第87話 下積み冒険者は大群に立ち向かう3
「ジャイアントアントの中にキラーアントが混じっています!」
『鑑定眼』で確認した私は周りにも聞こえるように大声で注意を促す。
「マジかよ」
「来たか」
冒険者の反応は様々だがその声には驚きが大きい、皆余裕は無さそうだ。
今まで同様近づいて来た蟻たちを相手にまず先に慣れたジャイアントアントを片付ける。
少年に槍で中距離からの牽制に専念させキラーアントを足止めさせ、私はドワ子共に巧く位置取りしながらジャイアントアントを片付けていく。
周りのジャイアントアントを倒し、ドワ子と目線を合わせ、頷き私から攻撃を仕掛けていく。
キラーアントはDランク相当で格上だか今まで相手をしていたジャイアントアントに近似した特徴を備えている。それならば弱点も同様だろうと判断し、アーツで攻撃を仕掛ける。
【一閃】
今までと同じように間合いを詰めて触角に向けて斬撃を放つ。
「なに!」
ジャイアントアントならば相手の動きで稀に外す事はあっても大抵は問題なく攻撃を当てられていたのにこのキラーアントは体は動かさず触角を動かすことでこちらの斬撃を回避していた。
これはこちらの攻撃に反応し、それに対応する知能あるということを意味している。さらにはジャイアントアント以上に硬い甲殻をもつことだろう。厄介なことこの上ない。
そんなことを考えているとキラーアントをこちらに顔を向けてきた。
【噛み付き】が届く距離ではない。ジャイアントアントにはないない攻撃がくるかと警戒しようとするがその必要がないことに気づく。
今回私は1人で戦っているのではないのだ。
キラーアントの口から蟻酸のような液体を放とうとするがその瞬間を狙ってドワ子が横からキラーアントの頭を叩き伏せる。
キラーアントの口から漏れた蟻酸は地面にこぼれ飛んでくることはなかったがまだ死ぬ様子はない。
ジャイアントアントのように一撃で倒すことはできなかったが頭にダメージを負ったキラーアントはその動きが緩慢になりを三人がかりで攻撃し、キラーアントは倒れた。
ディクト魔物図鑑
No.10
キラーアント Dランク
特徴
体長2.0m、体高1.0m
見た目はジャイアントによく似た蟻型の魔物、硬い外骨格を持つ他ヒエラルキーを持つのも同様だがジャイアントアントよりも知能が高く、力や頑丈さも高い
レベル12
タイプ ガードタイプ
特殊技
【噛み付き】……ジャイアントと同じく顎を使った攻撃
【蟻酸】……口にためた蟻酸を放つ、詳細は不明
耐性・弱点
触覚は弱点、甲殻が固く攻撃が効きにくい
出現エリア
今回は通常ではないため不明




