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異郷の砂に刻む足跡  作者: Rizanthe Dravenhart


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雪の味

二つの木製の車輪が絶え間なく回っている。荷馬車が二頭の馬に引かれていた。


風がゆっくりと草を揺らす。ドロティは後ろをじっと見つめていた。


(最初はあいつらに手伝ってほしかっただけなのに、なんで私まで一緒に来ることになったんだろう。ほんとに意味わかんない) ドロティは心の中で思う。


荷馬車が止まり、五人は草原と雪の境界で降りた。


チャンドラはすぐに雪の山に飛び込んだ。体はあっという間に雪に埋まった。


「わあ…これ本当に雪だ。ベカシにはこんなとこないぞ」チャンドラが言う。


トガはすぐに雪玉を作り、チャンドラに向かって投げた。


「やっと雪玉を投げられるようになった」トガが言う。


「俺に投げんなよ!」チャンドラが叫ぶ。


「二人とも、なんで遊んでるの? ここを見に来たんじゃないの?」サンヤが言う。


「まあまあ、そんなに固くなるなよ、少しはリラックスしろよ」チャンドラが言う。


「そうだよ、サンヤ。俺、この雪でまだ誰も食べたことのないものを作ってみたいんだ」トガが言う。


「二人とも変よ。雪なんて食べられるの?」ドロティが言う。


「そうよ、雪はただの凍った水でしょ」サンヤが言う。


「私、雪を溶かしてみたら汚い水になったことがあるよ」ゼラティアが言う。


「チャンドラ、さっき準備した道具を出してくれ」トガが言う。


チャンドラはすぐに雪から飛び出し、鉄の箱、ナイフ、瓶入りの牛乳、オレンジ、そしてワインを取り出した。


トガはオレンジとワインを絞って容器に入れ、牛乳を加えた。そして鉄の箱を雪の上に置き、かき混ぜながら冷やし、蓋をした。


「なんで食べ物を無駄遣いするの?」ドロティが言う。


「やっぱりあんたたちは変よ」サンヤは両手を腰に当てて言う。


「私、あの果物食べたかったのに」ゼラティアが言う。


「驚くから、チャンドラ、ちょっと確かめてみて」トガが言う。


チャンドラは鉄の箱を開け、スプーンで一口すくって食べてみた。


「悪くないな」チャンドラが言う。


「さあ、お前たちも食べてみろ。俺の故郷、ベカシのアイスクリームだ」トガが言う。


三人は初めてアイスクリームを食べて驚いた。


「おいしい…冷たくて甘い」ドロティが言う。


「こんなに簡単に作れるのに、なんでこんなに美味しいの?」サンヤが言う。


「わあ、すごく美味しい…ワインとオレンジと牛乳を飲んでるみたい」ゼラティアが言う。


「だから俺たちをバカにするなよ」チャンドラが言う。


「やっとお前たちもアイスクリームに夢中になったな」トガが言う。


チャンドラとトガはハイタッチをした。五人でアイスクリームを食べ終えた。


「本当に素晴らしい味ね」サンヤが言う。


「そうだね。私、氷の魔法を覚えてまた作りたいな」ドロティが言う。


「他の材料でもできるの?」ゼラティアが尋ねる。


「新鮮な果物ならできるよ。ただ、絞らないといけないのもあるけどな」トガが答える。


「大丈夫だ、ゼラ。俺が美味しいものをもっと作ってやるよ」チャンドラが言う。


「楽しみにしてるね」ゼラティアが言う。


「みんな、実はね…ニヴォラに会う以外にも、目的があるの。珍しいハーブを探しに来たのよ」サンヤが言う。


「え? ニヴォラを探すんじゃなかったんですか?」ゼラティアが言う。


「なんで急に変わったんだ?」チャンドラが言う。


「私も一緒に行くわ」ドロティが言う。


「長くなりそうだな」トガが言う。


「じゃあ、二つのチームに分かれましょう。私と一緒にハーブを探したい人は手を挙げて」サンヤが言う。


手を挙げたのはチャンドラとドロティだけだった。


「え…チャンドラが来るなんて思わなかった」サンヤが言う。


「考えてみたら、前回の戦いの後、ハーブに興味が湧いたんだ」チャンドラが言う。


「私はただ、珍しいハーブの値段が高いからよ」ドロティが言う。


「てっきりトガが一緒に来ると思ってたのに」サンヤが言う。


「悪いな、サンヤ。俺は大陸の守護者の役割について知りたいんだ」トガが言う。


「私もチャンドラが来ると思ってたよ」ゼラティアが言う。


サンヤはトガに回復薬を何本か渡した。


「トガ、これを持って行って。何かあった時に備えて」とサンヤ。


トガはそれを袋にしまった。五人はそれぞれ別の道へと歩き出した。


数時間が経ち、彼らはどんどん雪の地域の奥へと進んでいた。


チャンドラ、サンヤ、ドロティの三人は木の根をたどりながら歩いている。


「サンヤ、あれがグレシエルってやつか?」チャンドラが尋ねる。


「あのハーブはね、だいたい松の木の下に生えているの。葉っぱは二枚だけで、根には芋みたいな塊があるわ」とサンヤ。


ドロティはサンヤの特徴を頼りに、グレシエルを引っ張って地面から引き抜いた。


「みんな、見て! グレシエルを取ったわ!」ドロティが言う。


「すごいぞ、ドロティ」チャンドラが言う。


「これくらいで十分ね」サンヤが言う。


「もういいのか?」ドロティが尋ねる。


「お前がもっと探さないなんて珍しいな」チャンドラが言う。


サンヤは空を見上げた。


「違うの…実はトガとゼラティアのことが心配で」


「じゃあ、早く二人を追いかけよう」チャンドラが言う。


三人はトガとゼラティアを探し始めた。


一方、二人はぶらぶらと歩いていた。


「ゼラ、前に一人でここに来たのか?」トガが尋ねる。


ゼラティアの足が止まった。彼女は頭を押さえた。いろいろな記憶がぼんやりと浮かんできた。


(なんだか急に頭が痛い…なんで記憶がぼやけるんだろう…) ゼラティアは心の中で思う。


「よく覚えてないんです」ゼラティアが答える。


「歩いているうちに思い出すかもしれないな」トガが言う。


二人は雪の中を歩き続け、高い岩のところに着いた。


突然、トガがゼラティアの前に手を広げて止めた。


「どうしたんですか?」ゼラティアが尋ねる。


「止まれ。前にモンスターがいる」トガが言う。


長い腕を持ったモンスターが宙に浮いていた。足はない。そのモンスターは岩の上にいろいろなモンスターの頭蓋骨を並べていた。


「変だな…モンスターにこんな趣味があるなんて、ホラー映画みたいだ」トガが言う。


「別の道を行きましょう」ゼラティアが言う。


二人は別の道を選んだ。しかし、そのモンスターは突然二人の前に現れ、じっと見つめてきた。


(ホラー映画に出てくるモンスターが一番嫌いなんだ。目的がはっきりしないからな) トガは心の中で思う。


(なんでこのモンスター、じっとしてるんだろう?) ゼラティアは心の中で思う。


モンスターは地面から氷の花を摘み、ゼラティアに差し出した。


(何をしてるんだ?) ゼラティアは心の中で思う。


突然、ゼラティアの記憶が蘇った。彼女は昔、このモンスターとよく遊んでいたのだ。


ゼラティアはそのモンスターを抱きしめた。


「ごめんね、ホワイト…忘れかけてた」


(よかった…ホラー映画みたいな追いかけっこにならなくて) トガは心の中で思う。


ホワイトはただうなずき、ゼラティアの手をそっと引いた。


「どこに連れて行くの?」ゼラティアが言う。


二人はホワイトに連れられて、頭蓋骨がきれいに並べられた場所に着いた。


「正直言うと…私、頭蓋骨はちょっと怖いんだ」ゼラティアが言う。


ホワイトは悲しそうな顔をした。


「これ、モンスターなのか? それともお前のペットなのか、ゼラ?」トガが尋ねる。


「昔、おばあちゃんと一緒にこのモンスターを街で見つけたんです。襲ってこなかったから、私が育ててたんです。でも兵士たちが街の中では飼えないって言うから、ここに連れてきたんです」ゼラティアが答える。


突然、強い風と雪がいくつもの大きなゴーレムを形作った。その後ろには一人の少女が立っていた。


「早く言いなさい。目的は何?」少女が言う。


「大陸の守護者を探しに来たんです」トガが言う。


「そうです」ゼラティアが言う。


少女は片手を上げた。ゴーレムたちがトガ、ゼラティア、そしてホワイトを掴んだ。


「あんたたち、ニヴォラを捕まえるっていう私の邪魔をする気?」少女が言う。


「捕まえさせない!」ゼラティアが叫ぶ。


「小娘のあんたに、私を止められるの?」少女が言う。


「お前はただの甘やかされたガキで、ゴーレムの後ろに隠れてるだけだろ」トガが言う。


「あんたの言う通りよ。この力は何でもゴーレムや物に変えられるの」少女が言う。


「あんた…魔力を全く感じないけど、その首飾りはまるで魔力を供給してるみたいね」と少女が付け加える。


「俺は王国じゃなくて、海辺に現れたからな」トガが言う。


「ますます簡単ね。あんたはただの魔力を持たない小僧じゃない」少女が言う。


トガは雪のゴーレムの掴みから抜け出し、それを粉々に砕いた。


「体力だけで戦えると思ってるの?」少女が言う。


少女は指を鳴らした。地面が持ち上がり、いくつものゴーレムが形作られた。


「好きなだけ地面を殴らせてあげる」少女が言う。

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