界の事を知っている精霊も居る。僕もその1人さ。まあ、人間の言葉を知っているのは、ごく一部の精霊だけだけどね。僕らの世界が作られる前から存在している精霊のみが知っている。懐かしい響きだからね」
「精霊界には精霊が沢山居るのですか?」
「勿論さ。色んな精霊が楽しく暮らしているんだよ」
……やばい。冷や汗が止まらない。こいつのレベルは幾つだ? 今まで感じてきたどの魔物よりも、プレッシャーを感じる。そもそも精霊なんだから、自分の属性の事は、よく解っているというか、答えを知っている側である。それが会話可能? 世界の常識が変わりかねない。
「それで、契約はしてくれるのですか?」
「でなきゃここに来てないよ。将来有望な召喚士に出会えることは、僕らにとっても幸運だからね」
「幸運? 何故なのですか?」
「そりゃあ世界の事をよく知るためさ。精霊だからって、全ての事柄に精通している訳じゃない。でも、精霊界をもっとよりよくしたいって欲はある。だから環境を変えないといけない。他の世界に行く機会なんて、こうやって召喚してくれるくらいしか無いんだよ。だから、こっちの世界を見て回りたい。そうすれば、契約が終わった時に、何かしらを持って帰ることが出来るだろう?」
「契約が終わった時ですか? それは何時になるんでしょうか?」
「それは今から決めるんだよ。召喚石はあるよね?」
「はい。勿論用意してます」
「その召喚石を見せてくれる?」
「はい? 良いですけど」
そうして、アウスラリアが精霊に召喚石を渡す。……色々と会話からやばい話が飛び出し続けているんだが。もし仮に、ネームドの情報が正しいのであれば、ゲーム時代の伝説が正しいのであれば、確実にレベル250は超えている。
その召喚石は、召喚士ギルドが作ったものだ。ゴブリンやその他色々が入っていたけど、契約を解除して送還したものになる。……まさかとは思うが。
「うーん。この召喚石じゃあ、僕は入らないかな。契約が出来ないもの」
「どういうことなのですか?」
「この召喚石だと、帰る条件が決められないんだ。僕みたいに最終的には帰りたいって思っている呼び出されしものたちは、帰る時期をちゃんと決めておくんだよ。例えば、1年後に帰るって約束をしたとしよう。この普通の召喚石だと、こっち側が契約を終える事が出来ないんだ。送還してもらわないと無理なんだよね。それじゃあ僕も縛られてしまうし、これじゃあ契約は無理かな」
「どうしましょうか? ……グラーデンは何かいい方法を知りませんか?」
「やはりそうなったか……。召喚石は普通、召喚されたものから契約を解除する事は出来ない。そういう風に作ってあるからな。だから、言う事を聞かなくなったりしなければ、送還する事はない。親子代々の召喚獣なんかも居てもおかしくない。が、それではこの精霊とは契約が出来ないから、召喚石を作り直す必要がある」
「……出来ますか?」
「……本来であれば、やりたくはない。だってそうだろう? 契約した召喚獣が、勝手に帰る事になったら、使用しているこっちが困る。契約の時期が来たからって、勝手に帰られたら困るのはこっち側だ」
「それは、そうですね。勝手に帰られたら困ります」
「勝手に帰れるけど、その辺は契約次第だよ? そういう召喚石にすれば良い」
「だそうですが……」
「……簡単に言ってくれるな。だが、まあ、不可能ではないが。今の召喚石を改良すれば良いんだな? それで問題ない訳だよな?」
「そうだね。契約が出来るように、縛りを緩めて貰えると助かるかな」
「ちょっと待ってくれよ。それなら改造するよりも、1から作った方が早い」
そういう事で、召喚石を作り直すことに。普通であれば、縛りを設けるところを、自由契約にするという事で、話を持っていけたらって感じだな。……こんな召喚獣は他に出てこないとは思うが。話が出来る召喚獣なんて、そんなに出てきてもらって堪るかってんだ。
「へえ。彼は錬金術師なんだ」
「見て解るのですね。その通りですけど」
「勿論見たら解るよ。しかも、熟練した錬金術師だね」
「それも見て解るのですか?」
「見たら解るよ。魔法陣が違うもの。自分の魔力に合わせて、カスタマイズしている。それが出来る錬金術師は熟練者だ。まずは自分の魔力にあう魔法陣を作る所から始まるからね。ちゃんと作れているって事は、それだけ熟練した錬金術師と言う事でもあるんだよ」
流石に精霊でもネームドなだけはある。こっちの錬金術の腕も一瞬で見抜かれたか。まあ、そうだろうな。属性を司る精霊さまだ。魔力の流れを見る事なんて簡単だろう。……まあ、魔法陣を出しての錬金術じゃないと、初めての錬金術は緊張するからな。慣れた簡単なものなら、魔法陣なしでも出来るんだけど。
「書き換えたというか、縛りを無くしてみた。これなら白紙契約が出来るはずだ。本来であれば、こんな召喚石は作らない方が良いんだけど……」
「まあ、そうだろうね。召喚した対象が、勝手に帰る事になったら、召喚士が大変だろうしね」
「それを解ったうえで、召喚石を作り直させたんだろう? 良い性格しているよ」
これで契約が出来るはずだ。契約内容は吟味する必要があるが、白紙契約なんてあり得ないからな。こういう召喚石を作るのは初めてだ。普通の召喚石なら、こうはならないというか、危険なものではないからな。この召喚石は危険なものだ。作るのであれば、十分注意しないといけないだろう。




