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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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星見の塔を借りに

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 基礎訓練を堪能し、ある程度の基礎が整ってきた頃。遂に完成した。現状最高級品の供物が。最高級品ではあるが、まだまだ改良の余地はある。もっと良いものを大量に仕入れなければ。


 まあ、仕入れるのも自分たちではあるんだけど。レベルが150以上の魔境には、誰も挑戦しないっぽいからなあ。素材を集めるのも自分たちでやらなければならない。まあ、やるけど。


 そんな訳で、召喚をするんだよ。星見の塔を貸してもらわないといけない。とりあえずはギルマスの所にいかないとな。星見の塔を貸してくれと頼み込まないと。


「……星見の塔を借りに来たんだが、なんか辛そうね?」


「そう見える? まあ、そう見えるよね。実際の所辛いし」


「何があったのかは後で聞くとして、星見の塔を貸してくれ。供物が用意できたからな。今回も良い召喚獣を引けるとは思う」


「前回の結果でも十分に驚いているけどね。精霊を呼び出したのは良いよ。そんな事もあるかなって思っていたからさ。でも、こっちの言語を理解して、会話が出来る召喚獣なんて聞いたことが無いんだけど?」


「それには俺も驚いた。召喚獣とは意思の疎通は出来なくはないが、言葉を話し、こちらと会話出来る召喚獣がいるなんて考えても居なかったからな」


「へえ。グラーデン君でも予想外だったんだ?」


「流石に予想外だ。精霊を呼び出す所までは良かった。そういう供物を用意したんだからな。そこからが問題だ。会話が出来る召喚獣なんて、有利過ぎる」


「だよねえ。普通は何が出来るとか、探り探りやらないといけないのに、それをすっ飛ばせるんだから凄いよねえ。こっちはそんな召喚獣を引けてないよ? 勿論だけど、良い召喚獣は結構引けているから、冒険者ギルドの戦力は整いつつあるけどね」


「それは良い事だな。冒険者ギルドの戦力が上がるのは良い事だ。……ただ、喋れる精霊というのは、それ以上の劇薬だって事なんだけど」


「そう? 今までの情報でも十分に劇薬だと思うけどね? 会話が出来るんだよ? 作戦の通達なんかが楽じゃない。それだけじゃあ駄目なの?」


「それだけじゃあ足りない。精霊としての特性が問題だ。精霊の特性を考えれば、話が出来るというだけで、問題が大きくなるはずだ」


「うーん? 精霊としての特性ねえ。精霊は属性を司るものでしょ? その属性に特化した能力であることは……。あれ? という事は、属性について詳しい?」


「詳しいなんてものじゃない。属性の真実を知っていると言っても過言ではない。つまりは、それの話を理解出来れば、理論上、最強の魔法が使える事になる」


「大問題じゃん!? いや、大発見と言っても良いのかな?」


「大発見で良いとは思うぞ。もし仮に、冒険者たちに魔法講習を受けさせるのであれば、これ以上ない講師になるからな。現に俺たちのクランでは、その理論を噛み砕いて教えている所でもある。風属性に限定すれば、その辺の奴らよりも威力は高い」


「大発見なんてものじゃなかったかあ。それは凄いね。そうか。精霊だと属性についても色々と知っているんだね。それを教えてもらえるだけで、魔法の威力が変わってしまうくらいには知識が付く訳だ。……貸せないんだよね?」


「貸せない。特殊な召喚石を作らないといけないからな。その召喚石には契約項目がなくなっている。契約したい召喚獣が居ても、召喚石の改良が出来なければ、契約する事は出来ないだろう」


「うーん。悩ましいなあ。僕らもそういう存在が欲しい所ではあるんだけど、召喚石が今のままじゃあ使えないのか。……多分だけど、供物もそれなりに重要なものを使っているんだよね?」


「それなりに重要なものを使っているぞ。別に隠している訳ではないが」


「あれ? 隠してないの?」


「冒険者ギルドになら言っても良いとは思っているぞ? そこまで秘密主義になるつもりはない。……貴族には黙っていて欲しい所だけどな。これ以上に素材の値段が上がるのは避けたい」


「じゃあ、教えてって言ったら教えてくれる?」


「教えるぞ。まあ、作り方も簡単には教えるが、自分たちで作ってくれよ? 俺も自分で作っているんだからな」


 そんな訳で、精霊石の作り方を教える。まあ、宝石に対応した属性の素材を使って、あれやこれやすれば、魔法石になり、更にあれやこれやすると精霊石になる。


 それを供物にすれば、精霊が呼べる可能性は高くなる。品質が高ければ高いほど、高位の精霊がやってくるんだろうとは思うが、それは実験してもらわないと無理だ。例が1つだけでは少なすぎるからな。


「うーん。精霊石ねえ。宝石を使った錬金術の産品かあ。中々に手に入れるのが難しそうだね」


「素材を集めないといけないからな。俺は風属性で呼んだから、他の属性で試してみた方が良いとは思う。召喚獣として応じてくれる精霊が、ネームドである可能性はそう高くないとは思うし。何度も何度も失敗しないといけないとは思うからな」


「だよねえ。それにさっきの話だと、契約の条件がない召喚石も作らないといけないんだよね。……そっちをメインにすることは出来ないの?」


「それは止めた方が良いだろうな。高位の存在だからこそ必要だと言う事であって、普通の召喚獣には必要ない事ではあるからな。わざわざこっちが条件を緩める必要は無いと思う。その分だけ暴走の危険度が増す。低位の存在は、そのくらい縛りが強くても良いとは思うが」


「そっかあ。となると、条件を無くした召喚石を特注で作らないといけない訳だね。そっちの作り方も教えてくれるんだよね?」


「勿論だ。まあ、簡単な事ではあるんだけど」


 契約の所を空白にするだけだからな。そこまで難しい錬金術ではない。そろそろ冒険者ギルドの錬金術師も腕がそこそこになってきているんだろうし、問題なく作れるとは思う。


 問題は、召喚士をどうやって増やすのかだよな。冒険者に召喚士に成れと言っても、難易度が高い。召喚石はこの際、冒険者ギルドから安く仕入れるとしても、召喚陣がな……。あれではちょっと物足りなさすぎるんだよ。


「そう言えば、召喚陣の話をしていなかったな」


「召喚陣? 何の話? 聞いてないけど」


「召喚士ギルドが使っている召喚陣は、恐らくだが魔族が作った召喚陣だ。昔は友好的だった魔族がいるのかもしれない。その魔族から教えてもらったのが、今の召喚陣だろう」


「……ちょっと待って。魔族の召喚陣? どうしてそうなるのさ?」


「前にカールチェイスの町に行ったときに見つけた。魔物の活性化の話はこっちにも入って来たとは思うんだが?」


「あー。あの時ね。そう言えばグラーデン君たちが出る前にはこっちに情報が来てなかったけど、後で知らされて、大丈夫だったのかなって思っていたんだよ。……解決したって聞いたけど、もしかして解決したのはグラーデン君たち?」


「そういう事になる。それで、見つけたのが魔族の魔法陣だ。文字が読めなかったから確実だとは思う。その文字と、召喚陣の文字で一致しているものがあった」


「……それは頭が痛いね。召喚陣が実は魔族由来のものでしたってなったら、ちょっと荒れるんじゃない?」


「貴族たちは大変かもな。俺には関係の無い話ではあるけど」


「大問題だよねえ。敵視している魔族の召喚陣を使っているって事になったら。召喚士自体が矢面に立たされるかもしれないし」


「……物理的にか?」


「いや、流石に戦争の最前線に行けって言われる訳じゃないよ。ただ、財務卿派閥が割れちゃうかもしれない危機ではあるとは思うけど」


「言わない方が得策だろうな。俺は黙っていることにしているんだが」


「それが正解だよ。僕もザガット伯爵家に言うつもりは無いし。知らない方が良かったけどね」


 まあ、それは仕方がない。ギルマスに色々と説明をしないといけなかったのは事実だし。拠点になる場所であり、星見の塔を抱え込んでいる冒険者ギルドだから話しておく価値があるというかだな。


 色々と研究をして欲しい所だからな。供物の兼ね合いで召喚陣が違う所までは突き止めているとは思うんだけど、まさか召喚陣が32種類あるだなんて思わないだろうし。


 ……もっとも、32種類では無い可能性も十分にあり得るんだがな。多い可能性は多々ある。今回使われる魔法陣は未知の魔法陣の可能性が大だしな。そういう何かを呼ぼうとしているんだから、俺も人の事は言えないんだけど。

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