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メモからはじめる魔物図鑑  作者: 平凡な三十代
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閑話 Dランク冒険者 デレク

俺の名前はデレク、Dランクの冒険者だ。


本当についてない。


つい先日まで俺はアインスのギルドを拠点に冒険者として生計を立てていたんだが、素行に問題ありとギルド職員から目をつけられ始めた。


わざわざ俺が魔物を倒してやってるっていうのに感謝の足りない一般人や気に入らない新人に難癖をつけたことが原因らしい。


俺が悪いとは思っていないが居心地が悪いのは確かなので、知ってるやつもいない開拓村に拠点を変更したのがつい先週のことだ。


それがいきなりの緊急依頼とか勘弁してくれよ。まぁ、相手はキラーアントらしいからDランクの俺と同格だ。いざとなれば逃げれば大丈夫だろうと思う。



移動1日目にして気に入らないことが起こった。

ただでさえ自分の配属された最後尾を指揮をすることになったのがドワーフのガキってだけで気に入らないのに、敵はたかだかホブゴブリンとゴブリンでこちらから仕掛けず守りに徹しろとの指示だ。

当然無視して殲滅してやった。俺の実力からしたらこんなもんだ。ドワーフのガキも住民どももよくわかっただろう。


その後ドワーフのガキから護衛対象を危険にさらすなと注意されたが単に活躍できなかったやっかみだろう。


飯の時住民どもが魔物1体も倒せなかった黒髪のEランク冒険者をちやほやしていたのでそんな奴より俺の方が強えと教えてやろうとしたらこともあろうに住民どもが俺に突っかかって来やがった。


魔物とも戦えないくせに頭にくるぜ。弱いくせにちやほやされていた冒険者もだ。



そこで思い付いた。


次にあった魔物でEランクくらいのやつがいたらあの冒険者の元に上手く誘導させてやろう。


ゴブリンも倒しきれない雑魚だ。ゴブリンより強い魔物をけしかければ勝てないだろう。Eランクだから負けても死にはするまい。

奴がやられて住民どもが襲われたところで俺が颯爽とそこを助ければ住民どもも奴を見放し、この俺、デレク様を尊敬するに違いない。その後にでも住民の若い女をつまみ食いできればなおいい。


デレクの顔に笑みが浮かぶ。



次の日、魔物が現れる。


ホブゴブリンとゴブリン、数は昨日より少し多いが好都合だ。


さぁ、上手くやろう。

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