召喚士ギルドへ
仕事の昼休みに暇だったから書きました。
特に面白味も無く仕上がって割と満足です。
〈搾り取られダンジョンマスター〉
URLは面倒なので貼らないとは思います。
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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インベントリの中身も確認したんだけど、大量のお金以外は、特に何も無かったぞ? お金は沢山持ってた。それはそれは持ってた。……こんな事ならさっさと襲ってくれれば良かったのに。もっと高いオパールを買っていたのになあ。マジでそのくらいの大金は見つかった。……なんでこんな木っ端の奴らがこんな大金を持っているんだ? 何かしら裏がありそうな予感がする。悪い方での予感だな。いや、心当たりはあるんだけどさ。
そんな訳で、幻覚を見せておいて、放置してきた。18人居たけど、碌な召喚獣を持っていないという事で。召喚石は回収してきたぞ。勿論だけど、使わない。全部契約を解除して、送還するつもりである。召喚石なんかは盗まれるよね。当然だけど。これが召喚士が不人気の理由の1つだったんだよなあ。苦労して手に入れた召喚獣が、PKに狙われて、奪われるというね。当然のようにインベントリも漁るから、根こそぎ奪われる。拠点に予備の召喚獣を置いておかないと、割と悲惨というね。まあ、大体の人は、それでPKKに目覚めるんだけど。PKKの多くが、PK被害者の会だったりするし。
「ギルマスは居るか?」
「ギルマスなら部屋で仕事をしていると思いますけど……」
「そうか。じゃあ、仕事を増やしにいかないとな」
「えっと? アウスラリアさん?」
「……今回ばかりは仕方がないとは思いますよ。事が事なので、ギルマス案件です」
「……遂にですか?」
「ええ、遂にです。返り討ちにしましたが」
「ああー。それなら仕方がないですね。ギルマスのお仕事を増やしてあげてください」
「襲われることは確定していたのか?」
「いずれはこうなるだろうなとは思っていました。けど、アウスラリアさんが負けるとも思って居なかったので。召喚士としては、アウスラリアさんの方が上ですからね」
「信頼されているな」
「まあ、今回の相手であれば、グラーデンの助けがなくとも何とかなったでしょうね。……ここまで馬鹿な方法を取るとは思っていなかったので」
それはまあ、そうね。ここまであからさまにやってくるなんて思わないし。普通は宿屋で寝込みを襲うんだぞ? それがPKの常套手段だからな。普通の宿屋であれば、セキュリティが少々危ないので、高い宿屋に泊っていたのが功を奏したのかもしれないが。
ただなあ、こんな真昼間から、殺気立てて追いかけてくるとは思わないだろう? なんでこんなにも馬鹿な行動に出てきたのか。それが解らない。割とエタニアス伯爵家が盛り返してきているのかね? そんな事があるのかね? 詳しい事は解らないけど、何かしらの原因があるとは思うんだよなあ。あの下っ端共が、大金を持っていたのも関係するんだろうとは思うけど。買収というか、金で動かされた感はあるんだよな。
俺なら、その大金を使って、クラスアサシンの奴を雇うとは思うんだけど。冒険者にも一定数いるだろうし、アウスラリアが妬まれているのは知っていると思うんだよなあ。そこに、ちょっとしたお金で殺せと言われたら、しかも貴族から言われたら、やってしまう奴らも居るんじゃないか? 俺ならそういう金の使い方をするとは思う。念には念を入れるのであれば、別の町のクラスアサシンを呼ぶな。その方が足が付かないし。
「ギルマスー。仕事持って来たよー」
「嫌がらせかな? 見てよこの量。仕事が山積みなんだよ? これ以上積まれたら、潰れちゃうんじゃないかな?」
「まあまあ、話は聞いておく方が良いとは思うぞ。因みにタダだ」
「タダほど高いものはないっていうよね。……それで? 何絡みの仕事?」
「貴族絡みの仕事と、アウスラリア絡みの仕事。どっちから聞きたい?」
「……どっちも面倒な仕事だなあ。というか、アウスラリアさんの仕事って事は、遂に動いたの?」
「はい。そうですね。返り討ちにしましたが」
「まあ、そうなるよねえ。実力的にそうなるしかないとは思っていたけど。遂に動いちゃったかあ。動いたのは召喚士ギルド?」
「そういう事になります。召喚獣を使ってきましたので。ですが、どうやら貴族の子弟に当たるらしくてですね」
「あれ? じゃあ貴族絡みの仕事もこれ?」
「だと思いますけど」
「残念。同じように見えて別件なんだなあ。まあ、先にアウスラリアの件から片付けるかね。勿論だけど、ギルマスが出動するんだよな?」
「当たり前だよね。ここで動かなかったら、ギルマスをやっている意味がないし。それじゃあ、いこうか。召喚士ギルドへ」
「流石ギルマス、話が早い。とっとと終わらせた方が仕事も楽に進むからな」
「あんまりやりたくはないんだけどね……。遂にこの時が来たかって感じだし」
まあ、そうだろうな。薄々というか、もの凄く濃くあった可能性だからなあ。これが来ない理由が無かったくらいだし。……直接の実行犯になるとは思ってもいなかったけどな。俺なら暗殺者を雇う。無理でも冒険者を雇う。クラスはアサシンが一番だが、マーダーでも可能だ。種族によっては、マーダーの方が良いのかもしれない。強行突破をするのであれば、マーダーになるだろうし。
召喚士ギルドに到着すると、ギルマスは直ぐにエレナール=クレドンナさんに話があるって事で押し通していた。まあ、支部長に聞いてもらわないといけない案件なのは確かだよなあ。無理やり通って来たけど。受付さんは半分涙目になっていたもんな。普通は支部長直通に話が行くなんてことは無いし。余程の時だけだ。今回が余程の時なんだが。
「はぁい。エレナール支部長。久しぶりだね」
「お久しぶりですね。サンクリッドさん。そちらは、アウスラリアさんと、どなたかしら?」
「冒険者ギルドの期待の新人だよ。アウスラリアさんとパーティーを組んでいるグラーデン君」
「どうぞよろしく」
「アウスラリアさんが遂にパーティーを。おめでとうございます」
「ありがとうございます。……ですが、悲しいお知らせに来たんです」
「ああ……。とうとう動いてしまったのですか。何か物証はありますか?」
「家紋の入った指輪を18個確保しました。確認をお願いします」
「確認しますね。……確かに。これは貴族家のものですね。召喚士ギルドに在籍している人ばかりです。……ですが、普通にこれをはめていたのですか?」
「はめていましたよ。そうじゃないとこうやって取ることも出来ませんので」
「そうですよね……。動くのであれば、冒険者を動かすと思っていたので、少々意外ですね」
「だよねー。それは思った。普通に冒険者に襲わせた方がまだ可能性はあるとは思うし」
「普通の頭であればそうします。……エタニアス伯爵家も要らないと判断したのでしょうか?」
「どうかなあ? 普通はそんなことしないとは思うけど?」
「でしょうね。……最近はどんどんと干渉をしてきているので、ここで切り捨てるだなんてことは無いはずなのですが」
「干渉を? エタニアス伯爵家が?」
「そうなのです。商業ギルドにはそこまでだとは言われているんですが、召喚士と兵士にかなりの資金を注ぎ込んでいる様なのです。ですので、ここで影響力工作を切り捨てるなんて事はあり得ない筈なのですが……」
普通はあり得ないと。て事は、勝算があったという事でもある。負ければこんな感じで通報されるんだし。アウスラリアが死んだ程度であれば、幾らでも偽装が出来るだろうからな。何かしらの勝算が無ければ、こんな事はして来ない筈である。召喚獣の質で負けているのだから、負けが当たり前のように思えるんだがな。
しかも、呪い返しで魔法も碌に使えない状態だったんだ。余程近接戦闘に自信があったとかなら解らないでもないんだけど、武器なんて持ってきていなかったからな。ナイフすら無かった。あれでどうやって勝つつもりだったんだろうか。その方が不思議ではある。




