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メモからはじめる魔物図鑑  作者: 平凡な三十代
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第24話 駆け出し冒険者は魔物を探す

サブタイトル訂正しました

昨日、3ヶ月お世話になり愛着も覚えていたGランク部屋からFランク部屋に引っ越した。四畳半から六畳くらいに広くなっており、棚があるのが地味に嬉しい。

新しい部屋で目を覚まし、ディクトと挨拶を交わす。井戸で顔を洗い、歯を磨き、酒場で朝食を食べてから部屋に戻り、支度を開始する。

とうとう今日から魔物と戦うのだ。所持品と装備の確認をする。


午前中だけの探索にするつもりだが念のためバッグに携帯食料、回復薬、水筒を仕舞い、装備の確認にうつる。


武器はギルドの初心者講習を卒業したことで与えられた鉄製のショートソードで両手持ちが出来るよう柄が長くしてある。

防具は布の服の上から胸当てを着け、籠手と脛当てを装着している。防具の素材は全て革製で、軽さや、動きやすさ、価格を選択した結果となっている。


「よし」


声に出すと呼び掛けられる。


(僕もいるからね)


笑みを浮かべながら、右腰に付けたブックホルダーに収まっている相棒に、ぽんと手を乗せ、準備を完了する。


1階に降りて、出掛けようと出入り口を目指すと、扉の横にマスターが立っていた。いつもは寝ている時間のはずなのに声かけるために待っていてくれたらしい。


「おはようございます、今から戦ってきます」


「おう、獲物はしっかり選べ」


「ありがとうございます」


感謝を告げ、ギルドを出る。

そのまま村を出て、草原へと足を踏み出した。



今回、初の実戦ということで魔物の中でも最下級Gランク相当のスライムやジャイアントラットを狙おうと思っている。見習い冒険者でも戦えるとされている魔物たちなので私でも戦えるはずだ。


開拓村周辺は草原に覆われていて、北方向に広大な森が広がっている。もちろん草原から森に入り、森の深部に入るにしたがって魔物は強くなる傾向にあるようだ。


開拓村から通じる道は2つあり、片方の大きな街道が以前、私が村に来るために通ってきた道で東方向にある都市のアインスまで通っており、もう片方は道幅もアインスまでの道より少し狭く、旧第2開拓村、迷宮町ラビリスまで南東方向に通じているらしい。


街道周辺は人の行き来が多く、魔物が発生しにくくなっているらしいので、街道離れ、森には近づかないように村の周辺を探索する。周りは一面脛辺りまでの高さの草むらが生い茂っており、見渡しはいいもののスライムやジャイアントラットのような小型の魔物は確認がしづらい。


この世界に来て、スライムから逃げ、この草原を抜けて村まで行ったのはもう3ヶ月も前のことだ。前は逃げることしかできなかったけど今日は倒すために来た。


(頑張ろう、でも無理をしたらダメだよ。危なく思ったら逃げよう)


相棒に感謝しながら周りを注意深く探索しながら5分程度たったころ、一体のスライムを発見した。


向こうもこちらに気付いているようでゆっくり近づいてきているが、相変わらず移動速度は遅いので余裕がある。


『鑑定眼』を使い相手を確認する。


スライム


(ディクト、メモしてくれ。スライム、Gランク、体長 0.5メートル、体高 0.3メートル、特徴 弾性のある水色の丸みを帯びた体型、移動方法は跳躍、攻撃方法は体当たり、毒や酸はなしだ)


ギルドの魔物の資料と自身で見た情報を混ぜディクトに告げる。


通常のスライムには毒や酸はなくGランク相当であり、それらを持つスライムは亜種としてポイズンスライム、アシッドスライムが存在するがそれらはFランクとEランク相当、『鑑定眼』のおかげで間違いなく通常のスライムと確認できた。


さぁ、雪辱戦だ。

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