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ドクサイ君! ~異世界転生したら独裁者の子供だった、でもこの国終わってますよね?~  作者: よぎそーと
2章

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21 ボールペンと紙、文房具を集めていく 1

 砂浜に並ぶ海水の蒸留所。

 これらが国内の一部と砂漠に水をまき散らし始めていく。



 これと同時に、ノボルは自分の手下の作業場にも手を加えていく。

 主に文房具について。

 小さな事だが、こんな事でも作業効率が変わる。



 まず、扱ってるボールペンや紙。

 この質が酷い。

 ボールペンは液漏れが酷い。

 紙はインクをはじくか滲む。

 これではまともな作業ができない。



 他の文房具も似たようなものだ。

 とても使えたものではない。

 高級品ならともかく、一般品の品質は低い。



 これらの大半は輸入に頼ってる。

 その輸入品の質が低いのだからお話にならない。

 なので、購入先をかえていく。

 どうせ輸入料金で値段は跳ね上がる。

 ならば、質の良い一般品を買った方が良い。



 ということでこの世界の日本にあたる国、ヒノモトから輸入していく。

 ボールペンと紙だけではない。

 ファイルにルーズリーフ、ポストイットに電卓。

 鉛筆に鉛筆削りに消しゴムも。

 ホチキス、はさみ、輪ゴムにクリップ、クリアファイルも。

 その他、思いつく限りの品を買い集めていった。



 これについては使える予算の中で最大限に金を使った。

 普段の仕事がまともにできるかどうかがかかってる。

 金をケチってる場合ではない。

 やらないとノボルのやりたい事が滞る。



 事務作業は仕事を進めるために必要不可欠。

 ここが止まると全ての仕事が止まる。

 それを、インクが出ないかあふれる、紙にまともに書けないという事で潰したくない。

 筆とそろばんが止まらないようにしておく必要があった。



 効果は絶大だった。

 作業時間が減っていく。

 廃棄される紙が減る。



 まともに書けるようになったので、書き直しなどが無くなった。

 インクがかすれず、にじみもしなくなったので、無駄になる書類が減った。

 作業をする者達のストレスも減った。



 一つ一つのしくじりは小さい。

 しかし、これが毎日、それなりの件数が発生していた。

 これらが根絶やしになった。

 作業時間が1日あたり1時間は減っていった。



 作業をする者達のいらだちも消える。

 手元の作業での失敗が減るからだ。



 このストレスが怖い。

 作業効率を下げてしまう。

 一概にはいえないが10から30パーセントほど下がるといわれている。

 場合によってはもっと大きく下がる事もある。



 このストレスを、文房具を代えるだけで無くす事が出来る。

 ならばやらない理由はない。



 文房具によるしくじりが無くなり。

 ゴミが出なくなる。

 失敗が減るから作業が早く終わる。

 失敗がもたらすストレスも無くなる。

 このストレスがもたらす能力低下も無くなる。



 両者が合わさった作業効率の上昇は大きい。

 というより、本来出せる人の能力が発揮される。



 ここが重要だ。

 能力が上がったのではない。

 今まで人の能力が大幅に低下していたのだ。

 道具一つでどれだけ無駄を発生させていた事か。



 この無駄を消した。

 道具を代える事で。

 それだけで作業効率が上がる。

 それも、人に負担を与える事なく。



 ノボルにつけられた官僚や役人達。

 彼らの負担は以前よりも減った。

 同じだけの仕事をしても疲れが残らない。

 以前より多くの作業をしても、負担は今までと違いは無い。

 むしろ軽くなっている。



「これはすごいな」

 たかが文房具。

 日用品である。

 だが、日用品だからこそ効果の大きさもはっきりする。



 毎日使うものだ。

 嫌でも結果が出る。

 その結果が日に日に積み重なると大きな差となってあらわれる。



 この違いは周りの者達にもわかる。

 提出される書類の差に出て来る。

 ノボルのところだけ作業が早く終わる。

 今まで以上の作業量をこなしている。



 使ってる者達も周りに伝えていく。

「あれはすごい」と。

 こうして高品質の文房具の情報が出回る。

 ならば自分たちも使いたいという声も出てくる。



 問題なのは値段だ。

 いわゆる100円ショップで売ってるような廉価品だ。

 しかし、貧乏国にとっては大きな出費になる。

 100円の価値は貧乏国にとっては大きい。

 これが導入をためらわせる。



 だが、それでも導入は進んだ。

 ノボルが父親に頼み込んだ為に。

 何よりも、多少高くても問題がないくらい大きな効果があるからだ。

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