8話
おばあちゃんの圧に屈してから3分。
一旦家に戻って、車に乗り換え、どこかの食べ物屋に向かってるらしい。
蓮川さんは、親の車で後ろから付いてくるらしい。
会ってからそんなに経っていないのに、ご飯を一緒に食べに行くとは...。
地獄かよ。
しばらく、右折や左折を繰り返していくと、前に和風で高そうな店が助っ席の窓から見えた。
「あの、鳴室屋?に入るの?」
「そうよ。あそこは前から食べに行ってた店なのよ。高いから、最近はそんなに行ってなかったわ。」
初耳だ。
前とはどのくらい前なのだろうか。
僕が幼稚園生の頃か?。
その時は記憶が無いか、うる覚えだからな。
車から降りたら、連川さんと目が合った。
...すごく気まずかった。
そんなことはどうでもいい。
鳴室屋の入口の古い家にあるような、ガラス張りの扉を開けると左側に受付があり、そこに1人の店員が居た。
「ご予約のお客様でしょうか?。」
予約?。
なんの事だ。
「ええ、そうよ。5人で予約した、月死よ。」
「これはこれは。お久しぶりですね。月死様。」知り合いか?。
前に言ってたって言ってたしそりゃそうか。
「中学生2名、大人3名でご予約された、月死様でお間違え無いでしょうか?。」
「間違いないわ。」
「お席へ、ご案内致します。」
おばあちゃんを先頭に、列になって受付の人について行った。
外見からは、分からなかったがめちゃくちゃ広い。
これで何回目だろうか左右に曲がるのは。
また左だ。
「こちらへお座り下さい座り方はご自由にどうぞ。」
案内されたのは個室で左右に長い椅子がある、部屋だった。中に入っても気づかなかったが、この店は回らない寿司屋だな。
「ありがとう。」
タメロ。
さっきから気になってなってたけど結構おばあちゃんこの店行ってるな。
「じゃあ、子供2人は左で、大人は右。」
待て待て待て!。
僕が蓮川さんの隣?。
本当に行ってんのか?。…
もう!。
はあ。
...ガチで終わった。




