2話
ふう、落ち着け。動揺するな。隙を産むな。やるからには徹底的に
倒す。
「李舞妓、笛よろしく」
練習では上手くいったが、実践と練習ではまるで違う。こんなに違うもんなのか?関係ない、倒せは済む話だ。
「じゃあ私はサポートに回る。戦うのあんたら2人に任せる」そうだった。鴉音葉は、サポータの役割だったな。
「始めよっか。」
掛け声が聞こえると、神秘的で少し不気味な笛の音が後ろから聞こえてきた。やっぱり聞きなれない音だな。余計なことを考えるな。
今は「化け物」を倒すことだけに集中しる。考えるのを辞めるな。
辞めたら「死ぬ」。来た。
「瑠濡神」。
・鴉音葉は緊張しながらその光景を見ていた。
早いなやっぱり「瑠濡神」は。けど早いだけじゃ意味がない。「化け物」の攻撃を避けながら、操る「化け物」の行動を考えるのは難易度が高い。だけどそうしないと「化け物」を倒す手立てはない。
特に「濡神」としては難易度が桁違いだ。一瞬で武器を入れ替えて敵を仕留める。1歩間違ったら「死ぬ」。倒す「化け物」もレベルが違うと言うか練習とは別物だな。まるでこっちの攻撃が見えてるかのように避けてくる。瑠濡神は左右に順番的にかつ、バレないように攻撃を入れていたが、やはりダメだな。簡単に避けられてい
る。
「来た!」
翡翠は「化け物」が隙を作ったと勘違いしたようだ。まずいこのま
まじゃ......
「ちょっ、何してんの翡翠!」
どうやら集中し過ぎてりの首が全く聞こえていないようだ。やはいやばい本当にやばい.......このままじゃ全員が「死ぬ」。この職業になってからは「死ぬ」のは覚悟してたけど「死ぬと」感じると怯えるとはね。情けない.......
・……その時翡翠は必死に「化け物」だけを見ていた。
今が好機だ。これを逃したらもうないだろう。結衣が何かを必死に叫んでいた。様子は見えたが何を叫んで居たのかは分からない。
「やば!」
そう気づいた時には遅かった。「瑠濡神」は「化け物」の攻撃で左へ勢いよく飛ばされ気を失っているようだ。「化け物」でも気を失うんだな。ここまでか.......そういえばいつからだっけこの職業になろうとしたのは。




