第11話 見習い冒険者はスキルを検証する
おばちゃんから受け取ったランタンを片手に2階に上がり何部屋か通過し、扉にGと書かれた部屋の前に立ち止まる。Gランク部屋は2部屋のみだ。
使用中の証としてギフトタグをドアノブに掛けておくらしい。
盗まれないのか聞いたところ誰がGランクのタグを取るんだと笑われた。
確かにギルドタグに必要以上の情報が載ってわけではないし、キャッシュカードがわりになるわけでもないので納得した。
扉にタグはついていなかったため先に目に入った方の部屋に決め、タグをドアノブに掛け、部屋に入る。
部屋は四畳半くらいの広さでベッドだけがおいてある作りだ。頭上にロープが1本固定されてあるが洗濯物を干す為であろう。
バッグを外し、床に直置きにしてベッドに腰かける。メモ帳を取り出して、ランタンの灯りを頼りに私の得たスキルとその概要を書き込む。
ここまで来てようやく座って落ち着くことが出来たのでスキルの検証をしようと思う。
まずは『鑑定眼』だ。一旦目を閉じ、目に意識を集中してから心の中で鑑定と思い浮かべながら目を開く、ランタンが即座に目に入った。
・道具
四角に囲まれたその文字が視界上に浮かんでいる。
ポンコツすぎない?
とりあえずこのウインドウを移動したり消したりすることが出来ることをが確認できた。
このあと気付いたことだが眼を介して鑑定を掛けているため自身を見て鑑定できないことに気が付いた。これは結構不便だと思う。
でもまだレベル1だろうからレベルあげてみないとわからないな。もしかしたら腕とかを見て鑑定できるようになるかもしれないしな。
しかし、やっぱり魔眼って格好いいよな。複数所持とか出来ないのかな。ジョブ名でドワ子に文句を言ってた?そんなの知らん。
考えがそれてきたので検証に戻る。次は『収納』だ。バックを開けて中の物を取りだし、外見と中の収納空間を確認してみる。一回りほどだが大きくなっているように見える。知らずにいたら誤差の範囲だが……。バックを床に置き、壁に立て掛けて、手を離して中を見たら元のの大きさに戻っているように見える。身に付けているか体の一部が接触している必要があるのかも知れない。レベル上げのためにいつでも腰につけておける、小さいポーチが欲しい。あと中に物を一杯詰めてから手を離さないように注意しよう。
最後に読書だ。今日書いたメモを読む。
早く読めた。内容を知ってるしな。
結果よくわからん。
その後もいろいろと検証してみたことから『鑑定眼』、『収納』両方とも何度でも使用できた。私は魔力がないことからどちらも魔力を使用しないものと考えられる。
ドワ子は『彫金』と『鑑定』どちらもスキル名を声に出していた。しかし、私のもつスキルは声に出さなくても使用できる。『収納』と『読書』はパッシブスキルだろうからまだわかるが、『鑑定眼』も声に出す必要がないのはなぜかわからないが有難い。
こうしてみると効果は残念だが『鑑定眼』の使い勝手がかなりいい気がする。これが元からのスペックなのかジョブの効果なのかは不明だが、どんどん『鑑定眼』を使って行こう。
魔力自体が私にないのは地球に魔力がなかったために体に蓄積してないのではないかと考えられる。
それにしても、これからレベルが上がって本当に魔力が増えるのだろうか不安だ。




