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メモからはじめる魔物図鑑  作者: 平凡な三十代
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第16話 見習い冒険者は武器を決める

改稿で武器術選択肢の数を追記しました。

急いで訓練場と言われる空き地に着くと、そこには酒場のマスターが腕を組んで立っていた。


「マスター、こんなところでどうしたんですか?」


「武器はなんだ?」


質問に質問で返された。これはそういうことなんだろう。よく見るとマスターの足元に木箱が置いてある。


「まだ決めてません。今まで戦闘経験がないので私に何が向いているかわからないです」


マスターに強がっても仕方ないので正直に話す。


「スキルは何を持っている?」


「『鑑定眼』、『収納』、『読書』です」


マスターはため息をつき。木箱から木製の武器を3個取り出す。


もちろん鑑定結果は3つとも武器だ。


「お前はソロだからとりあえず弓などの遠距離武器は外しておく、接近戦において武器の使い方は大まかに分けて斬撃、突撃、打撃の3種類だ」


木剣を手に取り、片手で剣を振るう。


次に木槍を持って、同様に突きを見せてくれる。


最後に棍棒を持つ、握った時から空気が違ったが棍棒を振るうとすごい風圧を感じた。


「俺は『鎚術』を持っている。武器術スキルは対応した武器の威力と上達に補正がかかる。覚えておけ、努力を続け、あきらめなければスキルは獲得出来る」


私はうなずく。


「話が逸れたが、斬撃の基本となるのは剣だな。斬撃は血を流す魔物に効果が大きい。しかし、硬い魔物には攻撃が通りにくいし、刃筋を通さなけば効果が薄い」


話を聞き、メモを取ろうとして、本のことを思い出す。


(ディクト、マスターの話をメモっておいてくれ)


(任せておいてよ)


メモを頼み、私は聞くことに集中する。


「突撃の基本は槍や刺突剣なんかだな。突撃は攻撃範囲が狭いが弱点などをピンポイントで攻撃することが出来る。特に槍の場合は間合いを取れる利点もあるが間合いの内側に入られると取り回しが難しい」


槍やレイピアを使っている姿を想像を膨らませながら、うなずく。


「打撃の基本は棍棒やメイス、特徴は打つことだな。打撃は体が硬い魔物にも攻撃が通りやすい。また魔物の角や爪を砕くのも得意としている。だが、スライムのような柔らかい魔物には衝撃が吸収されてしまい攻撃が通りにくい」


斬撃、突撃、打撃それぞれ長所と短所があるようだ。本当にゲームみたいだな。仮面を変えて戦うゲームがそんな感じだったな。


「どれを使うか決めたか?他にも『格闘術』や『短剣術』、『杖術』などもあるが説明した3つが一般的だろう」


「剣、槍、鎚の3つとも訓練することは可能ですか?」


「スキルは使えば、使うだけ有用性が増していく。分散させればその分上達が遅くなるぞ。天才ならともかくお前は違うだろう」


その通りです。


「私が1人で戦うのに向いているのはどれだと思いますか?」


「ふむ、適正が高そうなのは剣だろう。槍だと多数の魔物と戦っていて間合いに入られたら厳しくなる、鎚は両手用は動きが遅くなるし、片手用だと盾で防いでの攻撃が基本となる。人族な上、がたいがいいわけでもないお前が盾で耐えるのは難しいだろう」


そうすると私に向いてる戦い方は剣でのヒット&アウェイとなりそうだな。


「では剣での講習をお願いします」

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