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女神と共に、相談を!  作者: 沢谷 暖日
恋する乙女の恋愛相談

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23/83

付き合う。って、

 私は半ば放心状態で自分の部屋へと戻り、ベッドへと倒れ込んだ。


「ふいーーっ」


 やっと、肩に乗った重荷が外れた心地だ。

 ゴロンと転がり、そのまま天井を仰ぐ。


「……はぁ」


 そして思わず溜息が漏れる。


 これからどうしよう。

 どうするべき?

 なんとなく、また距離が生まれた感じだ。

 車の中でも、何も話さなかったし……。


 もう。両想い?

 そういうことなのだろうか。

 ……なんだか私もなんかあっさりしすぎている。

 私は、天崎さんのことが好き、なんだよね?

 あの心臓の高鳴りは、それ以外に考えられないし……。

 初めてのことで、もう何がなんだか分からない。

 もやもやとした何かが私の中を満たしている。

 これが恋? 恋だとしたら、結構苦しい。

 きゅーと締め付けられるような感じ。

 思えば、今も心臓の動きが早い。

 観覧車の出来事を思い出すだけで、耳まで熱くなる。


 ともかく。

 考えていてもしょうがない。

 何かメッセージを送ろう。


『今日はありがとー』


 送った瞬間に既読がつく。

 ずっとラインを開いていたらしい。


『こちらこそ、ありがとうございます! ……それと。すみませんでした』

『えっと、何が?』


『キスしてしまったことです……。私の想いを伝えたかったとはいえ、あの方法は少し強引だったかなって。それと不快にさせたと思いますし。……だから。忘れてください! あのキスのことは』


 観覧車を乗り終え、そして今まで。

 何もラインを送ってこなかったのは、そのことを気にしてたからだろうか。

 にしても、困る。

 どう返信すればいいのか。

 少し悩み、結局無難に、思ったことを返信することにした。


『嫌じゃなかったよ』

『え! じゃあ、嬉しかったんですか⁉︎』


 ……と、食いつくように返信される。

 またまたなんて返信すればいいか迷う。


『……普通に、嬉しかったよ?』

『えっと。じゃあ、私と付き合えるってことですか?』


 付き合うって言われても。

 何をすればいいのか。

 第一、天崎さんは私とそういう関係になりたいんだ。

 あの時は好きと言われただけで──いや、キスをされたんだ。

 あれが天崎さんの想いなら。『付き合いたい』ってことを伝えようとしていたのかな。と思う。


 嬉しい。めっちゃ嬉しい。

 好意を抱かれたことない私にとって、それは初めてのことで。

 本当に嬉しかった。

 付き合うというのも悪くない気はするけど。

 私はまだ、天崎さんのことを全くと言っていいほど知らない。

 だから、付き合って。うまくいかなくて。破綻する。

 なんてことになりかねない。


 私は、思ったそのままをラインに打ち込む。


『いや、それは。……まだ、私は天崎さんのことを良く知らないし……。このままで付き合っても、価値観の違いで別れたりとか。そういう話、よく聞く』


『そうですか……。じゃあ、もっと私のことを知れたら、付き合ってくれるってことですか?』

『まぁ……多分』


『なんだか曖昧ですけど……確証はないんですか?』

『いや、なんというか。……付き合っても、上手くいくか分からないし。……それに、天崎さんと付き合って一緒に遊びに行ったりして、万一怪我を負わせたら。色々なところに迷惑をかけちゃう』


『……そうですか。分かりました。じゃあ、待っててください』


 待っててください。って何を。

 と思ったのも束の間、すぐにアンサーが届いた。


『私という人物を、伊奈さんに教えます。それこそ付き合いたいって、伊奈さんが思えるくらいに』

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