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メモからはじめる魔物図鑑  作者: 平凡な三十代
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第83話 下積み冒険者は怒気をおさめる

ランサーゴブリンを葬り、押し付けてくれた冒険者の方を見ると驚いたような顔でこちらを見ていた。


その後魔物の討伐が完了し、後ろの住民たちのもとへと戻ると住民たちの歓迎が待ってた。


「兄ちゃんすげぇじゃねぇかホブゴブリンをあんなにあっさり倒すなんて」


「ホント、ホント、それに比べてあっちの冒険者は偉そうなこと言ってたくせにまた魔物を逃がしてたじゃないか」


「んだんだ」


住民たちに褒められながら押し付け冒険者の方を見ると苦虫を噛むような表情でこちらを睨み付けている。


普段なら住民に彼のフォローをするところだが今回彼の行動は許せないところがあるし自業自得だろう。

住民の目がある手前わざとホブゴブリンを逃がしてけしかけたことを表沙汰にはできないがあとでドワ子やメガネに報告だ。覚えておくがいい。



さっきまであった怒気が収まっているのには理由がある。ホブゴブリンを倒したときに久しぶりにアナウンスを聞いたのだ。


・スキルレベルが上がりました

・アーツを習得しました


このタイミングで上がるとしたら十中八九『刀術』だろう。少しでも強くありたい現状ではありがたい、それで今の私の機嫌は良くなり、それに伴って怒気も萎んでいったのだ。まぁ、ドワ子とメガネにはチクるけどな。



ほどなくしてアインスへの移動を再開した。

彼のしたことをドワ子に報告し、ドワ子も怒っていたがそこであらわにすることはなかった。


ついでにドワ子に『鑑定』をかけてもらい上がったスキルを確認したらやはり『刀術』のスキルレベルが2に上がっていた。新たなアーツ【蓮華】が増えていた。


試してみたところ【蓮華】は連撃のアーツのようだ。これで今までのように【一閃】を連続で使ったりすることをしなくてよくなるだろう。



例の冒険者はその後メガネに呼び出され他の冒険者と交代となった。

その後は魔物の襲撃はあるものの問題なく進んでいった。



そろそろアインスからの応援と合流できるのではないかと思い始めた移動4日目とうとう私たちは蟻の襲撃を受ける

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