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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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弱すぎる兵士

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 まあ、研究はカルトの方が頑張るんだよな。割とそんな感じなんだよ。何故か、頭の良い奴ほどそういうのに引っかかるというね。世の中に不満があるから、カルトに入信するというのもあるんだけどさ。それはとりあえず置いておくとして。


「手続きが面倒だけど、何とかなりそうな頭の痛いことは解った。俺としても了承するしかないとは思うし。流石にザガット伯爵家の面子を潰しても良いとはならないからな」


「そうだよね? 依頼として処理するから、もう暫く待って欲しい所ではあるけど。その内正式に依頼を出すから。手続きが面倒な事には変わりないんだけどさ」


「それで? まだ頭の痛い事はあるんだろう? この際だから聞いておいてやろうじゃないか」


「よーし、聞いていってくれよな。って、まあいいけど。本当に頭の痛いことだしね。どうしろっていうのさって話ではあるんだけど。テルドール伯爵家がエルト草原に冒険者を入れるなって言ってきているんだよ。そんなのは無理に決まっているじゃん?」


「冒険者をエルト草原に入れるな? 暗闇の森でレベルを上げるんじゃないのか?」


「それがそうでもないんだよね。暗闇の森にはいけないんだよ」


「どうしてだ? 兵士の平均的なレベルは40なんだろう? 暗闇の森の適正レベルは40から50程度だ。魔法が使えるならもう少し下げても問題ない。装備が整っていれば、もっと下げても良いはずだ。魔法が使えて装備が整っていれば、レベル20でも十分通用する。なのにエルト草原なのか?」


「兵士の全国平均は40レベル程度だね。あくまでも平均はって所が味噌なんだよ」


「……この町のレベルの平均は?」


「レベル10だね。訓練でしかレベルを上げてないし」


「初心者冒険者未満じゃないか……。それで威張り散らしていたのか?」


「弱い奴ほどよく喚くってね。いやー。本当に参るよね。それで、テルドール伯爵家が暗闇の森では危険だと判断した訳だ」


「英断だな。最底辺の英断だが」


 なんだそれは。レベルが低いなんてレベルじゃない。……それでか。絡繰りが見えてきたぞ。前に召喚士ギルドの奴らから襲撃された時に使っていた式紙。あれでもレベル20なんだよ。


 兵士クラスなら蹴散らせるって事か。それであそこまで増長した訳だ。レベルの低い争いだなあ。マジで目を瞑りたくなってくる。


 底辺同士が争っていたと。そこで、アウスラリアがレベル50の召喚獣の召喚に成功した。それは天才だわ。レベル10や20で争っていたんだから。


 冒険者が面白くないと感じるのも解る。レベル50なら俺たちだって同じくらいだよって思っていたんだろう。そうだとは思う。そのくらいには経験値を積み上げているだろうからな。いるんだろうな?


「因みになんだが、この町の冒険者の平均レベルはどの位なんだ?」


「うーん。日々変わるけど、大体40くらいが平均じゃないかな。強い人で80くらいまでレベルが上がっているとは思うよ。まあ、大体の人は60くらいで町を移動するんだけどさ。この町で生活していくって決めた人は長く居るし。そういう人を抜いても平均は40くらいはあるけど。冒険者の数も多いしねえ。多少の高レベルなら埋もれるからさ」


「……それでアウスラリアが天才扱いされていたのか。なんとなくだが納得はした。突然出てきた召喚士のレベル0に抜かされたんだから、嫉妬も出てくるか」


「まあ、そういう事だね。今じゃあどうやっても抜けない場所に行っちゃったから、嫉妬している人も少なくなったけどね。前よりは住みやすい環境になったとは思うよ」


「それは助かっているがな。それで? その低レベル集団がエルト草原でレベル上げをしようと。まあ、この辺の魔境で一番レベルが低い所はエルト草原だから、解らない訳ではないが」


「そうなんだよね。解らないでもないんだけど、それだと冒険者も困るじゃない? レベル20から30くらいの人が頑張って稼ぐには、エルト草原が一番なんだよ。特にファットラビットが良い感じに稼げるんだよね。丸々1体インベントリに入るし、お肉としても優秀だからさ。食べられる魔物で、手軽に持ってこられるってなると、ファットラビットくらいしかいないからね。デボン高原はもうちょっとレベルが高くならないと厳しいし、暗闇の森は魔法が使えないと厳しい。ジュレム山脈については、ちょっと無理かなあ。鉛鉱石を拾うくらいなら出来るだろうけど、レベル上げって言われると、あそこが一番レベルが高いし」


「レベル上げの効率的には暗闇の森が一番なんだがな。魔法が使えるんだから、そっちでレベルを上げれば良いものを。よりにもよって食料の供給源のエルト草原か」


「当然だけど、兵士は冒険者じゃないから、お肉なんて持ってこないだろうしね。装備も整っているのかって言われたら、微妙な所だけど、しっかりとした鉄装備を持っているだけでも十分だとは思うんだけど。暗闇の森に行ってくれるのが、一番冒険者ギルドとしても楽なんだけど」


「暗闇の森は魔法が使える奴が居ないと入らないからな。今まではどうしていたんだ?」


「大体は魔法が使える冒険者が向かっていたのと、召喚士ギルドからお小遣い稼ぎに行っていたかな。暗闇の森の素材は高いから。……今は安くなってるけどね」


「それはそうだろうな。俺たちが毎日のように行っていたんだから。高値を維持する事も必要なくなるだろうとは思う。それに俺たちは採取もしっかりとしてくるように教育をしているからな。素材はあるだけあった方が良い」


「それもあって、闇属性の素材は結構集まってくれているんだよね。助かっているけど、今はそれは関係ないからさ。冒険者ギルドにエルト草原に入るなって話。無理だよ? って言ったんだけどね」


「無理じゃない。通せと言う事か」


「そういう事。一応だけど、エルト草原にいかないでも稼げるのかって冒険者に聞いてみたんだけど、半分くらいは無理だって言っているからね。装備が整っていない人にとって、ファットラビットはお金になるんだよ。お肉は常に消費されるから、価格も安定しているし」


「まあ、食料になる魔物は高く買い取っても良いだろうしな。食料なんてあればあるだけ売れる。余れば保存食にすれば良い。青草粘土よりはマシだろう」


「……ああ。あの保存食ね。確かにそれよりはマシだよね。まあ、お肉は余らないんだけど。外に出すだけの量は入ってこないしね。仕方がない事ではあるけど」


「そうなのか? そこまで人口が多いとは思わないんだけど?」


「いや、全部のファットラビットを持ってくるのであれば、輸出が出来るくらいには魔物は出てくるよ? けど、さっきの話にもあったように、マジックバッグを持っている冒険者なんていないし」


「……あー。それもそうか。そこに繋がってくるのか」


「そういう事。幾ら倒しても1体分しか持ってこられないんだよ。でもまあ、どんどんとレベルを上げて、別の場所で稼ぐんだけどね。順当に行く冒険者はエルト草原の次にデボン高原に行って、ジュレム山脈でレベルを60まで上げて、クレマグリッドの町を去るって感じかな。早ければ5か月くらいで出ていくよ。遅ければ3年くらいかかるけどね」


「3年はサボり過ぎだ。効率よくレベルを上げれば3か月で十分だ。まあ、暗闇の森にいけば、もっと早く済むんだけどな」


「魔法が使えればね。兵士は魔法が使えるんだから、そっちに行けば良いんだよ。本当に参るよね」


 頭が痛いと、ギルマスが頭を抱える。……この町の兵士が弱すぎるのが問題だな。何とかしてやりたい所ではあるが、兵士の訓練をするのは、ザガット伯爵家の面子にも関わってくるだろうしな。それはそれで出来ない相談な訳で。


 というか、兵士の練度はやばくないか? 治安維持とか見ているだけなんじゃないか? それで良いのかって気がしないでもないが。


 まあ、ギルマスが頭が痛いと言っていた理由は解った。俺たちでも出来る事と、出来ない事がある。出来ることは協力するけど、出来ない事は無理だ。冒険者の質を上げるのは、無理だからな。来る冒険者全員のレベルをデボン高原に向かえるだけのレベルにするのは不可能だし。


 どうしたものかね。俺が考えても仕方がない事ではあるんだけど、放置しておくのも可哀そうって思うんだよな。まあ、何も出来ないんだけど。出来たら苦労はしていないだろうしな。

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