28 警察と軍隊に更に手を入れよう 2
軍隊の装備品。
以前と違い、整然と記入された一覧。
ノボルによる文房具導入の成果があらわれてる。
そんな書類に目を通し、ノボルは首をかしげている。
「どうしてこうなった?」
目にしてるのは歩兵用装備。
様々なものがあるが、これがおかしな事だった。
様々な種類の武器や機具が必要なのはわかる。
しかし、一つの種類の中で別々の装備があるのが理解できなかった。
特に歩兵が使う銃については。
歩兵が使う、いわゆるライフルというのは統一しておくものだ。
全員が別々の銃を使ったら、管理が面倒になる。
教育の手間もそれだけ増える。
にも関わらず、様々な銃が渾然一体となってる。
理由は簡単。
その時に一番性能が良いと評判のものを採用する。
これがまず1つ。
そして、政治的な理由。
独裁国家のおおもとである国が、「これをつかえ」と押しつけてくる。
断る事ができない下請け・子会社の悲しさ。
いわゆるソビエト連邦のような国から大量の武器を提供という名で押しつけられてる。
なお、購入費用そのものは無料である。
しかし、異様に高い輸送費を払わされる。
この輸送費がソビエト連邦の輸送担当機関に支払われる。
これが事実上の購入費なのは疑う余地がない。
おかげで洋の東西を問わず、様々な銃器が雑多居に入り交じっていた。
これをまずはどうにかしないといけない。
その為に、まずは群の人間を呼ぶ。
どの銃が使いやすいのかと。
これについては様々な意見があった。
命中率や威力、装填できる弾丸の数などなど。
いずれも武器として必要な能力だ。
その中からノボルは1つを選んだ。
性能でいえば、決して優れてはいないものを。
だが、わかりやすい能力以外の部分でノボルはそれを軍の標準にした。
「これにする」
そう言って手にとったのは、古く重い歩兵用ライフル。
威力はほどほど、命中率は決してよくないもの。
だが、それよりも重要な部分がある。
それがノボルの選択理由になった。
それはソビエト連邦の歩兵用ライフルに似ていた。
AK47。
姿形どころか性能も同じ。
最も重要な選択理由も、
この世界のソビエトに当たる国、ハラタラクモノ連邦のかつての主力歩兵銃。
世界で最も頑丈と言われるライフルだった。




