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18 砂を入れた土嚢とコンクリート板で道を作ろう

 自動車が増えた事で、どうしても道が必要になってきた。

 確かに四輪駆動の自動車なら砂の上でもしっかりと走ってくれる。

 しかし、それは効率が悪い。



 燃費が悪くなるし、速度も出ない。

 これでは出費が増えてしまう。

 なので、改善するために道がどうしても必要になる。



 とはいえ、アスファルトをしいていくのも手間がかかる。

 舗装するのも大変だ。

 時間も金も手間もかかる。

 なので、出来るだけ安上がりに済ませられるようにする。



「土嚢かなあ……」

 思いついたのはこれだ。

 砂を詰め込んだ袋を敷き詰めて道にする。

 前世の日本のネットで見たものだ。

 この世界でもこういう方法がある。

 これで道を作るつもりでいた。



 しかし問題がある。

 土嚢を敷き詰めただけでは耐久力がない。

 もう少しどうにかできないかと思った。

 なので、手っ取り早い手段を使う事にした。

「コンクリートを上にのせよう」



 コンクリートの板を作って、これを土嚢の上においていく。

 簡単だが道を作るだけならこれでいい。

 耐久力などの問題も出て来るが、それを気にしなかった。

 そこまで考えてやるつもりは全く無かったからだ。



 ノボルにとって国民は貴重な財布だ。

 なのでそれなりに気にかけてやるつもりではいる。

 だが、快適に過ごせるように努力するつもりもない。

 金も手間もかけてはもったいない。

 その分、ノボルの分け前が減る。

 そこまでして国民を豊かにしてやるつもりはなかった。

 なので、最も楽に、そして時間も金もかからない方法を使っていく。



 道造りが始まっていく。

 海外から土嚢用の袋と、コンクリートの材料が輸入されてくる。

 これらを使ってすぐに工事が始まる。

 といってもさほど難しいものではない。

 道にする所の砂を袋に詰めてしいていく。

 基本はこれだけだ。

 平らにならす必要はあるが、誰でもできる。



 たったこれだけ。

 なのに車が走れる道ができる。

 この上にコンクリートの板をのせれば、それで十分だ。

 鉄筋を入れてないので耐久性はない。

 しかし、軽トラックやランドクルーザー程度なら問題なく走る事は出来る。

 速度はある程度おさえる必要はあるが、日常的に車を走らせるなら十分である。



 これなら時間もかからずに作る事が出来て、しかも誰でも作業ができる。

 おかげで道路工事はさほど時間をかける事なく終わっていく。



 労働力に困る事もない。

 なにせ、生け捕りにした民主主義テロリストと犯罪組織の人間がいる。

 これらに働かせればいい。

 ただ飯を食わせるのももったいないのだから。



 もちろん、これらが素直に言うことをきくわけもない。

 なので、家族を人質に取って働かせていく。

 従わなければ処刑すると伝えて。



 この連座制によって、テロリストも犯罪者もだいぶ大人しくなってくれた。

 ノボルの言うことを聞いてくれるくらいには。



「国のため、国民のためになるんだ。

 テロリストは喜んでやるべきだ」

 口では人々の生活のためと宣って活動していたテロリストである。

 今まさに国民が必要としてる物を作ってる。

 民主主義者にとっては本望だろう。

「そうでなきゃおかしい」



 犯罪者も同じだ。

 さんざん悪さをしてきたのだ。

 少しくらいは世のため人のために働いてもらわねば。

「罪滅ぼしの為に頑張れ」

 やらかした問題を償うために働いてもらう。

 かといって減刑してやるわけではない。

「ここで頑張っておけば、死んだ後の世界で神様が救ってくれるさ」

 救済は宗教と神様という幻想に押しつけた。

 この世で救ってやる義理はない。



 これらの作業には、父親の独裁者にねだった官僚や役人が役に立った。

 道をどこに作るか、どのくらいの人数が必要か、作業期間はどれくらいになるか。

 こういった計画を立てて実行する能力はもっている。

 また、ノボルの疑問にも答えてくれる。



 ノボルとて全てを知ってるわけではない。

 基本的に前世の経験と、この世界でのインターネットからの情報しか持ってない。

 専門的な事は専門家に聞くしかない。

 官僚がこの役目を担ってくれる。



 伊達にこの国に一つしか無い大学を出てるわけではない。

 中途半端な専門家よりも知識を持ってる者が多い。

 疑問を投げれば答えが返ってくる。

 即答できなくても必要な情報を調べてくれる。

 場合によっては専門家に連絡をとってくれる。



 役人はこれらの手足となって働いてくれる。

 現場や現地での作業で陣頭指揮をとったり、連絡を務めたり。

 おかげで作業が進んでいく。



 こうした者達のおかげで、砂漠に道が出来上がる。

 ただ、一つだけ困った事があった。

 水だ。



 コンクリートを作るには水が必要だ。

 しかし、砂漠の国にまともな水源があるわけもない。

 これらはまだ水源が枯渇してない隣国から水道管を連ねて輸入している。

 この水を大量に使うわけにもいかない。

 飲み水を減らす事になるからだ。



「しかたない、作るか」

 意を決してノボルは水の確保にのりだす。

 広大な海を使って。

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