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メモからはじめる魔物図鑑  作者: 平凡な三十代
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第23話 駆け出し冒険者は刀術について検証する

『剣術』の鍛錬を続けたつもりが『刀術』だったのだが結果として武器術スキルとアーツは獲得することができた。


問題は『刀術』スキルが所持していて目立たないかということとまずもって刀が出回っているのかということである。


信頼はしているし、どうせ隠してもすぐにバレるということでマスターに相談してみた。そうすると『刀術』に関しては勇者の仲間が獲得して道場を開き広めたため所持している冒険者は多くはないがいるらしい。


この時点で内心私は冷や汗をかきながら無表情を装っていたがマスターのジト目は怪しんでいるに違いない。

私はマスターに異世界人かと聞かれさえすれば正直に答えようと思っている。マスターとはそれだけの信頼関係を築いてきたつもりだ。まぁ、私から打ち明けるつもりはないが。


刀に関しては鉱山が近くにありドワーフ多く住むフィーアには刀を打てる鍛冶師もいるらしいがこの辺りではあまり見かけないらしい。それを聞いて肩を落としたがマスターによると『刀術』は『剣術』の亜種として扱われるため剣を使ったとしても多少効率は落ちるが補正は受けられるしアーツも使えるらしいと説明されて少し安心した。

鍛錬用の武器はせめてと武器屋で木剣を購入して、必死に削り、木刀をこさえた。



マスターに相談したあと訓練場で『刀術』とアーツの検証を行った。

『刀術』スキルを得て剣の振りが以前より安定感が増し、剣速が上がった気がする。レベル1でも効果を感じることができるのならやはりスキルの補正とは大きな物なのだろう。

次はアーツだが、始めドワ子に鑑定してもらったときに『刀術』のスキルが1に上がっただけなのになぜ2つアーツを得たのだろうと思っていたらスキルによっては複数アーツを習得することもあるし、今回は複合条件で習得できたのだと教えてくれた。詳しく聞くと【一閃】の習得条件が『刀術』レベル1で、【納刀】の習得条件は『刀術』レベル1と『収納』レベル1だったらしい。ちなみに『魔力操作』なんかは【身体強化】と【魔力感知】の2つのアーツを習得できるらしい。もちろんディクトメモにしっかり刻んでもらった。


いざ実践である。

剣を構え実際にアーツを使ってみる。


【一閃】


構えた位置から私の思い描いた軌道で剣が振るわれた。その剣速は今の私では放てるものではなく、その威力も増しているように思え、アーツの有効性を強く感じた。

何回か使い心地を確かめていると疲労が溜まっていくのを感じた。

このアーツは魔力は必要ない変わりに体力を消耗するのだろう。


次にもうひとつのアーツを試してみる。


【納刀】


きん、と小気味のいい音がなり素早く剣を鞘に戻すことができた。これはものすごい地味さだが意外に有用なのではないだろうか、戦闘中咄嗟に撤退を選択するときなどもたもた武器をしまうことはできない。直接ではないとはいえ初めて『収納』が戦闘で役に立ちそうでうれしかった。


戦闘スキルの有用さを確認したのでここでジョブを選択し直して『刀術』を鍛えるのもありだとは思うが情報に重要性は高いし、図鑑作りには必要だしなとジョブはそのままにすることにした。


(『刀術』は何てジョブ名になるのかな? 刀使い?ブレードマスター? サムライかな? いっそのこと魔眼の刀使いとかなら格好いいのにね)


ぐふっ! なんという厨二臭さだ。


ディクトの精神攻撃が効果ばつぐんで私は力尽きた。

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