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Hiroshi Yoshimura (吉村弘) - 静けさの本 (Static) (1988)
を 聴きながら
””
嘘みたいに、目の前のものが全て、違っていたようなきがすることがある。
物理的に目の前の空間が、がたがたと崩れ落ちるかのような感覚。幻影のようなイメージは、こうしてひとりでいる時に起こりやすくて、そうなっていっても、自分は大して驚かず、何も思わない。
意識が半分、分かれたようになっていて、一種幻影にいるのかもしれない。……別にそれは特別なことでもなんでもなくて、それはそれで、意識が溶けるようにリラックスしていく瞬間だから、
私は、空間にとけていくかのような独りになれる夜が好きだ。
すべてが……作り物も、嘘も、すべてが、関係なく、形をもたず、保てない中に
自分すら、はっきりとしない空間に溶けていく
そんな濃密な崩壊と幻影と意識のなかにあって
まどろうように それは ひどく たゆたいたくなるほどに ひどく とけるようで なにも抵抗がない
やわらかく すっと とけていく やさしさ。




