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録音されたテープ  作者: 二色黒白
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2031年 12月19日 (1)

男「なあユキ見てくれ」

ユキ「なあに」

男「じゃーん、ビデオカメラさ」

ユキ「エリックどうしたのそれ?」

エリック「へへっ、友達から貰ったのさ、もう使わないからってね」

ユキ「へえ」

エリック「いいだろう? 古い型とは言え性能はお墨付きだ」

ユキ「そう」

エリック「これで僕たちの生活を記録しようと思ってね」

ユキ「ええ、どうして?」

エリック「思い出作りのためさ」

ユキ「必要ある?」

エリック「ええ、いらないってのかい?」

ユキ「あんまり」

エリック「ユキは撮られるのが好きじゃないからな」

ユキ「そういうこと」

エリック「いいさ、こいつができるのは録画だけじゃないんだ」

「録音も、できるのさ」

ユキ「え? 別で録るってこと?」

エリック「そういうことさ」

ユキ「録画できるのに、わざわざ録音を別でするの?」

エリック「そうだよ?」

ユキ「どうしてそんなものを?」

エリック「これをくれたマイクスが、撮られるのが嫌いなユキのためにって取り付けてくれたのさ」

ユキ「なにそれ」

エリック「いい奴だろ?」

ユキ「ありがた迷惑ね」

エリック「せっかくなんだからいいじゃないか、声だけでもさ」

ユキ「もう、好きにすれば?」

エリック「よし! やったね」

「ただこれカセットテープだから、録り終えたら交換しないといけないんだ」

ユキ「……カセットテープ代は自分で出してよね」

エリック「わかってるよ……」

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