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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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安定供給できるかどうか

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 まあ、雑談である程度は話したつもりではある。情報共有しておくべきことはしておいたと思って良いとは思う。……雑談で忘れていたが、星見の塔は貸してくれるんだろうな?


「それで? 星見の塔は貸してくれるんだよな?」


「貸すけど、召喚結果はこっちにも報告してよね。供物までは聞かないけど、何が出てきたのかまでは知っておきたいし」


「その辺は問題ない。……狙い通りに召喚が出来れば、頭の痛い報告になるとは思うが」


「……頭の痛い報告はもう懲り懲りなんだけどなあ」


「そう言えば、入って来た時に辛そうな顔をしていたな。何かあったのか?」


「何かはあったよねえ。まずは君たちのクランに関係する話でもしておく? リベレーションズに関係する話を聞いておく?」


「聞くが……。そこまで頭の痛い報告をしたとは思えないんだが?」


「まあ、こっちはまだ何とかなるというか、対処は出来る方だからね。手続きなんかが面倒なだけで、そこまで頭が痛い訳ではないし。けど、しっかりと仕事を増やしてくれているから、教えてあげよう。闇晦ましの森での事だよ」


「ん? それは報告通りのはずだが?」


「そう。報告通りの筈なんだよね。君たちは素材で持ってくる事だけでは無くて、サンプルとして魔物そのものを持ち帰ってきてくれたんだから、こっちで調査はするよね」


「当然だろう。調査はしてもらわないと困る。素材として使える部分を持ち帰ったつもりではあるが、まだまだ素材として使える部分があるのであれば、解体して持ってこないといけないからな」


「調査結果は大体思った通りだったよ。グノスファントムとレミギックゴーストは消えちゃうからどうしようもないにしても、素材は取れるし、魔石も取れる。問題ないよね。この2体は」


「多少、テラーゴーストと取れる素材は違うが、基本的な使い方は同じだからな。素材である事には変わりはない。まあ、邪属性と闇属性で区別しないといけないから、面倒ではあるとは思う。名前としては死者の怨念で同じだからな」


「名前はどうでもいいけどね。テラーゴーストのよりも品質が良いから、その分は取引が捗りそうだなとは思うけど。で、問題の1つがダークトレントだよねえ」


「トレントの木材は何処でも貴重なはずだ。魔法使いにとっては、良い触媒になるし、金属のものよりも使いやすいはずだ。土属性ではあるが、その他の属性とも相性は悪くないはずだ」


「それが問題なんじゃない。ダークトレント木材は普通のトレントの木材よりも、魔法触媒に適しているという結果が出たんだよ」


「まあ、そうだろうな。レベル的にはそうなってもおかしくない所だとは思うが」


「それが大問題なんだよ。そもそもだけど、君たちのクランしか入手できる人たちがいないのに、どうやって供給するのさって話があるでしょ?」


「……それは、確かに」


 そう言えばそうだな。俺たちのクランしか討伐していないというか、レベルが足りなくて行けない。それに魔法使いも居なければいけない。普通の冒険者には無理だろう。


 しかも魔境の奥の魔境になる。レベル150クラスの魔境の多くがこのパターンなんだけど、魔境の奥に魔境があるって感じなんだよな。そういう場所じゃない所も無い事は無いんだけど。


 普通の冒険者では辿り着けない。この近辺を拠点にしていて、かつレベルが150くらいないと厳しい訳だ。そもそもがレベル150もある冒険者なんてそうそう居ないんだし。大体はレベル100前後である。まあ、長寿種で長く狩り続けていて150を満たしている人もいるだろうけど、その魔境に特化しているからなあ。


 そう考えると、素材の供給が滞るのは目に見えている。欲しいと言われても、取りに行く冒険者が居ないんだ。どうする事も出来ない。


 じゃあ兵士を使えばとなってくるんだけど、兵士のレベルは平均40くらいが関の山。魔法を使えるとは言っても、まず無理な注文だ。


「解る? 安定供給できないんだよ。君たちのクランしか取って来られない訳だしね」


「その辺は冒険者を育成していけば何とかなるか? まあ、召喚士であれば、下手すれば単独で行っても何とかなるだけの戦力を手に入れられてもおかしくはないんだけど」


「うん。そうだね。でも、召喚獣を用意したとしても、問題はまだあるんだよ」


「ん? 召喚獣のレベルが200もあれば、解決する問題じゃないのか?」


「問題は解決しないんだなあ、これが。ダークトレントの木材を、どうやって持ってくる気なのかな?」


「普通に持ってくれば良いだけの話だろう?」


「あのねえ……。インベントリの容量が大きなの、忘れてない? 普通の人は、そんなに大きなインベントリを持っていないの。解る?」


「あ」


 あー。そう言えばそうだった。マジックバッグ自体作れないんだった。錬金術師の実力不足のせいで、その辺りにも制限が入っているのか。まあ、マジックバッグを公開すれば良いだけの話なんだろうが、それはそれで問題が出てくる訳で。


 並みの錬金術師で作れるのかって問題が出てくるんだよな。冒険者ギルドで抱え込んでいる錬金術師たちではまだ早い。素材の活かし方を解っていないだろうからな。


 じゃあ在野の錬金術師をってなると、これもまた難しい。錬金術師の多くが召喚士ギルドに引き抜かれているんだ。錬金術師の数が少ない。


 それに、師匠は作れても、弟子は作れないとかは普通にあり得る話だ。割と作成難易度自体は難し目だからな。


 それを総合すると、俺がマジックバッグを供給しなければならなくなる。儲かるだろうけど、冒険者に普及させるとなると、コストカットは必要になってくる。そうじゃないと冒険者が買えないからな。冒険者がそこまで金を持っているとは思えないし。


 商人に売る時と、冒険者に売る時で値段を変えると言う手があるのと、商人たちに投資させるという手があるんだが、前者はまずもって無理だ。商人連中から総スカンを食らう事になる。


 後者は、それだけ優秀な冒険者を何処から見繕うのかって話もあるんだよな。クレマグリッドの町にいる冒険者であれば、そこまで強くはない。投資しても、回収するまでに5年程度はかかるだろう。そこまで待てるのかって疑問はある。


 長寿種なら問題ない。5年程度で良いんだから。問題は人間だ。人間の5年は長い。儲けている連中の多くが40代くらいと考えると、投資を回収するのは50代。下手したら死んでる。


 次代のために投資をする決断が出来るのかだ。しかも実るかどうかも解らない。冒険者なんていつ死んでもおかしくないんだから。投資先としてはリスクが高すぎるんだ。


 安定供給できないのに、出回ってしまっている訳で。それらを全て回収するなんてことは出来ない。冒険者ギルドだって利益は必要だからな。買い取った分は、補填しないといけない。


 しかも、貴重な素材になるんだろうから、それなりの値段が付く。そうすると、抱え込んだら大きな赤字になるんだ。なら売るしかない。


 冒険者ギルドとしては、安定供給できる方が良い。その方が物価が安定するから。でも、現状だと俺たちのクランしか闇晦ましの森には行っていない。


「つまりは、変な付加価値がついてしまっているという事か?」


「そういう事。だから冒険者ギルドとしては、買い取り額は上げないといけない。それだけ貴重って事になるから。そうじゃないと冒険者として旨味が無いでしょ?」


「事実上、俺たちしか供給できないんだから、そうなるよな?」


「だよね。それで、マジックバッグの関係で、実力があっても持ち帰れないんだよ? じゃあ値段はもっと跳ね上がるよね?」


「……付加価値が付くからな。そうなるだろうな」


「それを商人たちが何処に持っていくのかは知らないけど、確実に言えるのは、貴族の下に売りに行くよね? 値段が高いんだから」


「まあ、そうなるだろう。……安定供給できないのかと言われる訳だな」


「そうなる可能性が高いだろうね。事実、出来ないよね?」


 出来ないだろうな。やれと言われたら出来るが、目標がある以上、こんな所で止まっている訳にはいかない。こんな場所で足踏みなんてしていられない。前へ前へ進まないといけない。それは確定事項だ。少なくとも、レベル300くらいまでは上げたいと思っている。それならこんな所では止まれない。安定供給は難しいだろうな。

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