ギルド登録で大騒ぎなんですが?(血涙)
さて説教されながら私を横抱きして歩いているナナシさんのスキルを見た。目ん玉飛び出るかと思った。無詠唱、探知(全部)、アイテムボックスが追加されてるぅ?!全部って何?!
「簡単に言うと宝やら敵やら悪意やら全部探知出来る。レベルアップすりゃあその分強くなるってのがいい。」
「あ、あのー…こんなに必要は。」
「ある。」
「あるんだ?!」
「…おっと早速出てきやがったか。」
目ん玉飛び出るかと思ったその2!なんでドラゴンがいる訳?!あのー!すみません!まだ私スライム以下なんですが?!さっきスライムが私を見た途端鼻で笑われたんですけど?!
「四騎士魔法【戦争】【武器創造】。」
あれぇ?ナナシさんの足元に魔法陣が浮かび上がってなんか出来始めたぞぉ?いやあれどう見ても戦車じゃねぇか!!世界観ーー!!!
「撃て。」
「いや撃てじゃ…ぎゃっ!」
爆風に飛ばされてしまった私は起き上がるとマジで的中したし、なんだったらドラゴン落ちて…うそーん、私下敷きに。
「おっと。」
「うぎゃ。」
危機一髪、私はナナシさんに助けられたのだった。俵抱きなのはツッコミどころ満載なんですが?!一応私レディですよ?!
「下敷きになりてぇのか。」
「ありがとうございます!」
「分かりゃあいい。」
「あの…ドラゴンって何に使うの?」
「こうすんだよ。」
血塗れのドラゴンをアイテムボックスに入れた。ホントなんでもありだなこの推し。ナナシさんが歩いて洞窟の中に、入るとナナシさんが口笛を吹いていた。なになに?!気になる!!
「気になるんですが?!」
「ドラゴンってのは宝を集めるのが趣味らしいな。こりゃあ好きに使うか。」
私も手伝いながらアイテムボックスの中に入れていく。ヒモ上等。養ってもらうぜ!
「お、レベルアップ。」
「マジですか?!」
「他のステータスも上がったわ。」
どれどれ?思わず吹いてしまった。何故かって?Lvが100ってどういう事だよ!!
名前:ナナシ
性別:男
種族:元人間
職業:魔王
Lv:100
HP:26万
MP:5万
STP:10万
DEF:10万
AGI:3万
LUK:2万
称号:ドラゴンスレイヤー
スキルポイント:1万
スキル:ユニーク魔法【四騎士】、直感、交渉術、状態異常耐性、礼儀作法、騎乗、無詠唱、探知(全探知)、アイテムボックス
ひゃー!このチートがぁ!後スキルポイントって何?!チート!!チート!!私チートじゃない!!チクショウ!!でも好き!!
「1万もあるのか。あのドラゴンってのを狩り尽くせばもっと上がりそうだな。」
「やめてください。」
「ならやめておく。偽装必要だな。」
「え?偽装?」
「魔王なんて職業目立つだろうが。」
それはそう。頷くと残っていたポイントで偽装を取得、新たに取得したポイントでめっちゃ高い魔法を取得した、神聖魔法って1000ポイントも使うのね(震え声)、しかも時間魔法まで取得してるし(震え声)同じ1000って何?
「ふぅん、ユニーク魔法も取得出来るのか。なら。」
「おやめ下さい。おやめ下さい。」
「星座魔法取得。」
「5000ポイントいきなり使ったーー?!!」
「…そういやぁ俺の時は?」
「そんなポイント使わなかったよ!!あれ絶対初心者割引だったから…よし全力でヒモになる。」
「ならなんか使えるようにしろ。残りは3000ポイントか。」
「使えるようにはするけども!何企んでるの?!」
「複合に3000ポイントも使うのなら使う。」
あれぇ?時間魔法と神聖魔法が融合し始めたぞ?これやばくね?名前がユニーク魔法【時神】になったぞぉ?やばくね?
「治癒魔法も出来て一石二鳥だな。」
「次のスキルは料理にしようそうしよう。」
戦闘狂のナナシさんが誕生した瞬間だった。ドラゴンの宝を全てアイテムボックスに直したあと洞窟を抜け歩いていく。抜け道を通ってどこかへ向かう…一体何処に?
「行く場所がねぇから何処かに行きてぇんだがなぁ。」
「町に行った方がいいのでは?」
「よし走る。」
「え、ちょ、ぎゃああああああああ!!!」
一日もかからないうちに町へと辿り着いた。ついて早々止められたけども。そりゃそうだ。パーカー着た女とやのつく職業にしか見えない服装の男が通ろうとしたら兵士だけじゃなくて誰でも止める。私は無理だけど。
「止まれ!名を名乗れ!」
「ナナシ。」
「の、ノーネーム…です。」
「さ、攫ったのではないだろうな?」
「ねぇよ。」
「ひっ!な、なら通行許可書を見せてくれ。」
「…なんだそれ。ノーネーム知ってるか?」
「しらな…うっぷ。」
「おいおい俺の服で吐くなよ。」
「…知らないのか?」
「結構遠いところから来たんでね。」
わぁ、笑顔だぁ。どう考えても作り笑いだし、なんだいい人かって油断してどうすんの警備兵さん!あ、でも捕まったら困るから勘違いしたままでよろしく!
「ギルド登録した方がいいぞ。銀貨2枚取られるからな。2人合わせて銀貨4枚だ。」
「ん。」
「おお、丁度だな。持ち物検査してから通っていいぞ。」
「けっ。」
「ん?」
「あー、なんでもないですよ。どうそどうぞ。」
今分かりやすく舌打ちしたな?私は女の警備兵さんに持ち物検査されて、何も無いのを見て憐れむ目で見られてしまった。どうせかわいそうな子ですよーだ。
「問題はない。通ってよし。あーあと…お嬢さん。その貧相な体で身売りは…」
「するかボケーー!!!!」
弱々しいビンタを警備兵に喰らわせた後ナナシさんについて行くのだった。くそぉ、どうせ私は貧乳ですよーだ。
「別に胸が小さかろうがいいだろうが。」
「それ褒めてる?」
「褒めてねぇ。」
「酷い!」
「ここが冒険者ギルドか。」
腹減ったなぁ…警備兵の女の人から硬いパンを貰ってもぐもぐ食べてるけどそれでも膨れぬ。ナナシさんが扉を開いたら全員振り向いていた。そりゃそうだ。
「冒険者ギルド登録はここか?」
「は、はひぃ!」
「なら…」
「おいおい金持ちのやつが冒険者になるんじゃねぇぞぉ?」
「そっちの兄ちゃんもさっさとママのおっぱい吸って貰えー。」
「…ん?兄ちゃん?」
「お前以外誰がいる。」
「いや女ですけど。」
「ぶっ!」
うっわ、失礼。私が女だと分かったらゲラゲラ笑い出したし。何こいつら。品がないにも程がある。レベルアップしたらぶん殴ろ…あれ?ナナシ?ナナシさん?
「…喧嘩売ってるのなら買うぞてめぇら!!」
私の代わりにブチ切れて一方的に殴るナナシだった。愛されてるわねと言われてますけど違うと思います。
「えっと美丈夫ってこの世界に…」
「なにそれ?」
「え、顔が良くて筋肉ムキムキで。」
「そんな人ナナシさん以外見たことないわ。」
「…マジか。」




