古代都市で発見!?目玉の番人ガピ
第七章: 地下都市と目玉の番人
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冒険者ギルドの扉がゆっくりと開く。ギルド内には多くの冒険者がいるが、その中でも幾人かの冒険者たちが一枚の掲示板を見て集まっていた。
チャンドラがギルドに入ると、人だかりを見てすぐにそちらへ近づいた。
「スティーブン、何の発表ですか?」チャンドラが尋ねる。
背中に二本の剣を背負った大柄な男が振り返った。
「おお、これは古代の地下都市が新たに発見されたって知らせだよ」とスティーブンが答えた。
「地下都市か…きっとそこにはカッコいいモンスターがいるんだろうな」とチャンドラ。
「お前は本当に変な奴だな。普通の冒険者は貴重なものを欲しがるのに、お前はモンスターが見たいだけか」とスティーブン。
「もちろんさ。もしかしたら古代のモンスターをテイムできるかもしれないだろ?」とチャンドラ。
「でもお前は行けないぞ。最低でもパルサーランクじゃないとダメなんだ。お前はエンバーだろ?」とスティーブン。
「ちっ…じゃあ、そのイベントは見送りか…」とチャンドラ。
スティーブンはチャンドラの肩を叩いた。
「そういうことだ。まずはランクを上げることだな」そう言ってスティーブンは去っていった。
(どうすれば入れてもらえるんだ…)
チャンドラは辺りを見回す。しばらくして、ドロティがギルドに入ってくるのが見えた。
(これはいいチャンスだ)
「ドロティ、ちょっと待って!」チャンドラが叫ぶ。
チャンドラはドロティに駆け寄った。
「何?」ドロティが尋ねる。
「お前のランク、いくつなんだ?」チャンドラが逆に尋ねる。
ドロティは襟元からネックレスを取り出した。
「私はパルサーよ」
「ドロティ、古代の地下都市が発見されたって知ってるか?」
「それが、だから?」
「そこに行けば、たくさんの貴重な物や、もしかしたら古代のモンスターが見つかるかもしれないんだ」
「それに、もし見つけた物を高く売れば、お前は楽に暮らせるだろ。自分のヴィラを持って、召使いも付けられるぞ」
ドロティは頭の中で、広いヴィラに住み、毎日美味しい料理を作ってくれる召使いたちが忙しそうに動き回る自分を想像していた。
「そ…それは…すごくいいアイデアね!」ドロティが目を輝かせて言う。
「そうだろ?だから一緒に行こう。でも…トガとサンヤには絶対に言うなよ」とチャンドラ。
「なんで?」
「あの二人の変な小言を聞かされるのはごめんだから」
「わかった。じゃあ、今すぐ行こう」
チャンドラとドロティは、クレン川とジュキ山の境目にある古代の地下都市へと向かった。
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チャンドラとドロティはクレン川に到着した。大人二人がやっと通れるほどの穴の周りには、すでに多くの冒険者たちが集まっていた。
「わあ、思ってたより小さいな。ダンジョンかと思ってたのに」とチャンドラ。
「チャンドラ、さっさと入ろうよ」とドロティ。
「いや、まずはあっちに行ってみよう」とチャンドラ。
二人は人だかりに近づいた。
「すみません、なんでみんな外に集まってるんですか?」チャンドラが尋ねる。
「実はな、不思議なことが起きているんだ」と男が言う。
「不思議?」
「入っていく者はみんな、なぜかすぐに戻ってきてしまうんだ」と男。
「ありがとうございます」とチャンドラ。
「おう」と男。
「ドロティ、とりあえず入ってみよう」とチャンドラ。
「うん」
チャンドラとドロティは人だかりをかき分け、古代の地下都市へ続く穴へと向かった。入口には衛兵が待機していた。
「すみません、入ってもいいですか?」チャンドラが尋ねる。
「まずはランクを見せろ」と衛兵。
「ドロティ、お前もランクを見せろよ」チャンドラは自分のネックレスを示しながら言う。
「ああ、そうね」
ドロティは襟元からネックレスを取り出した。
「パルサーとエンバーか。お前たちは入ってもいいぞ」と衛兵。
「行くぞ、ドロティ」とチャンドラ。
チャンドラとドロティは穴に入ろうとした。ドロティは簡単に入っていけたが、チャンドラは足が異常に重く感じられた。
「ドロティ、待ってくれよ」チャンドラが弱々しく言う。
「なんでそんなに遅いの?」ドロティが尋ねる。
「なんだか体がすごく重いんだ」とチャンドラ。
突然、圧力がさらに強くなり、ついにチャンドラは膝をついてしまった。
「もう、冗談はやめてよ」とドロティ。
「違う…今回は本当に下から押されてるんだ」とチャンドラ。
ドロティは手を差し伸べた。
「手を貸すわよ」
しかし、ドロティの手を握った瞬間、なぜかすべてが軽くなり、チャンドラは立ち上がることができた。
「変だな…なんで体が元に戻ったんだ?」チャンドラは自分の両手を見ながら言う。
「やっぱり、冗談だったんでしょ」とドロティ。
「本当なんだって!」チャンドラが言う。
しかしドロティは無表情で受け流した。
二人はさらに奥へと進んでいく。これが地下都市だという。
「若者たち、止まれ!」誰かの叫び声。
チャンドラとドロティが立ち止まり振り返ると、とても立派な服を着た老人が立っていた。
「私はアーレン・エソルロと申す。何か貴重なものを見つけたら、高く買い取ろう」とアーレン。
「本当ですか?」ドロティが目を輝かせる。
「もちろんじゃ。ただし、ゴミを持ってくるなよ」とアーレン。
「かしこまりました、アーレン様!」ドロティが答える。
「行くわよ、チャンドラ!」
「おい、待ってくれよ!」チャンドラが叫ぶ。
ドロティはランプを手に、先へと走り出した。チャンドラはその後を追う。
数時間後、二人は暗い穴の中をひたすら真っすぐ歩き続けた。分かれ道はどこにもなかった。
「ドロティ、ちょっと休もう」チャンドラは息を整えながら言う。
ドロティは立ち止まり、後ろでへとへとになっているチャンドラを見た。
「男のくせに弱いの?」とドロティ。
「お前にはわからない…まるで山を登ってるみたいに疲れるんだ」とチャンドラ。
「わかったわ…ちょっとだけ休憩ね」とドロティ。
チャンドラは壁に体を預け、ドロティは水筒を差し出した。
「ありがとう」
「ちゃんと休みなさいよ。緊急時に足手まといにならないでよね」とドロティ。
「一つ聞きたいんだけど、あなたは武器か魔法を使えるの?」ドロティが尋ねる。
「俺は剣を習い始めてまだ一ヶ月だ」
「えっ?」ドロティが叫ぶ。
「まさか、勢いだけでここに来たって言うの?」
「どうするつもりだったの?」
「大丈夫だよ、ドロティ。俺は自分の身くらい守れる」チャンドラが答える。
「そういうことじゃないの…もし強いモンスターに出会ったらどうするのよ」とドロティ。
「その時は俺が倒すさ」とチャンドラ。
ドロティは深く息を吐いた。
「こんな狭い穴の中に強いモンスターなんていないわ。せいぜいヘビかスライムくらいよ」
チャンドラは立ち上がった。
「よし、先に進もう」
ドロティはただうなずくだけだった。
数歩進んだところで、二人は三つの異なる道を見つけた。チャンドラは紙を取り出した。
「何してるの?」ドロティが尋ねる。
「地図を作ってるんだ」チャンドラが答える。
「戦いはダメでも、頭は使えるのね」とドロティ。
「今はダメかもしれないけど、いつか俺は有名な英雄になってみせる」とチャンドラ。
ドロティは半目でチャンドラを無表情で見つめた。
(なんでこんな変な人の口車に乗っちゃったんだろう…) ドロティは心の中で思った。
「真ん中の道を行ってみないか?」とチャンドラ。
「いいわ」
二人は真ん中の道へと進んだ。しばらく歩くと、遠くに光が見えてきた。
「光が見える」とチャンドラ。
「きっとそこに宝がたくさんあるんだわ」とドロティ。
ドロティは魔法の銃を取り出し、光に向かって全速力で走り出した。チャンドラもその後を追う。
光のところに到着すると、そこには大きな木の扉があった。両側には青い炎の松明が灯されている。
「もうすぐよ…私はヴィラで暮らすんだから」とドロティ。
「この扉、すごくカッコいいな」とチャンドラ。
「さあ、開けよう」とドロティ。
「待てよ、罠があるかもしれない」とチャンドラ。
チャンドラは石を拾い、扉の前に投げた。すると突然、地面から巨大な口が現れた。
「見ろ、やっぱり罠があった」とチャンドラ。
「危なかった…私、あそこに行くところだったわ」とドロティ。
「なんであそこにモンスターがいるってわかったの?」ドロティが尋ねる。
「最初から、俺はこの場所に入るのを拒まれてる気がしてたんだ」チャンドラが答える。
「それが理由?」とドロティ。
「いや、そうじゃない…長い間隠されてた場所には、必ず防御システムがあるし、時にはモンスターが住み着くこともあるんだ」とチャンドラ。
「じゃあ、どうやって通るの?」とドロティ。
チャンドラが石を投げると、巨大な口が現れて石を食べた。チャンドラは同じ場所に何度も石を投げ続けた。
モンスターが現れ、投げられた石を全部チャンドラに向かって吐き返してきた。
「いてて… 痛いんだよ!」チャンドラが叫ぶ。
すると、猫のような瞳孔を持つ大きな目が現れた。
「おい、このクソ野郎!俺の口に石を投げるんじゃねえ!」その目が叫んだ。
「お前、誰だよ?」チャンドラが尋ねる。
「私はハズグン王国の宮殿の門番だ!」その目が言う。
「目玉が門番になるなんて、初めて見たわ」とドロティ。
「おい!私はただの目玉じゃない!私はガピ、偉大なるモンスターだ!」ガピが叫ぶ。
「ガピ、その王国はどこなんだ?」チャンドラが尋ねる。
「ハズグン王国は、半人半獣の種族たちの王国だ」
「そして…異世界から来た人間は、ここへの立ち入りを固く禁じられている」
突然、チャンドラとドロティはものすごい圧力に押しつぶされ、その場に膝をついた。
「なにが起こってるの?」ドロティが言う。
「俺が…あの空飛ぶ目玉を倒さないと…」チャンドラが言う。
ここまで私の物語を読んでくださり、本当にありがとうございました。
誰かが私の書いた物語を読んでくれると思うと、とても嬉しい気持ちでいっぱいになります。
もし気になる点や改善点などがありましたら、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。
皆さんのご意見を参考に、これからも精進してまいります。




