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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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善行と悪行

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 そんな訳で、狩りを終えて帰ってきた。門番もそんなに外れが居る訳ではないらしく、今日は普通に通れてしまった。……結局は、貴族の紐付きの様な奴らが面倒なだけで、他は大丈夫なのかもしれない。詳しくは無いが、貴族にだって亜人差別を良しとしない所もあるだろう。


 冒険者ギルドに入り、換金を行う。魔物の素材もそうだが、魔石が凄い事になっているからな。売り捌かないといけない。ある程度の金が必要になってくる。拠点にするのであれば、家を購入した方が良いだろうし、資金はどれだけあっても足りないなんてことはない。たんまりと用意しておいた方が良いんだが……。


「な、なんですか!? この量は!」


「今日の狩りの成果だ。常設依頼の処理を頼む」


「普通はこんなに狩って来ないんですよ!」


「……そうでしょうね。こうなるとは思っていましたが」


「毎日このくらいの成果を出してもいいが、明日は普通に休みにするからな? 明後日には同じくらい持ってくるとは思うが。休みの日には、色々とやっておきたいこともあるだろうし、俺だってやらないといけない事もある。そろそろ生産職としての仕事もしないといけないからな。素材はある程度確保してきた。錬金術師としての仕事もしないとな」


「ゆっくりと休むことはしないんですか? 今日だって結構忙しくしていたとは思いますが……」


「戦闘以外はほとんどしていないからな。採取は適度にしかしていないし、戦闘もアウスラリアに任せていたんだ。俺はまだまだ余裕があるとは思うぞ?」


「……他人のフォローというのが、一番気を使うというか、難しい事だとは思うんですけどね。私はただ戦っていれば良いだけでしたから。難しい事もありましたけど、それ以上にグラーデンの方が疲れていてもおかしくないと思いますよ?」


 うーん。どうなんだろうな。基本的にゲームでは休みなんて無かったし、これくらいは出来るんだよな。しかもレベルが250もあるんだから、基礎体力も育っているはず。このくらいで疲労を感じるなんてことはないんだよな。まだゲームの感覚が抜けきらない。ソロで何でもやってきた頃とは、多少は変わっているとは思うけどな。他人の育成を手伝うなんてあり得なかったことだし。


 今までの俺からしたら、なんでこんなことをするんだって思われてもおかしくないんだよな。でも、楽しむためには、1人では無理だ。ゲームでは競い合う人がいた。この世界ではどうだ? 競い合う人は少ないんじゃないか。……まあ、適正レベルに合う場所に行けば、それなりの敵は出てくるんだろうけど。問題は、国を跨がないといけない事ではあるし、そもそも町なんて無い場所が殆どなんだけど。


 ゲームだと移動は面倒では無かった。フィールドを5分も歩けば次のフィールドにいけたからな。……現実だと何日かはかかるだろうし、キャンプもしないといけなくなってくる。次の町で本格的にパーティーを組むしかないとは思う。責めて前衛が1人は欲しい。後衛が2人ってのは、少しばかり厄介だろうしな。


「何でも良いから換金を頼む。無理ではないだろう?」


「無理ではないですけど、時間がかかりますよ?」


「……そんなにか?」


「少なくとも1時間くらいは欲しいです」


「……でしょうね。そのくらいの時間は必要だと思いますよ?」


「まあ、待てと言われれば待つが。……暗闇の森は不人気な狩場って事であっているよな?」


「突然なんですか? まあ、不人気なのは確かですけど……」


「テラーゴーストが居るものね……。魔法くらいしかダメージを与えられないというのは辛い所ではあるわね」


「なら荒らし回っても平気だな。明後日も暗闇の森に行くが、気を付けないといけない事はあるか? 魔物以外で頼む」


「……狩りの邪魔をしなければ問題ないとは思いますけど?」


「そうですね。他の人の邪魔にならなければ大丈夫だと思います」


「解った。依頼掲示板の方にいるか。アウスラリア、もう一度依頼の確認をしようか」


「良いですよ。まあ、常設依頼以外は無いとは思いますけど」


 常設依頼以外があれば引き受けるんだがな。難しいと思う依頼は却下だ。他の魔境に関しては、多分ではあるが、他の冒険者が依頼を受けるんだろうし、俺たちが受けなくても問題はない。


 まあ、罠みたいな依頼でも、熟してしまえばギルド的な評価も上がる訳で。無理無茶無謀な依頼以外は受けるつもりなんだよな。……それが報酬が異様に安くてもだ。依頼人に事情があるかもしれないし、そういった依頼も受けた方が良いんだよ。


 ゲーム時代にもあったんだよ。新人の薬師が、何とか素材が欲しいという事で、安い金額で依頼を出して来たり、孤児院からポーションの納品以来があったりな。そういう善行を積む系統の依頼も存在した。こっちでもあるとは思うんだよな。新人に優しい所ではあるけど、そういった急な依頼とかもあるとは思うし。


 俺はそういう依頼は積極的に受けてきた。……ゲーム内で言われていたことではあるんだけど、カルマ値が存在しているという噂があったからなあ。レッドプレイヤーを目指すのでなければ、カルマ値はプラスであった方が良いとは言われていた。経験値なんかに補正が入ると言われていたっけ。


 詳細は定かでは無いんだけど、カルマ値はプラス方向に伸ばした方が良いと思われる。召喚獣の召喚にも関わってくると言われているし、アウスラリアのカルマ値を上げておくのは悪い事ではない。見えない数値との戦いになるが、そういう事は善行を積めば、問題なく上がっていく。


 そういう観点から考えると、召喚士ギルドの奴らのカルマ値はもの凄くマイナスに振れているような気がするな。マイナスに振れないと出てこない召喚獣も居るとは言われているが。特に悪魔や堕天使はカルマ値がぶっちぎりでマイナスにならないと出ないとか言われていたりする。


 まあ、譲渡という手段があるので、普通はカルマ値をプラスにしておけば問題ないとは思うんだけどな。別に最強が悪魔や堕天使という訳でもないし。……最強の1角である事には変わりないんだけどな。そういう悪魔や堕天使も居るという事ではある。


「ふむ……。目ぼしい依頼は無しか。色々と困っている人がいれば、依頼を熟すのもありだとは思ったんだがな」


「困っている人ですか? どんな依頼を探していたんです?」


「明らかに報酬が安すぎる依頼や、恵まれない人からの依頼だな。そういうのを探しているんだが、普通の商人からの依頼や、商業ギルドなんかからの依頼しかないと思ってな」


「……そういう人たちは、冒険者ギルドに依頼しませんよ。そういうのはギルドを通さずに依頼を受けるものですから」


「直接受けないといけないのか。それだと、難易度が高いな……」


「なんでまた、そういう依頼を?」


「召喚獣に関わってくる事だからだな。人の業を理解していると言われている。出来る限り人助けをするか、出来る限り悪行に手を染めるか。どちらかに偏った方が良いとは言われているな」


「……そんな事、聞いたことがありませんが」


「前回の召喚の時に出てきた、ノーライフエルダーリッチは、善行を積んだ人の方が出てきやすい召喚獣だ。普通にしていれば、善行の方が多くなるから、気にしてはいなかったが」


「そんな事があるのですね。……まだまだ知らない事ばかりです」


「知らない事ばかりなのは当たり前だな。俺だって全てを知っている訳ではないし。全てを知っているのは、神くらいだろう」


 当たり前のように知っている事しかないって言える存在は、この世界の神だけだ。ゲーム開始直後からプレイしてきているが、知らない事は大量にある。全貌解明をしようとしていたプレイヤー集団もいたが、無理ではあった。少なくとも、俺がプレイヤーだった時は無理だったからな。


 この世界を全て解明しようと思うと、それなりの理論が必要になってくる。それは天才しか理解できない。そういう仕組みになっているんだ。開発陣でさえ、ブラックボックスであるマザーアースを理解できないでいるんだから。バグが起きない方が奇跡なんだよな。それだけマザーアースが優秀だって事ではあるんだけど。

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