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メモからはじめる魔物図鑑  作者: 平凡な三十代
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第81話 下積み冒険者はホブゴブリンを押し付けられる

ホブゴブリンとゴブリンの襲撃を受けた最後尾は人数に余裕ができたからか、昨日の醜態とはうってかわり住民の護衛と魔物の殲滅に分担し、規律の取れた行動をとった。


これも昨日2名の増員があった後護衛で集まりドワ子が進行となって魔物の規模に合わせた役割分担をしっかりと行ったおかげである。


問題のDランク冒険者を殲滅組に割り振り、今回の規模では護衛と殲滅、半々の3人ずつであたった。



私、ドワ子、Eランク冒険者が護衛組である。


「今日は昨日のようにならずにすみそうですね」


殲滅組が順調にゴブリンたちを討伐するのを見て、ドワ子に言う。


「護衛依頼ならこれが普通、昨日がダメすぎた」


 ドワ子が容赦なくダメだしをし、Eランク冒険者は肩身を狭そうにしていた。


「すいませんでした。焦ってて、つい……」


「謝る相手は私たちじゃなく村の人たち」


ドワ子の返答にさらに肩を落とすが私も正論だと思うのでもう少し反省してもらいたい。



次第にゴブリンたちは数を減らしていったのだが例のDランクの位置取りが若干こちら側に近づいてきている。

ドワ子に目線で合図し、私が前に出て住民との間の壁になる。


そこでDランクはホブゴブリンとゴブリン2体と戦っていたのだが、ホブゴブリンが攻撃してきて横に回避したときにホブゴブリンに抜けられてしまった。


私が間に立ちふさがるため問題はないが私は見てしまった。



奴はホブゴブリンに抜けられて慌てるどころか私のほうを見てニヤリと口角を上げていた。


あの野郎、私とホブゴブリンが戦うようにわざと抜かさせやがった。


どうせ、昨日の件で思うことがあったのとゴブリンを倒しきれなかった私じゃホブゴブリンに苦戦するだろうから痛い目を合わせてやろうとか、ホブゴブリンに襲われそうになる住民を助けて自分を認めさせるとかそんなとこであろう。



敵を押し付けられたことになるがホブゴブリンであればなんとかなる。それよりもそんなことで住民に危険な目にあわせる奴に私は腹を立てていた。


こいつ護衛を何だと思っていやがる。


(本当に自分勝手、自分のことしか考えてないんだろうね)


日本でも自分勝手な人間はたくさん見てきた。自分本位な行動で他人迷惑をかける、奴はそういうタイプと同じであり、さらに命に関ることになりかねない。



内心怒りでいっぱいになりながら私はホブゴブリンの前に立つ。

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