チートパーティ(私以外)出来上がり!
さて、リリスさんのステータスを見てみよう。
名前:リリス
性別:女
種族:人形
職業:女王
Lv:1
HP:200
MP:900
STP:400
DEX:500
AGI:300
LUK:200
スキル:治癒魔法、氷魔法、調合、礼儀作法、指揮
うーん、ステータスバグってる!MP多くない?!一番の最弱は私じゃんか!?メモを見たナナシは眉間に皺を寄せて大丈夫なのかこいつって言ってるけども大丈夫だと思います!
「ふむ…この国の民は人ばかりだな。魔族やら獣人はいないのか?」
「そこ?!」
「人間至上主義なんぞろくでもないからな。」
「それは言えてるがお前が言うのかよ。」
「当たり前だ。人間至上主義であればこの国は終わっている。」
「ひゅー、暴君かと思ったら結構民思いだな。」
「…お前たちの生きた時代は何時なのかは知らんが。このものに生み出されたのならば守ってやる。」
「ははー!」
私がひれ伏しているうちにベーちゃんが自己紹介していた。ねぇ、私無視?
[よろしくにゃ。]
「ほぅ?喋る猫か。我はリリスである。苗字は…今は聞くな。」
「…なるほどな。聞かねぇよ。俺の名前はナナシ。」
「ここでは単なる女王さんじゃなくてリリスさんって呼ばせてもらうぜ。おっと俺の名前はコルトだ。」
「すまぬ。助かる。ナナシ。コルト。」
…あれ?なんか友情芽生えてない?おっかしいな。そういう設定組み込んだっけ?あれ本が…え?
〜キャラ作成してもらってなんですが実は実際生きた人達でもあります、俗に言う色んな時代を生き抜いた人達ですね。〜
…つまり私が作ったキャラはやはり生きてると?最初偉そうな態度しなくて良かったー!作ったからって言って偉そうにしてたらなんだこいつ殺そってなるじゃんか!
「どうした。」
「な、なんでもないよ!」
彼らと彼女の過去は聞かない方がいいです。という文書を見て絶対聞かないと誓った。無理に聞いたら嫌われる。
「…お前は聞かないのですね。」
「私は弱っちいので。」
「それがお前のいい所か…私の時代にそのような人間はおらなかった。」
「わっかるー、俺も思った。」
「…まあ分かる。」
きっと色んな世界の別の時代を生き抜いた人達だ。私が偶然生み出したキャラと一致した生きた人たちだ。ならやるべき事はひとつ!
「私弱っちいです。書くこと以外脳がないです。よ、よろしくお願いします!」
[なんにゃそれ。]
「自己紹介は大切。」
「…気が抜けるな。ある種の才能とも取れる。」
才能って言われた。嬉しい。褒めてなどないとそっぽ向かれた。でも嬉しいものは嬉しい!
「よいだろう。そなたは弱い。ならば守ってやろう。残りのスキルポイントは好きに使って良いのだな?」
「はい!」
「…うむ、その点は評価してやる。」
新たな仲間リリス様と一緒に宿へ戻ると女将さんが倒れた。うん、顔面偏差値の暴力だもんね。旦那さんである店主さんも倒れたし。流石に倒れたままは危険なので起こすことに。
「大丈夫ですか?」
「うぅ…はっ、私は一体。」
「…こいつはすげぇなこんなべっぴんさん初めて見たぜ。」
「私はイケメンでカッコイイ人を見るの初めてだよ。」
これ冒険者ギルドに行って大丈夫かな。食事を終え、次の日の朝。冒険者ギルドへと向かうと案の定固まっていた。うん、綺麗な漆黒のドレスを見たらそりゃ固まるよね。
「お、おいおい貴族様か?」
「冒険者ギルドとやらに登録したい。案内せよ。」
「はひっ!」
いや、怖い。うちのパーティ…最弱小説家、魔王、喋る猫、カウボーイ、女王。クセ強い!!なんでこうなった!はい!私の性癖です!すみません!取り返しつかねぇよ!
「リーダーは誰にするのだ。」
「こいつ。」
「異論はねぇ。」
「え、私責任重大なんですが。」
[頑張るにゃ。]
「ベーちゃん?!」
こんなクセが強い人たちをどう導けと?!リリス様は椅子を生み出して座ってるし…あれ、その杖ありましたっけ。
「ポイントで交換した。」
「お、リリス気が合うじゃねぇか俺もだ!」
「…えぇ…」
ポイントさん便利スギィ!ナナシは舌打ちしてるし…ごめんて。ベーちゃんは首を傾げているけどどうしたのかな。
[なんか騒がしいにゃ。]
「最近文学ギルドの連中がうるせぇんだよ。」
「嬢ちゃんを出せってか?」
「大正解。」
モヒカン頭の冒険者が教えてくれたんだけど…え、マジ?なら早々に町から出ないと。
「いや国から出た方がいい。」
「なんでですか?」
「ベーナーム。」
[うっすにゃ。なんか近々戦争する話が持ち上がってるにゃ。]
「マジ?!」
[国境封鎖する可能性があるから出た方がいいにゃ。]
あれじゃあ申してるんじゃ?!と思っていたらそうでもないとのこと、意外とゆるゆるー!でも早めに出た方がいいよ…ね?
「馬車に乗るぞ。」
「移動手段を考えねぇとな。」
「戦争に巻き込まれるなんざごめんだな。」
[飯が食えなくなるにゃ。]
「ソウデスネ。」
パラダイスタウンから出て移動することに、というか国の名前は聞かなくていいのだろうかと思っていたらナナシたちが聞かない方がいいって言うから聞かないことにした。平和そうな国に向かう事になった。
「魔国に行くぞ。」
「なんでぇ?!」
「魔国の方がこの国から遠い。」
「じゃあ魔国で。」
「巻き込まれない距離ならば良い。」
「おーい、席空いてるってよー。」
馬車に乗り込んで魔国へと向かうことになった。にしても…あの国どうなるんだろう。何処と戦争する気なんだろ。
「聖国。」
「なんかされた?」
「いんやされてねぇだろ。」
「言いがかりつけて領土を奪う気なんだろ。」
「民がまともでも上がまともじゃない場合がある。」
「言葉の重みが違う。」
一体どんな人生を歩んできたんだこの人たち…と思っていても仕方ないので黙ることにした。偶然一致したとはいえそこまで指摘してはいけない気がしたから。
「あの、狭くない?」
「安いのにしたからな。」
「仕方あるまい。」
「仕方ねぇな。」
[にゃ。]
「大所帯で目立つんじゃが。」




