第40話 駆け出し冒険者は新生活を模索する
「まだ鍛錬が足りなくならないですかね」
やはり日常的になった行動を変えるとなると抵抗があるためつい言い訳をする。
「実戦で鍛えろ、どちらにせよ今後は他の魔物を狙えば村を離れる時間が長くなる。いずれは野宿も経験するんだいい機会だろう」
ですよね。
新しいプランを考える。
午前
起床
ジョギング
素振り
朝食
討伐活動
午後
昼食
討伐活動
帰還
素振り
筋トレ
水浴び、洗濯
夕食
就寝
こんなとこだろうか、書き出してみると思ったよりは変化は少ないか、問題は昼食が野外になることだ。
何を隠そう私は料理が得意ではない。以前はもっぱらコンビニのお世話になっていた。ファミレスは一人で入る勇気はなく、チルドの進化に感謝してきたものである。料理まったくできないわけではないのだが、設備も食材も限られるこの世界でできるわけがなかった。
冒険者の携帯食の基本は干し肉と乾パンである。しかし、私の場合は所詮は夕方には帰ってくる。弁当のようなものがあればいいのだがと悩み、マスターを見る。
「酒場で弁当とかって売ってもらえたりしませんか?」
「携帯食では駄目なのか?」
「固いし、食生活が偏りそうなので。それに身体を作るには健康的な食生活が基本ですよね、健全な肉体には健全な精神が宿るといいますし……」
ただの塩辛かったり、固かったりと好みの問題なのだがマスターが好みそうな言い訳をしてみる。
「ふむ、よかろう。夜の残り物で作っておいてやろう。朝、トムに受け取るがいい」
やったぜ、マスターの好感度を大切にしている成果だな。
自由時間がほとんど取れないが用事があるときなどは討伐の時間を早めに切り上げるなどして時間を作ることにしよう。
そろそろ絵本に頼らずに生活できるくらいの収入を目指さないといけないしな。幸いスピード志向の私は重装備は必要ないし、冒険者の収入で頑張っていこうと思う。
困ったら絵本を売るけどね。
それからゴブリン狩りに励むことになる。
ちなみにタグが更新され、クラスがゴブリンクラスになりました。
レジュメ、人族、魔眼使い(鑑定)
30才、男
Fランク、ゴブリンクラス




