新たな仲間はクエスト本で?!
イケおじはええぞ
「まさか100冊売れるとは…」
私でも予想出来ないってば。ナナシは何か考え込むように本を見ていた。というかいつの間に?
「変なのが混じってたから最初の文章…説明を見てた。どうやらこれは条件をクリアすれば仲間が増える仕様の本らしい。お前が弱すぎたの哀れに思った神様からの贈り物だと。」
「鬼の神様って思ってごめんなさい!」
「んな事思ってたのかよ。」
本を受け取り説明をちゃんと見る。今回は100冊の本を売り上げたからご褒美にって感じ。もしご褒美が欲しかったら隠れた条件をクリアしてねってことらしい。
「隠れた条件?」
「隠れクエストみてぇなもんだろ。」
「どう見つけろと?!」
[おみゃーが見つけろってことだにゃ。]
「手伝ってよー!」
「自分で見つけろ。」
冷たいようちの推しと猫ちゃん…いいもんいいもん!次に出すキャラに期待するもんー!えっと先ずはイケおじ!そして次にカウボーイ…髪色は黒髪黒目の人間っと。カウボーイの格好してるのもいいよね!
「随分シンプルだな。」
「イケおじが好きなの!」
「あっそ。」
ステータスはこんなものでいいか。
名前:コルト
性別:男
種族:人間
職業:カウボーイ
Lv:1
HP:500
MP:4
STP:600
DEF:500
AGI:800
LUK:5
スキル:射撃術、罠術、礼儀作法、視覚強化、読心術、乗馬、応急手当
…残りは結構あるけど本人のおまかせで。ナナシは目を見開いていたけどどうだ!私だって考えるんだい!
「いや…ヒーラーは?」
「……あ。」
「おまっ!バカ!書き直せ!」
「か、書き直す!…あ。」
本が光り輝いて本がペラペラと捲り始める。記録中記録中と無機質な声が聞こえたかと思えば…
〜作成完了、召喚します〜
「うぉ?!」
「うわぁぁぁ!!イケおじ来たーー!!」
「ん?いけおじって…まあいい。お嬢ちゃんここは何処だ?あんた…何者だ?」
「一応お前を作った創造主みてぇなもんだ。」
「…マジで言ってる?」
「マジだから言ってんだよ。」
「ほーん…あんたは相当な実力者な様だ。」
ありゃま、結構警戒されてるなこれ。そりゃそうだ。いきなり呼び出しておいてはい仲間になりますってご都合主義が通じるとは思えない。信頼してもらうには先ず!
「こんにちは!私はノーネームといいます!小説家やってます!よろしくお願いします!」
「…ぶふっ。」
「ぶっ。」
[にゃー…仕方ないやつにゃ。]
なんでコルトさんとナナシは笑ってるの?ベーちゃんに至っては呆れてるし。コルトさんは背中叩いてきて気に入ったって言ってる。私何かした?
「こいつは気に入った!嬢ちゃん肝が据わってるな!」
「え?」
「殺意に鈍感なくせに呑気に挨拶ときたもんだ!これが笑わずにいられるか!よし決めた!お前さんたちの仲間になる!旦那もよろしくな。」
わぉ、イケおじのウィンク。倒れる人は倒れそうだ。ナナシは煙管を吸って頭を搔くと仕方ねぇなと言わんばかりの態度で手を出す。
「握手。」
「ん?ああ、よろしくな旦那。」
「…余計なことしたら殺す。」
「おー怖。」
やー…火花散らしてらっしゃる。怖いなぁ大人たち怖いなぁ。私も一応大人だけどあれは怖い方の大人だ。隠れクエストで新たな仲間あと一人作れるのっていいね。クエストによってはアイテム貰えるっぽいし。
「ふぅん。これがクエストってやつか。」
「クエスト本みたいなもの。」
「クリアすりゃあアイテム貰えるってのがいいね。嬢ちゃんいいもん貰ってるじゃねぇか!」
「えへへ…」
「煽てるな。」
「煽ててねぇよ。旦那は厳し過ぎる。」
「甘やかしても仕方ねぇだろうが。」
「おー怖い怖い。」
[おみゃーら早くギルドに行くにゃ!!]
「「ハイ。」」
ベーちゃん強い。いや普通は私なんだけども…なんだろこれ、負けた気分。冒険者ギルドに入ると誰だアイツって顔された。そして受付嬢さんから…
「ノーネームさんサインください!」
「アッハイ。」
「わ、私も!」
受付嬢の間で有名人になってしまった私であった。コルトさんもギルド登録してビギナーランクから始める。
「あーそうだ。こいつ解体してくれ。」
レッドサーペントをアイテムボックスから出すナナシ。コルトさんは口笛吹いてすげーって言ってるけど本当に凄いんだよねナナシ。
「こ、これはレッドサーペント!」
「Bランクの魔物です!」
「今すぐ解体場へ!」
「おいコルト運ぶの手伝え。」
「オジサンに何言ってんだよ。まあいいけども。」
よいしょっとといって持ち上げる2人は何ともまあ絵になる絵になる。イケおじと美丈夫の組み合わせはサングラスが必要なレベルで眩しい。顔面偏差値の暴力だ。
「あ、肉はくれ。食うから。」
[食うにゃー!]
「お、飯か!いいね!」
「何にするのベーちゃん。」
[味見してからにするにゃ。ムフフ。]
楽しみだなぁ…後ろからキャーキャー凄いけども無視してヨダレを垂らして待つのだった。
[ムフー、絶対鶏肉みたいな味になるにゃ。]
「鶏肉なら唐揚げ?」
[照り焼きにするにゃ!]
「おいおい美味そうなこと言うなよ腹減ってくる。」
「おいコルト、残りのスキルポイント…」
「もう選んでるよ。」
「油断も隙もねぇなこいつ。」
「ま、まあまあ。」
「小遣いくれよ旦那ー!」
「だぁぁぁぁ!!抱きつくなてめぇ!!」
[仲良しにゃ。]
「仲良しかなぁ?」
この光景を見て変な方向に目覚める人がいないことを祈るのみ。目を輝かせている一部の受付嬢さんを見て見ぬふりをする私であった。
「ちなみにだけど蛇肉って食べられるの?」
[食べられるにゃよ。]
「へー。」
「結構美味いんだよなー。」
「コルトさん食べたことあるの?」
「狩りした時にちょっとな。」
「(詳しいことは聞かないでおこ。)」




