買い物からの戦闘は私だけハードでは?!
[おみゃーら調理する道具を買い揃えるにゃ。]
「え?なんで?」
「…なるほどな、キッチンがなければ料理すら出来ねぇからな。買いに行くぞ。」
[話がわかるやつにゃ。]
確かにキッチンがなければ料理は出来ない、とはいえそう簡単に売ってるかなぁ?市場によることにした私たち。ナナシとベーナームが立ち止まったのは怪しいお店。入って大丈夫?
「流石に怪し過ぎでは?」
「思わぬ掘り出し物が見つかるかもな。入るぞ。」
[おみゃー見る目があるにゃね。]
「なんで気が合うの?!」
渋々入るとなんか怖い人形とか、見たこともない品々ばかりだった。何これと思っていたら老いた店主さんが現れた。
「いらっしゃい。ゴミから貴重品まで多くを取り揃えてるよ。」
「ゴミねぇ?」
[ゴミにしては色々とあるにゃね。]
「本とかあるよ…何これ抜刀術って書いてあるよ。」
「…買いだ。」
え?なんでと思っていたらステータスを思い出した。そういえばナナシは抜刀術とか刀に関するスキルがないんだった。
「銀貨一枚だ。」
「安すぎねぇか?」
「売れねぇもんだからな。そこにあるやつも人気がなくてなぁ。」
「鑑定スキル。」
「はい。」
鑑定スキルを使うと表示されたのは異世界から飛ばされた日本刀【道誉一文字】と書かれていた。ついでにナナシの刀を鑑定する。異世界から飛ばされた日本刀【鬼丸国綱】と書かれていた。ほぇーと思いながら説明するとニヤリと笑っていた。悪い顔してるよナナシ。
「俺の観察眼に狂いはなかった。おい爺さんこれとこれ買いだ。それとこの煙管もな。」
「おや使い方分かるのかい、なら合わせて銀貨十枚だ。」
「安すぎるって。」
「売れねぇもんを置いといても仕方ねぇだろ。」
[にゃーはこれが欲しいにゃ!]
「その魔獣珍しいな。」
[にゃーは魔獣じゃないにゃ!]
「お、おう。こいつは魔道コンロっていってな。魔力を通せば使える。」
[鍋もくれにゃ!]
「ここじゃなくて雑貨屋で買え。ただまあ見る目はある。金貨一枚だ。」
「安すぎねぇか。」
「メーカーが古いんだ。その分安い。」
「納得。」
合計金貨一枚、銀貨十一枚を支払い魔道コンロ、道誉一文字、抜刀術のスキルが書かれた本、煙管、刀の手入れ道具を手に入れたのだった。鍋は雑貨屋で買うことに。隣にある雑貨屋へ向かうと鍋は銀貨三枚、フライパンは銀貨一枚で売られていた。
[確かに質がいいにゃ。]
「皿も買うぞ。」
「水を組むようの水筒もいるんじゃない?」
「それはそうだな。」
買うだけ買って銀貨百枚(大銀貨一枚)使ったのだった。色々と取り揃えていざ!草原へ!にしても広いなぁ。
「武器は。」
「あの…ないんですが。」
「なんで買うって言わねぇ。」
「す、すみません。」
「…今は棍棒で我慢しろ。」
「はい…」
返す言葉もありません。棍棒を構えてふらつきながらも敵を待つ。出てきたのはスライムだ。あ、鼻で笑われた!チクショウ!
「てい!」
わぁん!かわされた!!モグラ叩きのように叩いていてもかわされまくる。なんだかスライムから憐れむ目で向けられてる気がするぞ?え、泣くぞ?我泣くぞ?
「ぐすん。」
「レベルアップは出来なさそうだな。」
[おみゃー弱いにゃ。]
「強い組は黙ってて!」
[こうするんだにゃ、風魔法【猫の爪】!]
一瞬にしてスライムを倒したベーナーム。嘘でしょ私のいる意味。は、そうだ。ベーナームが倒したってことは私もレベルアップ…
〜ベーナームはレベルアップしました、Lv2になりました〜
……あるぇ?おかしいなぁ?私のレベルアップ項目がないぞ?私は?ねぇ私は?!スライムから何かドロップした。本?レア職業って書いてある!早速使お!
「おいきっちり見てから…あー。」
[やったにゃ。]
「ふふん!私だってやる時は…あれ?」
レア職業【小説家】…?あのこれ、私売れない小説家なのに書いて大丈夫なのでしょうか?あいててってならないんでしょうか?!
「まあ売れなくても大丈夫だろ。」
[戦闘面で役に立つのかにゃ?]
「グハッ!!」
ベーナームちゃんや、それは言わないお約束!!ぐ、ぐぬぬ、周りだけ強いのは何故?!いや推しが強いのはいい事だ。猫ちゃんも強いのはいい事だ!うん、ヒモだけど大丈夫!
「大丈夫じゃねぇ。」
[それは大丈夫とは言わねぇにゃ。]
「言わないで!」
「話は変わるがドロップするってことはだ稀にそういう本が出てくるってこった。」
「つまり転職出来ると?!」
[切り替え早いにゃ。]
「小説家は戦闘面で役に立たないから…」
まあとりあえず使ってみよう!…あれ、紙はないの?ファンタジーの世界は確か中世で…あ。
「紙は貴重品だからそうホイホイとあってたまるか。」
「私の役立たず!」
[レアドロップの中に紙があるかも知れねぇにゃ。探すにゃ。]
「ベーちゃんー!(大泣き)」
ベーちゃんだけが私の味方だー!うぜぇにゃっていうのは気にしない!ナナシの鬼!悪魔!魔王!あるぇ?なんで刀を抜くの?
「魔物で試し斬り。」
「なんですと?」
「なぁにすぐ終わる。」
経験値は分け与えられるものではなく倒した人にのみ手に入るものだと分かった今分かることは一つ。こいつ戦いたいだけだ。
「あれでいいか。」
「ヒェッ、なんかでっかい蛇!」
鑑定スキルで見たらレッドサーペント?ランクはB?!あ、あのマジで大丈夫なんですか?!ねぇ?!大丈夫なんですか?!
「とりあえず狩るか。」
「二刀流出来るの?!」
「出来るもんは出来る。抜刀術手に入ったことで自動で手に入った。」
「なんだろ…段々私の推しが強くなっていく。」
[今更にゃ。]
あれそういえばドラゴンってランクいくつぐらいなんだろ?刀を抜いたナナシはあっという間にレッドサーペントの首を落としたのだった。うそーん。
「刃こぼれしねぇ。流石は名刀だな。」
「いや相手Bランク!」
「通りで簡単だと思ったわ。」
「ドラゴンと比べても。」
[ドラゴンって何にゃ?美味しいのかにゃ?]
「ベーちゃんは戦闘狂にならないでね!」
[にゃ?]
「色々とあり過ぎて疲れた。」
[おみゃー疲れすぎだにゃ。]
「疲れ過ぎだ。体力つけろ。」
「普通の人に無理言わないで?!」




