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ドクサイ君! ~異世界転生したら独裁者の子供だった、でもこの国終わってますよね?~  作者: よぎそーと
2章

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24 闇市を潰すために、自ら大量にばらまいていく、値段をつけて

 流出対策もしていく。

 横領が発生しないように。

 厳罰も大事だが、それだけでは足りない。

 横流しが無意味なものとなるようにしなければならない。



 闇市が発展するのは、物品が手に入らないからだ。

 そこらにあるものを、わざわざ社会の裏側で手に入れようとはしない。

 今回、文房具が闇市に流れたのは、国内に出回ってないからだ。



 だからノボルは、これらを大量に売りさばいていく。

 政府直営店で。

 取引のある商人を通じて。

 正規ルートを使って、文房具を広めていく。



 反応は上々だった。

 何せ闇市より安く買えるのだ。

 誰もが求めた。

 取り締まりの強化によって、闇市では手に入らないのも大きい。



 車やバイクより食いつきがよい。

 当然である、安いのだから。

 誰でも簡単に買える値段というのは、誰もが手に取るという事に。

 どうしても値段が高くなる車やバイクは、買える者が少なくなる。

 だが、文房具なら100円から手に入る。

 輸送費を上乗せしても、極端な値段なる事は無い。



 安いからどんどんと売れていく。

 これが国内への拡散につながっていく。

 そして、国全体で生産性が変わっていく。



 全員がかすれないボールペンを使う。

 芯が折れない鉛筆を使う。

 しっかりと消える消しゴムを使う。

 すぐにやぶれない紙を使う。

 普通に切れる鋏を使う。

 しっかりとまとまるホチキスを使う。



 ただこれだけである。

 しかし、ただこれだけの事が今までは出来なかった。

 だが、今は違う。



 こうして文房具を手にした者達の効率がかわっていく。

 日常の様々な失敗がなくなる。

 ただ、書き損じがなくなる。

 字がまともに書けないという事が消える。

 それだけで十分すぎる程に成果や効果を出していく。



 これが国全体で起こる。

 読み書きができる者は少ないが、わずかなこうした者達が失敗をしなくなる。

 それだけで全てが動き出す。



 金と物が動くとき、どうしても書類が必要になる。

 何を、どこに、どれだけ運ぶのか。

 どこに、何が、どれだけあるのか。

 これらを記しておかねば、まともな管理ができないからだ。

 また、管理をしようと思ったら、どうしても記録が必要になる。



 こうした記録を作る事が出来る。

 それも、短時間で。

 書き損じがなくなれば、それだけ費やす時間が減る。

 インクが滲む、紙がインクをはじく、書いてる途中でペン先が紙を破る。

 これらが無くなるのだ。



 そして、これらを束ねるためのファイルがある。

 ファイル用の紙がある。

 既に穴の空いてるルーズリーフ。

 これらが記録を簡単にまとめてくれる。



 フィルがなくても、ホチキスをつかえばいい。

 数枚程度の書類をまとめるならこれで十分。



 穴の空いてない通常の紙には穴開けパンチを使えばいい。

 これで専用のファイルにまとめられる。



 たったこれだけ。

 だが、今までこれがなかった。

 あっても、品質のわるいものしかなかった。

 ルーズリーフの穴の位置はファイルとあわず。

 ホチキスはまともに針がとおらない、針がまがって貫通しない。

 穴開けパンチは穴をあけずに紙を破る

 ファイルはすぐに壊れる。



 こんな道具しか無かった。

 そこに、普通に使ってる分にはまず壊れない文房具があらわれた。

 効率があがるのも当然。



 何より、ストレスがない。

 書き損じにはじまる様々な失敗。

 これらは確実にいらだちを発生させる。

 仕事を急いでる時には特に。

 道具によるしくじりが無くなれば、こうしたいらだちも消える。

 消えると言うより、発生しない。



 そして、ストレスが無くなれば人の作業効率は上がる。

 ストレスが与える作業効率の低下は5パーセントから10パーセントほどだといわれる。

 これが消えるだけでも、全体の作業はなめらかになる。



 たかが10%と侮ってはいけない。

 これだけで会社の存亡に関わるのだから。

 だから、ストレスがない状態を作るだけで、能率や効率は劇的に変わる。

 そんな劇的な変化が、砂漠の国のそこかしこで起こっていった。



 テロリストやマフィアの指揮源を潰すためのばらまき。

 これらは、国の効率を底上げする起爆剤となっていった。



 そして政府はさらなる税収を巻き上げる。

 ノボルにも還元される。

 この資金を使って、ノボルは導入したかったものを集めていく。

 電動工具だ。

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