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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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ブートキャンプ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 魔法の訓練をしながら、暗闇の森にまでやってきた。……訓練のかいあって、幻属性の魔法を発動させるところまでは何とか出来たんだが、威力が心許ない。まだまだ常識に囚われているようだ。もうちょっと常識を捨てて、自分に対して嘘を吐かないといけない。難しいのかもしれないが、やって貰わないと困るんだよな。今後も色々とやらないといけない事がある。レベルを上げる為に、どんどんと戦闘をしてもらわないと困るんだ。強くなってもらわないとな。目標のためにも。


「さて、暗闇の森に来たわけだが、積極的に戦闘を熟す。その為には、大量に魔物を呼び寄せる必要がある。まあ、それはこっちで何とかするから、徹底的に戦闘をしてもらう。召喚獣が1体までしか出せないという事で、ヒポポライノを出してもらう。ノーライフエルダーリッチを出すのであれば、前衛の様な動きをしてもらわないといけないが、それは苦手なんだろう?」


「そうですね。前衛の様に前に出るのは苦手です。その、命を賭けて戦うというのは解るんですが、どうしても難しくて……」


「無理なら無理で仕方がない。だから、ヒポポライノを主軸にして戦う。出来るだけ、俺の介入はしない方針でいく。その方がレベル上げには丁度いい。戦闘参加の条件を満たしつつ、ラストアタックを持っていってもらわないといけないからな。テラーゴーストはこちらで対処する。それに関してはまだ魔法が上手く使えていない事から、こっちで何とかしないといけないとは思う。が、出来るだけ経験値は欲しいので、魔法で戦闘参加条件は満たしておきたい。発動までは大分短くなってきた。だから必死で当てる事だ。止めはこっちで何とかする。だからひたすらに攻撃を当て続けてくれ」


「それは良いんですが、何故か不安がよぎるんですけど?」


「ちょっと過激にレベル上げをするだけだ。ヒポポライノをフル活用するのはそうだが、解体はする暇がないと思った方が良い。一気に呼び寄せるからな。それが終わったら、ゆっくりと魔石とその他討伐で得られる部位を回収する。テラーゴーストだけは、回収物を落とすから、面倒は少ないけどな。心配しなくても、死体の回収は任せてくれればいい。死体の山を歩けとは言わない。足元が危ない状態で放置しておくのは流石に不味いからな。その辺はこっちで上手い事やる。アウスラリアは迷わず敵を倒し続ければ良い」


 そんな訳で、森に少し入った所で、魔力を四方八方にばら撒く。挑発系の魔法だ。暫くすれば、魔物が大挙して押し寄せてくるだろう。魔物に見つかりやすい様に、今回は光属性魔法で光源をばら撒いている。明かりは十分だ。魔物は寄ってくる。まあ、後ろから来ないだけマシだろう。出口に近い所で魔法を使ったからな。


「さあ来たぞ。最初だからな。そこまで範囲は広げていない。どんどんと範囲を広げていくから、そのつもりでいてくれ」


「……もの凄い魔物の鳴き声が聞こえるんですが?」


「ざっと50体程度だ。集中しておけよ。一気に魔物が来るぞ」


 戦闘開始だ。ヒポポライノ目掛けて、暗がりリスが攻撃を仕掛けてきている。嚙み潰すか、叩き潰せば良いだけだ。簡単だな。という事で観戦していた。まあ、初めはこんなレベル上げは辛いとは思う。完全に格下相手にやる方法だからな。アウスラリアとは同格。ヒポポライノ的には格下だが、それでも前衛としての役目は、10体目くらいが顔を見せた時点で無理となっている。乱戦に巻き込まれた感じだな。これで良いんだけど。乱戦状態の方が、仕留めるのには簡単だし、魔法の訓練にも繋がる。状況判断能力も付くし、いいことずくめだ。


「プボオオオオ!!」


「ヒポポライノ! こっちに通さないでください! っく。数が多い!」


「魔法で牽制するんだ。近寄らせるなよ。連射速度も必要になってくる。心配するな。ダメージは多少は仕方がない。回復魔法を使えるから、存分に怪我をしてくれ。レベルを上げるには、死にそうなくらいがちょうどいいんだ」


「とは! 言いますが! これは無謀でしょう!?」


「やれば出来るさ。一撃死なんて、こんな所ではありえないからな。状態異常を使ってくる魔物も居ない。してくるとしても拘束くらいだ。回避しつつ魔法を叩き込め。攻撃力は低いかもしれないが、効果が無い訳では無い。袋叩きにされそうになったら、ヒポポライノを盾にしろ。それくらいなら死なない。回復魔法はこっちから随時飛ばしている」


 ヒポポライノに回復魔法を使いつつ、攻撃力と防御力を上げるバフ魔法も使っている。簡単には落とされない。ヒポポライノが暴れれば暴れるほど、どんどんと魔物の数も減っていく。補充がそれよりも多いだけだ。召喚獣だって、AIで管理されていた。ある程度は学習をするんだ。こういう状況になった事が無いなら、1度は経験しておいた方が良い。経験は力になる。経験値とは別の力になるんだよ。マスクデータ的にも良い方向に向かうはずだ。


「テラーゴーストも来たぞ。早めに一撃を入れてくれ」


「っく! 簡単に言いますが、判断が難しいです!」


「難しくないと訓練にもならないだろう? 状況判断能力を上げないと、何処かで詰むぞ。ただ、相打ち覚悟の攻撃はよろしくない。しっかりと判断をして、意味のある行動をとれるように心掛けるんだ」


 死が身近にあるこの世界では、こんな訓練をするなんて馬鹿げているのかもしれない。けど、やっておかないと、何処かで詰んでしまう。諦めるようになってしまう。それでは駄目だ。ゲームでもそうだが、死んでもいいやと思ってプレイなんかしていない。ゲームでもデスペナが重いんだ。なるべく死なない様に立ち回るのがベスト。死んで次がないこの世界では、死にそうになる訓練なんてまずしないだろう。が、そんな事では成長しない。強くなれない。魔王を倒したければ、なおさらだな。


 20体、30体と倒して行く。状況判断が出来るようになってきたな。ヒポポライノに任せていては駄目だという事に気が付いたようだ。召喚士の役割は、召喚獣が十全に戦えるようにすること。そのフォローも仕事の内だ。


「ようやく解って来たか? 召喚士は召喚獣が戦いやすい戦場を作るのが仕事だ。索敵し、牽制する。それだけでも召喚獣は戦う場所を選べる。自分に有利になる様に立ち回るんだ」


「荒療治もいい所ですけどね! ヒポポライノ! 次は右です! 反対側は私が足止めします!」


「プボオオオオ!!」


「テラーゴーストが来たぞ。さっさと一撃を入れてくれ」


「後回しです! 牽制だけして放置! グラーデンはいつでも屠れるように準備を!」


 ほう。良い判断だ。それが出来るようになってきたという事でもある。やはり人は危機に放り込んだ方が良い。その方が磨かれる。宝石だって、研磨しなければ輝かない。天才だろうが、その才能を伸ばしてやらないと育たない。召喚獣が良いのを引けた? それは運だ。天才の要素の1つでしかない。天才とは、運も実力も兼ね備えてこそだ。それでこそ、天才の名に相応しい。


 努力しないでも出来る事もあるだろう。それが天才という謂れだからな。だが、天才だって努力できる。才能だけではどうしようもない事も、この世界には存在するんだ。それを経験しておくことは、今後の為にもなる。レベルを上げて、強くなるのは通過点だ。どんなふうに強くなるのかは、その個人次第。強さとは、望めば手に入る。その為には、努力しなければならないが、出来ない事は少なくなっていく。今回の様に、訓練をすることは悪い事ではない。天才であろうとも、必要な努力はやるべきなんだよ。


 40体くらいを倒し終えた。残りは消化試合だな。まあ、こんなものだろう。初めてにしては上出来だ。召喚士だからと言って、召喚した後に何もしないなんてありえない。状況判断をし、召喚獣に指示を出し、積極的に攻撃に参加する。それでこそ召喚士だ。守られるだけの存在とは違うという事を、学ばなければならない。

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