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戦隊モノの青にされたけど俺以外は敵に寝返った件  作者: 観音寺 和
たった一人の戦隊ヒーロー見参!
22/208

第22話 幼稚園バスの悲劇の件

 滑り棒で階下に降りると、そこは倉庫の様だった。


「お───い、急げ!ブルー!こっちだ!」

 マナ・Bが大声で俺を呼ぶ。


「このマシンで行け!ナビは俺がするから!」


 そこにはエンジンをかけた青いモトクロッサーが準備されていた。


「これなら目的地まで一般道でも渋滞に関係なく辿り着ける筈だ!」


「マナ・Bちょっと聞いてもいいか?」

 ─────どうしても聞いておかなければならないことがあった。


「………これ何CC?」


「─────!?」

 俺の質問に固まるマナ・B。


「50ccなら俺でも乗れるんだが………?」


「ブルー、これが50ccに見えるのか!?」


「見えないから聞いている」


「………免許無いのか?」


「────免許無くても正義の味方なら乗って良いのか?」


「駄目に決まっているだろ!」


「じゃあ電車で向かうとかしかないか………」


「間に合うわけ無いだろ!!───じゃあ、普通免許は持ってんの??」


「───原付免許しか持ってないぞ。ビデオレンタルの会員証作るために取得したんだぞ」

 ───俺のプライドを守るために言っておくが、決してエッチなビデオを借りるために免許取ったんじゃないぞ。


「駄目じゃ────ん!!」

 マナ・Bが壁に頭をガンガン打ち付ける。


 ────マナ・B………バカになっても知らないぞ。俺のせいじゃないぞ。認知もしないしセキニンも取らないぞ。


「じゃあ、俺が運転するからこっち乗って!」


 うわっものすごいでかい車!

 ─────ほら、なんかハンヴィーだっけ?アメリカの軍用車みたいなやつ!!


 ───俺は助手席に乗り込もうと右側に回り込んだ。

「違う、こっち!!左回り込んで!!ブルーは運転できないでしょ!」


 俺はマナ・Bに言われるまま、左に回り込んで車に乗り込んだ。

 ───あ、この車右ハンドルだ。

 アメ車じゃないのね。



「───目線高いなー!」


 車両に乗ったら、倉庫が見渡せたが広い!

 同じ様な車やバイクが何台も並んでいるし、シートがかかっていてシルエットしかわからない車両もある。


「この車じゃ渋滞回避できないから、近くまで地下道走るよ!」

 マナ・Bがエンジンをかけてアクセルを踏む。


「───アイちゃん、ナビよろしく!」

 マナ・Bがそう言うとナビの画面に分割で地図が表示された。

 右がこの地下道のナビ?

 左は地上みたいだけど、なんか動いてる。


『目標、なかよし幼稚園送迎バス、"タートル号"!目的地不明───北西方向に移動中!』

 アイちゃんの声でナビをしてくれている。


『ブルー、移動しながら説明するよ!敵は、なかよし保育園のバスを奪って逃走中!人質は園児数名と、先生一名。運転手さんがトイレに行っている隙に奪われた模様。ブルーには人質救出を行ってもらうよ!』


『敵は律儀に信号機を守っていることが判明。信号機のコントロールである程度の足止め、誘導可能と思われます。マナ・Bはナビの指示に従い現場に急行せよ』


「ブルー、出発迄に時間ロスったから飛ばすからね!危険手当弾んでくれよぉ────!」


 俺はシートベルトをもう一度確認して、怖いから歯を食いしばって、ぎゅっと目を閉じた。


 ────マナ・Bの運転怖い。

 俺は免許の取得を心に誓ったのだった。


はい、とうとう来ました。


お約束のバスジャックでございます。


これがなければ戦隊モノとは言えませんからね。


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