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異郷の砂に刻む足跡  作者: Rizanthe Dravenhart


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雪原の決戦

雪原がどこまでも広がり、周りには松の木々が立っている。


少女が指を鳴らすと、地面が盛り上がり、いくつかのゴーレムを形作った。


「好きなだけ地面を殴らせてあげる」少女が言う。


---


トガは素早くゼラティアとホワイトのところへ走り、ゴーレムを粉砕し、すぐにゼラティアを背負った。


三人は走り出した。


「逃げられると思わないでよ!」少女が叫ぶ。


数十のゴーレムが彼らを追いかける。


「悪い、ゼラティア。俺たち逃げるしかない。武器を忘れちまった」トガが言う。


「でも私、魔法が少し使えるし、ホワイトは何にでも変われるんです」ゼラティアが答える。


「武器にも変われるのか?」トガが尋ねる。


「もちろんです」ゼラティアが答える。


トガは立ち止まり、ゼラティアを下ろす。そしてホワイトの手を握った。


「相棒、剣に変わってくれ」トガが言う。


ホワイトは瞬時に剣へと姿を変えた。奇妙な彫刻が施された剣だった。


「やっと止まったわね」少女が言う。


「攻撃しなさい!」少女が叫ぶ。


無数のゴーレムたちが三人に向かって襲いかかる。


トガはゼラティアを守りながら、ひたすら防御と攻撃を繰り返す。ゼラティアは後方から魔法を放つ。


しばらくして、三人はついにゴーレムたちを倒し終えた。


少女はあくびをし、手で口を覆った。


「退屈だわ。もっとカッコいい戦いかと思ったのに、あんたたちまるで初心者ね」少女が言う。


「はあ? お前、おかしいだろ。さっきまで追いかけてきたくせに、今退屈だって?」トガが叫ぶ。


「じゃあ、なんで俺たちを襲ったんだ?」ゼラティアが言う。


少女は鈴を取り出し、鳴らした。その音が雪原に響き渡る。


突然、地面が震え始める。土の塊が一箇所に集まり、雪も同じように集まった。


「あんたたち二人は、あの二体の巨大ゴーレムと遊んでなさい。私はニヴォラを探しに行くから」少女が言う。


少女は雪で馬を作り、彼ら三人を二体の巨大ゴーレム(土と雪)だけ残して去っていった。


「クソ女だな」トガが言う。


「逃げたほうがいいです」ゼラティアが言う。


「いい考えだ」トガが答える。


三人は二体の巨大ゴーレムから逃げ出した。


一方、チャンドラ、サンヤ、ドロティはトガとゼラティアを探して歩いていた。


「もうずいぶん探してるぞ」チャンドラが言う。


「大丈夫よ。ゼラティアはトガと一緒なら安心だわ」ドロティが言う。


「どういう意味だ?」チャンドラが尋ねる。


「だってトガはあんたよりマシってことでしょ」ドロティが答える。


「誰が言った? 俺のほうがずっと上だ。だって俺は未来の英雄だからな」チャンドラが言う。


「そうね…」サンヤが叫ぶ。

「前回のランタンフライの女王を倒すミッションの時、彼は逃げちゃったけど…でも今は昔よりずっと良くなってるかもしれないわ」とサンヤが付け加える。


突然、繰り返しの振動を感じた。


「地震かしら?」ドロティが尋ねる。


「安全な場所を探しましょう」サンヤが言う。


「地震じゃない。あっちを見ろ、トガとゼラティアが二体の巨大ゴーレムに追われてる」チャンドラが言う。


ドロティは空中に魔法の文字を書き、魔法の銃を出現させた。


「私に任せなさい。あれはただの頭のない魔法生物よ」ドロティが言う。


ドロティは銃を一体のゴーレムに向ける。銃に魔力が集中し、撃つと小さな光がゴーレムに向かって飛び、瞬時に爆発した。


そしてドロティは残りのゴーレムも撃ち抜き、爆散させた。


「私には簡単すぎるわ」ドロティが言う。


「わあ、すごいな、ドロティ。後で銃の使い方教えてくれよ」チャンドラが言う。


「無理よ。あんたは騎士であって、狙撃手じゃないから」ドロティが言う。


「じゃあ、ちょっとだけ貸してくれ」チャンドラは無理に銃を取ろうとする。


しかしドロティが銃を投げると、すぐに消えてしまった。


「これは私の専用武器。貸す気はないわ」ドロティが答える。


「いいじゃん、ちょっと触りたいだけだよ」チャンドラが言う。


「ダメよ」ドロティが言う。


チャンドラとドロティが喧嘩している間、サンヤはトガとゼラティアに近づいた。


「二人とも大丈夫?」サンヤが尋ねる。


「大丈夫です、サンヤお姉さん」ゼラティアが答える。


「やっと終わったな」トガが言う。


トガはその場に雪の上に寝転がった。


「異世界って本当に厳しいな。強い者が全てを支配する」


トガが剣を離すと、ホワイトは元の姿に戻った。


「モンスターだ!」サンヤが言う。


サンヤはすぐに剣をホワイトに向けるが、ゼラティアに遮られた。


「なぜ止めるんだ?」サンヤが尋ねる。


ゼラティアは首を振り、ホワイトは彼女の後ろに隠れた。


「大丈夫、私が守るから」ゼラティアが小声で言う。


「お姉さん! 殺さないでください! このモンスター、昔私が飼ってたんです」ゼラティアが付け加える。


「高く売れる珍しいモンスターかと思ったわ」サンヤが言う。


ホワイトはサンヤの言葉に怖がり、すぐにブレスレットに変身してゼラティアの手首に巻き付いた。


「誰と戦ってたんだ?」サンヤが尋ねる。


「わからない。あの女の名前は知らないけど、ユウ・トモリと同じく異世界から来たやつだ」トガが言う。


「やっぱりチャンドラの言う通りね。異世界人をただの道具として召喚してる王国があるんだ」サンヤが答える。


「ところで、あの女は何を探してたんだ?」サンヤが尋ねる。


「ニヴォラを捕まえようとしてたんです、お姉さん」ゼラティアが言う。


チャンドラとドロティが三人のところにやって来た。


「トガ、誰と戦ってたんだ?」チャンドラが尋ねる。


「頭のおかしい女が呼び出した数十体のゴーレムと戦ってたんだ」トガが答える。


「でも、あんたが戦ってた相手の魔法はかなり珍しくて危険なものよ」ドロティが言う。


「でも、あの女は簡単に使ってたように見えたけど」トガが言う。


「あの魔法はね、古代魔法で、魔力の消費リスクが大きすぎるから今は禁止されてるのよ」サンヤが言う。


「なんでだよ…俺はもう異世界にいるのに、魔法が使えないなんて!」チャンドラが叫ぶ。


「なんで叫んでるんだよ」トガが言う。


「わけわかんない奴ね」ドロティが言う。


「チャンドラ、あんた何か憑りつかれたの?」サンヤが言う。


「変な人」ゼラティアが言う。


突然、冷たい風が五人の頬を叩く。遠くから、あの少女が鳥かごを手にしている。かごの中には奇妙な形をした雪のフクロウが入っていた。


「寒い…」トガとチャンドラが同時に言う。


「どこから来たの?」サンヤが言う。


「見て、あれがトガの言ってたやつだ」ドロティが言う。


「まさか…ニヴォラだ」ゼラティアが言う。


「もっと大きいんじゃなかったのか?」チャンドラが言う。


「今はこの大陸の外は夏だから、ニヴォラの力が弱まってるんです」ゼラティアが言う。


五人はすぐに少女に向かって走り出した。


「おやおや…あんたたち、友達を連れてきたのね。でも、私も兵隊を作るわ」少女が言う。


「ニヴォラを離しなさい!」ゼラティアが叫ぶ。


少女は鈴を取り出し、鳴らした。音がどこまでも響き渡る。瞬時に数十体の雪のゴーレムが少女を取り囲んだ。


「それなら、勝手に取りにきなさいよ」少女が言う。


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