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メモからはじめる魔物図鑑  作者: 平凡な三十代
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第74話 下積み冒険者は初めての護衛を行う

アインスへの移動を開始し初日にも関わらずもう数回の魔物の襲撃を受けてた。


その数回も前方や側面からがほとんどでまだ私たちの出番は来ていない。


「やはり魔物が出て来てなかなか進まないな」


魔物の襲撃のたび全体が足を止めなくてはならないためその速度は遅々たるものだ。


「うん、それにいつもと違う魔物もいる」


普段アインスまでの街道は人族の勢力圏ということで魔物の出現率は低く、現れてもスライムなどのGランク相当やゴブリンなどのFランク相当なのだが先程の襲撃の中にはEランク相当のホブゴブリンなども含まれていた。


「スタンピードの影響か……」


ドワ子が黙って頷く。


キラーアントの巣よりも浅い森にいる魔物たちが追いたてられるように森の外まで出てきているのだろう。


キラーアント自体はDランク相当なのでそれよりは弱い魔物の移動になるとは思われるもれるが住民を守りながら戦わなくはならないため苦戦することになるだろう。



そして私たちの配置された最後尾も魔物の襲撃を受けた。


現れたのはキラーアントやジャイアントアントでなく追い付かれたわけではなくて安心したがホブゴブリン2体とゴブリン4体のそれなりの集団だ。


最後尾にいる冒険者は私とドワ子を合わせて4人、ドワ子ともう1人がDランク、私ともう1人がEランクだ。


4人で敵を抑え、その間に前列から護衛の応援をもらい、その後殲滅する作戦になった。


しかし、そこで問題が発生する。


「そんなまどろっこしいことしなくても一気に倒せばいいだろ」


そういってDランクの冒険者がゴブリンたちに突っ込んでいき、もう1人のEランク冒険者もそれに合わせてついていってしまった。


馬鹿かあいつらは!そんなことしたら魔物を包囲できないから逃げられて避難してる住民が襲われるだろうが!


やはり思った通り殺しそびれたゴブリンがバラバラに逃げる。


それをドワ子と2人必死に対応した。


【躯体活性】も使って必死に追いかけ、アーツで足を切り落とし足止めして、他のゴブリンを追いかける。


何とか住民に被害を出さずに討伐し終えた時には汗だくでその場に腰を下ろした。


「ゴブリンも殺しきれなかった上に体力もないのか」


そんな事を言われた時は久々にぶちギレてぶん殴ってやろうかと思ったが必死に自身を抑えた。



そうして不安しか残らない初日の移動が終わり野営をすることになった。

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