4 護衛の装備を見直していこう 1
ノボルには早速10人の護衛がつけられた。
子供一人に多くないかと思うが、これくらいは必要になる。
ノボルのそばに最低2人を警備で配置。
これを交代でつけねばならないのだ。
更に、事務作業などを行う人間も必要になる。
となると、2人組を3~4交代で6~8人。
他の部署との連絡や電話応対、様々な雑務、事務作業に2人は欲しい。
結果、ノボル一人に10人となる。
(思ったより多いな)
この人数にノボルもさすがに驚いた。
だが、多い分には困らない。
余裕があるのは良いことだ。
経費削減の名の下に、多くの仕事を1人でやらされるよりは。
その他、いろいろな事を押しつける使いっ走りも。
(あんな事は絶対にしない)
前世の教師や同級生、上司に同僚などを思い出して決意をあらたにする。
そんな決意をしながらも、早速手に入ったボディーガードを見渡す。
いずれも背広を着こなして、動きに隙が無い。
しっかり訓練されてるのが分かる。
だが、気になる事があった。
「防弾チョッキとか着てるの?」
見たところ背広だけしか身につけてない。
最悪の場合、体を盾にしてノボルを守るのにだ。
これでは命がいくつあっても足りない。
「普通、防弾チョッキとか着ないの?」
この質問にボディーガードである警護官は首を横に振る。
「いえ、そういったものは使いません」
「それは駄目だ!」
さすがにこれは見過ごせなかった。
すぐにノボルは独裁者に泣きつく。
「あれではみんながかわいそうです!」
必死に訴えるふりをするノボル。
その作った表情と必死に見えるそぶりに、親馬鹿を独裁者は即座に発動させた。
「よし、みんなに防弾チョッキを配ろう!」
「ありがとうございます、父上!
さすがです!」
「そうだろう、そうだろう!」
わーはははははっ、破顔して大笑いする独裁者。
どんな勲章よりも子供からの賞賛が一番なのは、親としての美徳だろう。
他の多くの欠点はともかくとして。
かくて大統領警護官達には防弾チョッキが支給される。
常に暗殺の危機にみまわれる独裁者。
その警護官も命の危機にさらされていた。
だが、これで死ぬ可能性は大きく減った。
更に。
「ねえ、こんなに大きな鉄砲を使ってるの?」
もう1つ気になったのが使ってる銃だった。
大きいのである。




