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メモからはじめる魔物図鑑  作者: 平凡な三十代
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第88話 下積み冒険者は大群に立ち向かう4

私たち三人は協力してキラーアントを多少時間をかけながらも無事討伐できたが他の冒険者は上手く連携が取れておらずそう簡単にはいかない。


ジャイアントアントは今までと同様に倒されていくがキラーアントが残り、徐々に遅れが出て来はじめている。


そこで冒険者たちは焦りを覚え、無理に攻撃をしてしまう。


徐々に怪我をする冒険者が増えてくる。



このままでは危険だ。そう思っているとドワ子が大きな声で指示を出す。


「同じ組どうしで連携してあたりなさい!どう戦えばいいのかわからないのならまずはジャイアントアントを討伐、キラーアントは私たちと交代して任せて、どう連携すればいいのか見て覚えなさい」


マジか、じゃあ私たちはキラーアントの相手ばっかりかよ。

確かに今の魔物の進行具合は連続でくるとはいえ散発的で身動きが取れないこともないので可能であろう。これも足止め班が頑張ってくれているおかげだろう。


(いや1番可哀想なのは新人君だと思うよ)


そうかもな、そう思ってその顔を見ると泣きそうな顔をして槍を握りしめていた。


無事にここを切り抜けることができたら飲みに連れていってやろうと決意した。


「いいよね」


ドワ子が確認してくるがここで反対出来るわけがないだろう。


「仕方ないですよね」


「はい」


私と少年は頷く。



私は刀に、少年は槍に力を込め自身を奮い立たせ蟻へと向かう。


「無理してはだめだよ」


少年に注意を促しているとドワ子に突っ込みを受ける


「レジーは自分に言ってない?」


「ははは」


私も少年もドワ子もその顔にあるのは笑みだ。

こんな状況でも笑えるのは何よりだ、まだ私たちは戦うことができる。



その後一時キラーアントアント相手に必死に食らいつき倒していくと他の冒険者たちもなんとか連携を取れるようになっていった。



これかならなんとかなるか。


我ながらそれがフラグだったのかもしれない。


「これは無理だろ……」



キラーアントと戦ってたときにその手が止まる。


奥に見えたのは黒い波のように蠢く蟻の大群であった。

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