第44話 免許証への道の件
最初は本当に軽い気持ちだったんです。
本当に出来心………そう、出来心だったんです!
ほんの軽いノリで言った発言がまさか………
───まさか2日後に自動車学校の合宿免許のコースに強制的に入れられるとは。
───そんなこんなで今俺は自動車学校にいます。
心の準備をする時間が欲しかった………。
いや、いつかは取るつもりだったんですよ?
でも、今回に関しては、マナ・Bのメンタルが崩壊しそうだったから、ちょっとマナ・B寄りの話をしようかな~って最初は軽い気持ちだったんです。
───免許はそのうち欲しいなとは思ってたけど、車を買えるだけの貯金が出来てからでいいかなって。
───貯金してるとか意外だって?
貯金、俺みたいな奴が貯金しないでどうするんですか!?
死ぬまできっと孤独ですよ?
動けるうちにお金をしっかり貯めて、歳をとって動けなくなっても、なにか有ったら金で解決!
──────────我ながら嫌な考えだ。
でも、現実的な将来の事考えない?
目を逸らしちゃ行けないぜ。
俺の未来は俺が考えているよりきっと悪い事が多いはずだ。
ただ、唯一の救いは将来のビジョンに配偶者など、イレギュラーを発生する因子になるものを考慮する必要が他人よりは少ないことだ。
今後の課題は自然災害や金融不安についても金の力を発揮できるようにする事と、それに対する金額の算出、その為の金額の捻出だ。
………話が逸れてしまったけど、まだしばらくはマナ・Bに運転手して欲しかったぜ。
自分で運転しないって、なんか偉くなった気がするし………。
もうちょい、この状況楽しみたかった。
普段質素に暮らしてるからさ、ちょっと嬉しかったんだよ。
それに、色々この状況でやりたいことも有ったんだよ。
彼女や友人に「コイツが僕の運転手してくれているマナ・B君だよ。ははは、運転手付きのお仕事カッコいいって?いやいや、大したことないよ。ちょっと危険だけどボランティアみたいなもんさ!」
────とか言って自慢しようと思ってたのに。
────まぁ、彼女も友人もいないから、そんな事話す予定は全くないけどな。
─────そんなこんなで俺は今自動車学校の待合室にいる。
これから順調に行っても二週間も自動車学校に缶詰になる。
それで晴れて卒業後は「最終学歴は自動車学校」と言うギャグを言う資格を得る事が出来る。
ついでに車を運転する資格も付いてくる。
────ギャグがつまんないって?
仕方ないだろ?
俺のテンション下がりまくりなんだから。
部屋は個室とは言え、二週間も集団で合宿だぜ?
手続きを終えたあと、初回のオリエンテーションのまでの間は自由時間だ。
───まだ一時間有る。
────早く来すぎたようだ。
「混雑が予想されますのでお早めにお越し下さい」
を鵜呑みにしてしまった俺がアホだった。
きっと五分前とかで十分だった。
受付で名前言ったら資料渡されて
「時間まで待合室でお待ち下さい」
───最初の受付これだけ。
ああ、騙された。
俺は待合室の隅っこに鎮座し、ただひたすら時間が過ぎるのを待っていた。
ボッチで人の大勢いる所にいるのは辛れぇ。
で、暇すぎるから人間観察をすることにした。
待合室には、もうかなりの人数が集まっている。
合宿参加と合宿以外は荷物の量ですぐわかる。
さっきから見ていると、待合室に集まっている合宿組の中では既にグループが出来ている。
────皆初対面じゃないのか?
────それともボッチで申込みしてるのは俺だけなのか?
────何故そんなに群れたがる?
────一人で隅っこに座ってる俺の方が普通なはずなのに、なんで俺の方が少数派なんだよ?
一際盛り上がっているグループは、なんか美男美女ばかりだな。
自己紹介したり、なんか軽いノリで変なアピールをしている。
────俺の一番の天敵である陽キャだな。
大学生位か?
俺の方が歳上だから大丈夫だろうけど、ああ言った奴らは自分より下だと目を付けると、途端に馴れ馴れしく弄りはじめる。
ああ言ったグループの女も、それに便乗して囃し立てる。
今俺は、あいつらより歳上に生まれて本当に良かったと、胸を撫で下ろしています。
「─────なぁなぁ、あの隅っこの男見てみな?なんか腹だけ異常に出てね?若いのに中年太りじゃね?」
あ、気を抜いたら、なんか彼奴ら遠くにいるのに、俺を弄りはじめてる。
聞こえないと思っているのか、結構俺の方を見て笑っている。
────お前ら、全部聞こえてるぞ!
俺は自分の事を言われていると、野生の感でわかるんだよ。
────しかも地獄耳なんだよ。
ちなみに、自己弁護すると、俺の腹が出てる様に見えるのは変身する為のベルトのせいだ。
ベルトは外せないんで、腹回りが太くなるのは仕方ないんだよ。
でもベルトの件は、健康診断のメタボ診断の結果より、自動車学校での心配が必要だったようだな。
あとでアイちゃんやゴンちゃんに泣きつこう。
────おっさんに言っても駄目だろうが、もしかしたらあの二人なら何とかしてくれるかもな。
───今回は文字数の割にちょっと笑う成分少ないですね。
反省。
コメディなのに、こう言うのが続くと読者様が離れちゃうのだろうなぁ
と、言うか………もうすでに、どんどん見切られてしまっているかもしれない。
見切られた読み物はどんどんしまわれてしまっちゃうのかもしれない!
どんどん怖い考えになってしまった!
次は笑って貰える話を書きたいな!?




