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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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3/5

猫さんに出会った

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 森の中を走る。異常が起きているのであれば、解決したい。巻き込まれた原因が解るかもしれない。……まあ、元の世界に帰りたいかって言われると、微妙でしかないんだけどな。この世界の方が楽しく生きられるんじゃないのか? そんな感じがするんだけど。


 まあ、ここが暗闇の森であればの話なんだけどな。ゲーム世界だって解ったなら良いんだけどな。その可能性は高いとは思わない。低い低い可能性だとは思う。けど、無い訳じゃない。ありえない訳では無いとは思う。


 なら、この世界が、楽しいゲーム世界だと仮定しても良いじゃないか。そして、正体不明の声の主を突き止めよう。そうしたら、特別なスキルとか、転生者特典とか、もらえるんじゃないだろうか。期待はしないが、ワクワクするね。


 ……そうして場所を突き止めたんだけど、異常でも何でもなかった。単純に、猫獣人の女の子が戦っているだけだった。見た所、召喚獣を使っている。という事は、クラスは召喚士か。珍しい。ゲームでは殆どプレイヤーが居なかったからな。


「っく!? ヒポポライノ! 嚙み砕け!」


「プボオオオオ!」


 いや、効果は薄いだろう。見た所、属性攻撃になっていない。召喚士でも、低レベル帯の奴であれば、召喚獣に属性攻撃を付与する装備品なんて持っていないはずだ。あれは最低でも銀を使っての装備になる。あれでは、シャドーゴートは倒せても、テラーゴーストは無理だ。


 さらに悪い事に、明かりを点けている。光属性の魔道具だな。……そうなると、魔物を集めてしまう。暗闇の森で明かりを使いたいのであれば、幻属性で明かりを点けるのが良いんだが。そんな事も知らないらしい。


「きゃあああ!?」


「プボオ!?」


 ……何で魔法攻撃をしない? 暗闇の森に入るのであれば、最低でも1属性くらいは使えないと、こうやってテラーゴーストにカモられる。まあ、猫獣人がそもそも魔法適性がある訳でもないんだが。ただ、どんな種族を選んだとしても、魔法の1つや2つは身に付けておかないと詰む。ソロで活動するならなおのことだ。


 仕方がない。助けるか。……色々と確かめたいこともあるしな。


「動くなよ! 今助ける!」


 テラーゴーストを一閃。属性攻撃にはめっぽう弱い。というか、物理耐性が高すぎるんだ。霊体系の魔物は総じてそうだ。……その代わり、レベルが低いし体力も低い。経験値は美味しいと、非常に良い経験値稼ぎの魔物ではある。ただ、こうやって光属性の光源を使っていると、本当に襲われやすくなる。レベル上げをしているのであれば良いのだが、そうでないなら自殺行為もいい所だ。


「まったく。テラーゴースト相手に物理で戦おうとするな。魔法を使え、魔法を」


「すみません。助かり――!?」


「ん? どうした?」


「……呪人、ですか?」


「そうだが? 珍しいのか?」


「そう……ですね。珍しいとは思います。その、ありがとうございました。助かりました」


「礼には及ばんよ。……ところで、アドバンスエバーデイルという言葉を知っているか?」


「……それは何ですか? 無知で申し訳ないです」


「……」


 確定、か。このゲームの名前を、プレイヤーが知らない訳がない。NPCとも会話が出来るが、普通にゲームの名前だと返ってくるからな。その辺は検証班が色々とやっていたっけ。ある程度の事はマザーアースが嚙んで居るらしいけど、詳しいことまでは知らない。


「……とりあえず、連戦をしたくなければ明かりを消してくれ。暗視の魔法は使えるか?」


「すみません。使えません」


「まあ、だろうな。こっちで魔法をかけるから、明かりを消してくれ。暗視」


「消しました。……普通に見えるんですね。こんな魔法があるなんて」


「魔法としては、基礎の基礎だとは思うが……。後、話がしたい。外に出られるか?」


「それは、はい。こっちが外です」


 助かった。外が解るのは大きい。猫獣人は方向感覚に優れている種族だからな。本来であれば、召喚士では無く別のクラスを選ぶのが普通だ。戦闘系なら獣戦士や金剛戦士、探索系ならシーカーや追跡者、対人特化ならアサシンやマーダーなんかが良いんだけどな。魔法使いには向いていない種族ではあるんだけど、それでも選ぶのであればソーサラーや雷属性使いなどのが候補に挙がる。


 ただまあ、召喚士はどの種族でも適性があるというか、無いともいう。召喚士ははっきりと得手不得手が別れないタイプだ。召喚獣によって、前衛でも後衛でも選ぶことが出来る。……さっきの召喚獣はヒポポライノ。レベル50の召喚獣だ。テラーゴースト以外には有効打を叩き込めるだろうが、属性攻撃には不向きな召喚獣である。


 20分も歩けば、外に出られた。……思ったよりも奥地でなくて助かった。さて、交渉の時間だ。ここが暗闇の森であるのであれば、近くに町があるはず。確かクレマグリッドの町という名前のはずだ。


「さて、外に出られた訳だが、魔法が使えないのに暗闇の森に来たのはどうしてなんだ?」


「……依頼です」


「なるほどな。……テラーゴーストの情報は入っていなかったのか?」


「……入っていませんでした。その、調査不足だったのはこちらが悪い事になる訳ですが」


「ふーむ……。普通は情報を絞るなんてありえないんじゃないのか?」


「そうですね。普通は無いでしょう。ですが、私には理由がありますので」


「まあ、込み入った話なら聞く必要は無いが……。それは聞いても良い話なのか?」


「聞いても面白くないと思いますので、遠慮させてください。それよりも、助けていただきありがとうございます」


「それは良い。こっちも打算ありきの話だからな」


「……打算?」


「ああ、すまないが1000ジェル貸してくれ。このままだとクレマグリッドの町に入れない」


「……あれ? 冒険者じゃないんですか?」


「まだ未登録だ。それに一文無しだからな。町に入れないんだ」


「助けてもらったので、それは良いですけど……」


「まあ、こっちにも理由があるんだ。町に行ったら冒険者登録をするつもりだ。……そっちの依頼は完了しているのか?」


「えっと、はい。目的の闇属性の魔石10個は手に入れましたので、後は出るだけだったんです」


「そうか。それなら同行していっても良いか? 町に入れないと、冒険者ギルドに登録することも出来ない」


 クレマグリッドの町で合っているみたいだな。半分賭けみたいな話だったんだが、この世界はどうもアドバンスエバーデイルと同一のものらしい。……何でこんなことになったんだ? よく解らないが、正直な話、ラッキーだとは思う。


 だってそうだろう? ゲームの世界が現実になったんだ。これを喜ばない奴が居るだろうか。俺は喜ぶね。大歓喜しても良いとは思う。転生か転移か知らないが、そういう展開に憧れが無い訳がない。俺だって漫画の10や20は読む。その中には、そういった作品もあったんだ。


 しかも、なんか訳アリのヒロインまでついて来た。これで興奮するなって方がおかしいだろう。最高の展開じゃないか? いやまあ、原因は解らないんだけど。錬金術をしていたら飛ばされただけだしなあ。ゲームの知識が通用するのであれば、申し分ないとは思うが。


「あ」


「? 何ですか?」


「自己紹介がまだだったな、っと思ってな」


「……そういえば。私としたことが」


「グラーデンだ。色々と厄介になるかもしれん」


「アウスラリアです。こちらこそ、よろしくお願いします」


「金の分は働くつもりだ。恩は何倍にしても返す」


「いえ、そこまでは。1000ジェルだけの事ですし」


 いや、こういうのはなし崩しにパーティーに誘うまでがテンプレだから。……ソロでの活動が当たり前になっていたけど、現実になったのであれば、パーティーを組むのもありだ。大体、何かしらに巻き込まれるまでがテンプレなんだけどな。

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