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戦隊モノの青にされたけど俺以外は敵に寝返った件  作者: 観音寺 和
たった一人の戦隊ヒーローの冒険
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第98話 ドライブの件

「日向ぼっこはお預けだな………」

────地下にいたら外の天気わからないもんなぁ。


『ボク、オトウサンとオデカケデキテ、ウレシイヨ!』


─────本当に健気だなぁ。

この健気さ、何処かのおっさんに爪の垢でも煎じて飲ませたいぜ。

────アオマルには爪はないから、とりあえずタイヤの溝の土でも煎じて飲ませるか。


『─────オトウサン、ツカレタラ運転ボクもデキルカラネ!』

────おおぅ、本当に健気やのぅ。


「────でも、折角免許取ったしな。運転に慣れるためになるべくお父さんが運転するぞ!」

『ワカッタ!』

───よーし、海に向かってドライブするとするか。



──────三十分後。


………う~ん、道に迷ったわ!

今さらだけど、ナビとか使うべきだったな。


─────でも、行き当たりばったりってのも俺らしくて良いよな。

─────負け惜しみじゃないぞ。

なんせ誰にも負けてないからな。


『オトウサンの運転!オデカケウレシイナ!』


───でも、アオマルが楽しそうだからそれでいい!


『オトウサン、商店街ダッテ!オミセイッパイアルヨ!』


「────そうだな!色々あるな!でもアオマルとお店には入れないから残念だなぁ!」


『ソウダネ!デモ、ボクがオミセに入レナイノは知ッテルカラキニシナイヨ!ハイリタイオミセがアッタラ、オトウサン、オカイモノシテキテモイイヨ!』


「────そうかぁ。お買い物とかも知ってるのか!アオマルは色々知ってるんだなぁ!」


『─────ウン、オベンキョウシタカラネ!』


『─────アト、ボクがオハナシスルとミンナビックリスルカラ、普通ノヒトタチとオハナシスルノは我慢シナキャイケナイノモシッテルヨ!』


「────そうだなぁ、今はまだビックリされるかもなぁ。でも、アオマルにもお話しできる友達が出来るといいなぁ!」


『─────ソウダネ!デモ、イマハオトウサンガイルカラ、サミシクナイヨ!』


「─────でもお勉強ってどんなことお勉強したんだ?」


『─────コトバは今モオトウサンとオハナシスルノガ勉強にナッテイルヨ!』


────そうか、そうか。

これからはいっぱい話をする時間作らないとだな。


『トクシュニンムに関係スルコトハ、ベンキョウシタカラダイジョウブダヨ!オトウサンのサポートはマカセテネ!』


「頼もしいな!でも自爆とレールガンは禁止だぞ!?」


『――――ワカッタ!』


自爆────もうあんな気持ちを味わうのは二度とごめんだ。

………レールガンの方は、想像もしたくない。

絶対ヤバいやつだ。


────アオマルを運転して商店街をゆっくり進む。

──────あれ?


『─────オトウサン、ナニカアッタ?』


「────ちょっと止まっても良いか?」

『─────ココハ路上駐車禁止ダケド、コノ先ニ商店街ノ駐車場ガアルヨ!500エン以上オカイモノスルトイチジカン無料ダッテ!』


「────そうか、じゃあ、そこに駐車しようかな。それにしてもアオマルは凄いな!そんなことまで知ってるのか!」


『エヘヘ!』


俺はアオマルの誘導で駐車場に車を停めた。


『ボクはココデ充電シテ待ッテル!』


「────でも、ここは車の充電器無いみたいだぞ?」


『エヘヘ!ダイジョブダヨ!ボクのキャンバストップはオトウサンの変身スーツトオナジ素材デ、発電モデキルンダヨ!』


「────そうなのか!ただのキャンバストップじゃなかったんだな」

────ボディーは防弾仕様なのにキャンバストップって意味ないな~とか思ってたけど、スーツと同じ素材なのか。………ってことはキャンバストップの部分もかなり強力な防弾仕様なんだな。

───アオマルは最先端の企業秘密のかたまりだな。

現代科学の先の先を行ってるT.O.F.U.の技術は凄いな。

────つくづくトップがおっさんなのが悔やまれる。


「────それじゃあ、ちょっと待っててな!」


『ワカッタ!』


俺はアオマルを駐車場に停めて商店街に向かった。


「────いらっしゃいませ!………あっ!」


「───よう!頑張ってるな!」


「────今日はどうしたんですか?」


「────ドライブで道に迷って、たまたま前を通りかかったら見かけたから寄ってみた」


────そう、商店街の花屋で働く久眠をたまたま見かけたのだ。


「────ストーカーじゃないぞ?」

「────知ってますよ!だって私がここで働いてること教えてないですし、こんな堂々と話しかけてくるストーカーなんていないでしょ?」

「────いや、ストーカーってそう言うのもいるらしいぞ?」

「久しぶりに会ったのに、怖いこと言わないでください~」

久眠が笑って答える。

────うん、元気そうだ。


───まぁ、あれからとりあえず、自動車学校ではみんなそれなりに仲良くなったが、俺は頑なに連絡先の交換を拒んだ。

誰かと連絡先交換したら色々面倒臭いことになりそうだったしな。

────なんせ俺はみんな忘れていると思うが、秘密組織に所属してるからな。

ただの豆腐屋さんじゃないんだぜ?

────トップは変な外国人のおっさんだけどな。


「────なんかまた会える気がしてました」

「────それは先触れってやつ?」

───そう、久眠は『先触れ』っていう特殊な能力を持つ家系に生まれた女性だ。

それで最近まで色々面倒な奴らに付きまとわれたりもしていたらしい。


「───いえ、なんとなくです。でも、色々ありがとうございました!」

久眠が突然頭を下げる。

「────礼を言われる事なんかなにもしてないぞ?」

「────あれから、例の人達が来なくなったので近所の人達にも迷惑お掛けしなくなりました!───そうそう!あの後、お店の店長さんも退院してお仕事復帰出来たので、私せっかく免許取ったのに車を運転してないんですよ!」


「────ははは、でも免許あればそのうち役に立つさ」

「そうですよね!────あ、もう少ししたら店長さんが配達から帰ってくるので、そうしたらお車見せてもらえますか?」

「────え?俺の車?」

「────はい!見たいです!」

「────良いけど………その前にお願いがあるんだが。」

「────なんでしょう?」


「────予算500円で綺麗なお花を選んでくれるかな?」


「───はい!!」

久眠が微笑むとバックに綺麗な花が咲き誇ったように見えた。


─────こっちはプライスレスな花だな。

とうとう98話まで来ちゃいました。

本当は第三章は99話で終わる予定でしたが、絶対終わりません(笑)


なんせ、まだ冒険してないですから!


私事ですが引っ越しするのでバタバタしております。

本当は三章終わらせてから引っ越しするはずだったのに、駄目かも!

(笑)

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