第43話 教えを乞う男の件
「いや~、でもマナ・Bは運転上手いよな~。羨ましいぜ!」
俺のあからさまなおだてに、マナ・Bはバックミラー越しに澱んだ視線を向ける。
「─────ブルー、また何か俺に嫌がらせしようとか、悪い事考えてるよね?」
あ、俺完全に信用されてないわ。
俺に対する人間不信が大変なことになってるな。
───まぁ、俺の周りでは良くあることだが。
────もう良くあること過ぎて慣れちゃったよ。
他人との繋がりみたいな、大切なものを失くすのに慣れるのはどうかと思うけど、俺にはギブ&テイクで言うところのギブが無いからな。
俺には人に与えるものがない。
だからそんな俺のテイクだけの関係が上手く続くはずがない。
────この辺は俺の自己分析の結果だ。
ちょっと前までは毎晩酒飲みながら自己分析したもんだぜ。
そんで涙を枕で濡らしたもんだぜ(?)
最近は開き直って最初から他人との関係に期待しないようにしてたがな。
気が緩んでたかもしれないな。
ちょっと前に説明してるが、基本的には俺の心は強風の中でのドミノ倒し位に危うい存在だ。
崩れやすいのよ!
───あ、そんな説明してないか。
国民的アニメの一家の大黒柱の頭頂部が風前の灯だとかそんな説明だったな。
まぁ、例え話の例がちょっと違うくらい許してくれるよな!
どうせオチは一緒だし、我ながら上手くない例えだしな。
ああ、俺にも他人を傷つけない笑いの才能が欲しかったぜ。
────また週末の笑点見て研究するわ。
あ、えーと、そう言えば何の話だったかな。
───脱線しすぎて次やること忘れたわ。
ああ、さりげなくマナ・Bのメンタルを復活させようと思ってたんだっけ。
俺の事は嫌いになっても、俺の運転手は続けてもらいたいからな。
このままでは俺の運転手をやりたくないから辞めるとか言いかねない。
俺にとって都合の良い男になってもらわねばって………我ながらこれは鬼畜過ぎんだろ。
────これは素直に反省。
マナ・Bがいついなくなって構わない状況にしなきゃだよな。
あ、もしかしてこれも鬼畜な発想?
もうちょい優しくならなきゃだな………頑張るか、たまには。
「俺は原付免許しか持ってないから、大きな車で細い路地とか平気で入っていったりするテクニック、尊敬するわ~」
これは実はホントに思ってること。
あとは、道を譲ったり譲られたりとかのコミュニケーションをお互いにストレスなくやってるところ。
車を運転するものには常識なのかもしれないが、なんせ俺は車を運転しないし、自慢じゃないが常識もない。
「俺もマナ・Bに迷惑かけないように車の免許取ろうかな!」
───ピクリとマナ・Bが反応した。
ふふふ、見逃さなかったぞ、その反応!
こういう反応には敏感だぜ。
───女性関係や友人関係、ついでにおしゃれ関係には鈍感だけどな。
なんか回を重ねる度にどんどん文章が読みにくくなってる気がする。
─というわけで、せめて初心に戻ってと、今回はちょっと気持ち短め文章で。




