第12話 見習い冒険者は今後の身の振り方を考える
スキルの検証結果や考察をメモに残す。
とりあえず今後どうやって生活していくか考えていこう。
まずは所持金だが今25900ダラ残っている。使ったのはポムの実とジョブストーンの代金だけだ。ここでギルドの登録料や宿泊費が入っていないが、まず登録料はもともと無料で、なんと見習いであるGランクは宿泊費が無料になるらしい。その代わりギルドで講習を受ける義務が発生する。しかし、通常の依頼は受けられずお金が貯めることが難しくなっている。これは最低限戦えるようになるまで魔物に戦えないようにして見習い冒険者の死亡率を下げるためだ。
未熟な私としては願ってもない待遇である。
そうして私はこの期間を出来るだけ引き伸ばそうと考えている。宿泊費がかからないうちに訓練をして戦闘スキルを手に入れる。これがドワ子から話を聞いて考えていた私の秘策である。
普通の冒険者は登録した時に戦闘スキルを得られるため講習を即日、少なくとも数日には卒業し、Fランクになれるらしい。
一応戦闘スキルがない人の前例はあるようで、講習期間ギルドで雑用のバイトをするか動物を狩って生計を立てるか、ギルドの酒場で講習期間中ツケで食事をとることで、卒業後の依頼や買い取り報酬から天引きの形をとるかいずれからしい。ちなみに戦闘スキルがない見習いが合格を貰えるようになるまでの期間は平均で1~2ヶ月程度かかるらしい。
つまりギルドで生活すれば昼から講習で潰れるものの食費だけで生活できるのだ。しかし、生活用品を揃えないといけないので余裕はないだろう。なんかしらのバイトか狩りをして、最後の手段にはツケに頼ることにしよう。
明日以降は午前中に村やギルドで情報収集して、午後からは講習を受けよう。
明日はまず買い物にも行かないとな、服の替えがないし、武器と防具と値段も知っておきたい。それと紙と鉛筆だ。今はまだ大丈夫だがいずれなくなるのはわかっている。ギルドで見た限り、登録用紙や依頼表は紙だった、製紙技術がないということはないだろう。
Gランク期間中の予定や目標、明日の予定などを、メモして、部屋の中にあるもの、持ち物全てを鑑定してからバッグを片付け、ベッドに寝転がる。
長かった異世界1日がやっと終わる。




