26 小型バイクを走らせよう
電動工具と共に大きく取り入れていったものがある。
小型バイクだ。
50ccから100ccくらいのバイク。
この小さなバイクをようやくまともに使えるようになってきた。
道がある程度作られた事で。
砂漠にのまれた国である。
道などあるわけもない。
車は四輪駆動のオフロード専用でもなければまともに走れない。
そんなところにバイクを持ち込んでも、まともに走れる場所もなく立ち往生する。
しかし、砂袋とコンクリート板の道のおかげでこれが解消された。
首都の中や、周辺の町や村を結ぶ道が出来上がった。
こうなれば、小型で小回りがきく小型バイクの出番が出て来るようになる。
世の中には軽トラックすら必要が無い小さな荷物がある。
また、一人でちょっとしたお使いをする事も多い。
そんな時にわざわざ車を使うのももったいない。
かといって、ある国は距離が離れてると移動も億劫になる。
小型バイクはこのような時に役に立つ。
小型だからどこでも走れる。
速度は出ないが、ちょっとした移動程度なら問題は無い。
出前のような近所への配達にはこれで十分。
しかも、小さいながらも力はある。
小さな荷車を取り付ければ、輸送力も跳ね上がる。
100ccともなれば、人を乗せられる牽引車を引っ張れる。
簡単なタクシーが出来上がる。
また、これらなら時速50キロ程度で走るのがせいぜい。
重量もさほどではない。
土嚢を強いてその上にコンクリート板をおいただけの道でも無理なく走る事が出来る。
コンクリートの強度を気にする必要がない。
こうした小型バイクが、簡易な移動手段として。
軽量な輸送手段として国内に広がっていく。
これらは国内の状況に上手くはまっていった。
魚の塩漬けや、魚醤油などのあらたな産品をを運ぶのに便利だからだ。
現時点では大手の製造業者があるわけではない。
事業として作り始めてる者もあらわれてはいるけども。
それよりも、個人で作ってる者が多い。
こういった者達が市場に持ち込むには、バイクの方が都合が良かった。
軽トラックより更に安く、個人で作った物を運ぶには調度いいからだ。
何より、安い。
トラックより更に安い。
個人でもどうにか所有できる。
整備も比較的簡単だ。
個人で仕事をするには丁度良い。
このバイクをまずは政府が用いてく。
車を使うまでもないお使いには便利だ。
車より燃費もよく故障も少ないから、維持費も安くなる。
下手に車を使うと、貧乏な小国には大きな負担になる。
これを回避できるのはありがたい。
当然ながら、軍でも使っていく。
ランドクルーザーも軽トラックもそうだが、小型バイクも意外と便利なものだ。
あれば伝令や偵察などに役立つ。
また、軽い輸送にも使いたいのは軍も同じだ。
単純にバイクで兵士が移動すれば、迅速に動ける兵隊を確保できる。
たったこれだけでも、小さな国にとっては大きな戦力になる。
警察もいわずもがな。
バイクで巡回する警察官により、見回る範囲が広く、緊密になれば犯罪もやりにくい。
また、警察も細々とした移動や連絡に、機敏な足を求めていた。
小型バイクの導入は丁度良かった。
これらも導入されるや、大きな結果を出していく。
移動や運送、郵便などなど。
様々なところで使われていく。
これらが動くごとに、様々な物が運ばれる。
それと共に金が動いていく。
留まっていた経済が活性化する。
世界的に見れば小さなものである。
だが、この国にとっては大きなうねりとなっていった。




