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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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研究所はない

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 確かに頭が痛いのも解る。何ともならないからな。冒険者の質を上げても、今度はマジックバッグが無いという所で躓く。そして、いざマジックバッグを公開しても、作り手がいないのでは問題しかない。


 どうにかしてそれらを解消できたとして、冒険者がこの魔境にだけ来てくれるかという保障はどこにもないんだよな。別の魔境でも活動できるんだし。


 何なら今までよりも稼ぎは増える訳だ。持ち帰って来られるものが増えるんだから。それで得するのは商人だけど、狙った所にいかないと、もっと欲しい商品が手に入らなくなる。


 そうなると、値段が上がる。下手すれば、ゲームの時の100倍の値段がついてもおかしくない。一体幾らになるんだって話だけど、そんな素材の1つ1つの値段なんて気にしたことがない。


 そりゃそうだ。高いものでも、ゲーム内時価だからな。……仕入れ量が多ければ安くなるし、少なければ高くなる。平均価格なんて知る訳がない。


「安定供給が出来ない以上は、値段は跳ね上がるだろうな。需要と供給のバランスが最初から崩れているんだから」


「そうなるんだよ。他の素材はまだ何とかなるんだよ。採取してきたものとか、木の洞に落ちていることがあるブラックダイヤとかも、インベントリに入るし。スクリューホーンライノやタイラントエレキディアも肉の需要はあるかもしれないけど、そっちは部位で切り取ってくれば良いしね」


「スクリューホーンライノやタイラントエレキディアの肉は美味しいのか?」


「美味しいよ? 今までのどの肉よりも美味しかったよ。知ってる? 基本的には、レベルが高くなればなるほどに、お肉って美味しくなるんだよ。ギルマス特権として食べたけど、本当に美味しかったよ? こっちはこっちで別の問題になるとは思うけど、そっちはまだいいの。冒険者が調達できれば解決する話だから」


「ダークトレントの木材はそうはいかないと。そういう事だよな?」


「そういう事だよね。魔力伝導率が良いらしくてさ。屋敷全体を魔道具化するなら、トレントの木材を使わないといけないんだよ。普通はそんな事はしないんだけど、偉いと勘違いしている貴族ほど、そういう所に固執するんだよね。それでダークトレントの木材っていう、トレントの木材の中でも、現状最高級品があったら、どうするのさって話だよ」


「……金に糸目を付けずに建てる馬鹿が出てくると。まあ、そういう馬鹿もいるんだろうな」


「一定数いるからね? それで問題になってくるのがザガット伯爵家なんだよ」


「ん? ザガット伯爵家は冒険者ギルドの親玉みたいなものだろ? ある程度常識があるとは思っていたんだが?」


「常識はあるよ? けど、貴族界でこう言われちゃうんだ。「うちの屋敷はダークトレントの木材で魔道具化してね。いやー、中々いいものだよ。ところでザガット伯爵のうちはどうなのだね? 産地であるからして、さも素晴らしい屋敷をもっているのだろうね」とさ」


「……ああ。俺にも見える。ドヤ顔で自慢する馬鹿貴族が見える。馬鹿程そういうことをするのがよく見える。本当にくっきりと見えるな。それは最悪だ」


「でしょ? だから、この木材が出てきた時点で、ザガット伯爵家に選択肢なんて無いんだよ。屋敷を建て替えるしかないの。それもなるべく早くにね。そうじゃないと、ダークトレントの木材の価格がどんどんと上がっていくだろうし。予算的に考えて、そんな金額があると思う?」


「善良な貴族家ほど、そんな余分な金は持っていないだろうな。逆に言えば、悪徳貴族ほど貯め込んでいるとも言うが」


「そういう事だよね。頭が痛い意味、解ってくれる?」


「どう転んでも、ザガット伯爵家に負担を強いる訳だな。それは最悪だな。頭が痛いのも解る。そして、解決できないんだろうなって事も、よく解る」


「まあ、それに関しては何とかなるんじゃないかなとは思っているんだけどね。グラーデン君たちが頑張ってくれれば、ザガット伯爵家の面子は保たれる訳だし。冒険者ギルドからも応援はするからさ。何とかしてほしい訳だよ」


「流石に何とかはするが。とりあえず、ダークトレントの木材の供給を止めなければ問題ない訳だ?」


「そういう事だね。出来れば永続的にやって欲しいけど、そこまでは望まないから。責めてザガット伯爵家の屋敷が建て替わるだけの木材が集まるまでは何とかしてほしい」


 それは流石に何とかしよう。こっちの都合で困らせている……訳でも無いんだけど、一応は庇護者としてザガット伯爵家が全面に立ってくれているからな。クラン、リベレーションズの拠点はクレマグリッドの町であって、他の町では無い。活動拠点は他の町でも買っているが、本拠地はここだ。


 その本拠地の貴族家の、庇護者として名乗り出ている貴族家の面子を潰すことは出来ない。そのくらいの供給はしなければならないという事だ。……第2陣が追いついてくれるのを待つしかないだろうな。時間があれば、第2陣を育てることもしないといけない。


 下手したら第3陣も育てないといけないし、第4陣も育てていかないといけないという事になる。第5陣を見つけておけって話も出てきそうだな。大きな話になってくるとは思うけど。


「その件は俺たちにも原因が微粒子レベルで存在しているから引き受けるけど、本気で安定供給しようと思うと、厳しいからな? マジックバッグの作り方を公開しても良いとは思うけど、まずは作れる錬金術師を探してくれ。冒険者ギルドの錬金術師ではまだ無理だ」


「そっちはなるべく早く探すようにするよ。というか、公開するんだ?」


「別に絶対に公開してはいけないものでもないからな。研究しろよとは思わなくもないから、錬金術師の連中には一言二言言いたいけど、どうせ言っても無駄だしな。俺が発明したって訳でもないんだし、公開はしても良いと思う」


「公開はしても良いんだ。問題は錬金術師かあ。腕がいい錬金術師って言っても、そんなにいないからね? 基本的にはポーションを作るのが仕事だし。魔道具を作るなら、魔道具師の方が向いているんじゃないの?」


「流石にそっちの方面の作り方が解らないからな。魔道具師でも作れるのは知っているが、魔道具師の為のレシピにする技術が無い。俺たちのクランにも魔道具師はいないしな。大体は錬金術師で事足りるのが悪い」


「あー。それもそっかあ。錬金術で作れるんだから、他の作り方を知らなくても当然か」


「知っていることは教えてもいいが、知らない事はどうしようもない。研究してくれとしか言いようがないからな。元はといえば、貴族がこういう研究関係の所に予算を付けないのが問題なんだよ。研究関係の派閥がどこなのかが知らないけど」


「……研究関係の事を一生懸命にやっていたのは、人間至上主義派だよ。エタニアス伯爵家の事から、色々と勢力を落としているけど、元々はそこが一番研究をしていたんだ。人間で全てを賄うためにって事でさ」


「それはそれで問題が大きい様な気がしないでもないが。言ってしまえばカルトだろ? そんな所に研究を任せるんじゃないと言いたい所だ」


 今からでも遅くはないから、研究機関は作れよ。王族命令で。何処かの貴族家が頑張ってやる事でも無いんだよ。国を挙げてやる事なんだよなあ。そのくらいは解って欲しい所である。


 まあ、研究が進んでいないのは解った。錬金術師で優秀なのを引き抜いてこないといけないのか。俺たちのクランの錬金術師も優秀にはなってきているんだけど、如何せんレベルが足りないんだよ。最低でも200は欲しい所なんだよな。


 素材に精通しているとなると、そのくらいのレベルは欲しくなってくる。……品質が悪いものを作っても意味がないからな。インベントリの拡張はしっかりとしたマジックバッグが無いと厳しいんだよ。その辺は解って貰わないといけないんだよな。


 研究なんて幾らやっても良いとは思うんだよなあ。戦争をやるくらいなら、戦争にならない技術を積み上げてやればいい。仕掛けてきたら滅ぼすレベルで技術力の差を付ければ良いんだよ。


 それが出来ないのであれば、国の管理を諦めろ。王族貴族は何をやっているんだ。それだけの事をやってきていない事を恥じろよ。技術力は力なんだ。大きな力なんだよ。

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