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戦隊モノの青にされたけど俺以外は敵に寝返った件  作者: 観音寺 和
たった一人の戦隊ヒーロー見参!
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23/208

第23話 情報開示の件

『───しばらく道なりです。歩行者はあり得ません。ブッ飛ばしてくださ~い』


 アイちゃんはナビの音声に、たまに過激な情報をぶっ混んでくる。

 実はゴンちゃんよりアイちゃんの方が、過激なんじゃないかと思う。


「しばらく道なりみたいだけど、なんか質問ある?」

 マナ・Bが運転に余裕が出たのか、俺に話しかけてきた。


「……………パ、パンツの色は?」


「え?俺、そう言う趣味はないんだけど!?」


「………………俺にもないぞ」


「………………なら、聞くなよ」


「────いつも、あんた達はこんなことやっているのか?」


「…………出動は週に1~2回だな。俺は本当はエンジニアだから後方支援なんだけどな。免許をもってないメンバーの時は、こうやって前線まで送り届ける役割も押し付けられちゃうね」


「免許ないメンバーも結構いるのか?」


「そうだなぁ、イエローもこの間取ったばっかりだったっけかな………」


 ──すると突然アイちゃんの音声が割り込む。

『マナ・B、元メンバーであるイエローの事は情報開示にロックがかかっていま~す。これ以上は懲戒処分に該当する可能性がありま~す』


「あ、しまった。イエローとかの事は口止めされてるんだったっけ?────アイちゃん!聞かなかったことにして!」


『マナ・B、アイちゃんは、口止めする相手が違うと思うの。こう言う時はブルーの口止めが必要だと思うの』


「口止め料いちおくまんえん」

 そこで俺は口止め料の金額を提示した。


「そ、そんな金ね~よ~、ブルー勘弁してくれ~」


『マナ・B────1万、1億という単位は存在するけど、1億万とか言う単位はないから。でもあえて換算すれば1兆になるわ。………というわけで、マナ・B、あなたはブルーにからかわれているのよ』


「こっちは真面目に話してるのにな~」

 マナ・Bがハンドルにもたれかかる。


 ────頼むからちゃんと前見て運転してくれ。

 俺は先週交通事故で死んだばっかりなんだからな。

 だが、簡単に死なないためにも、ふざけてないで俺もちゃんとするとこは、ちゃんとしとこうか。


「────敵の情報と、こちらの戦力は聞いておきたいんだが?」


「それなら、俺よりもアイちゃんに聞いた方がいいかもね。アイちゃん!説明よろしく!」


『ラジャー、りょうか~い。それじゃあ張り切ってアイちゃんが説明するよ~』


 ────画面になんか全身黒タイツの男達が映る。

『こいつらがGバースト団の戦闘員。通称ゴキブリ!とにかく、こそこそと暗躍するウザい奴らよ!』

 スライドショーで画面に映っているが、なんかウザそうだ。


『次にワンランクアップした戦闘員、通称ミクスチャー!これは数種類の生き物を合成した感じの戦闘員。戦闘能力は高いけど、ミクスチャー複数で行動することは無いみたいだよ~。ミクスチャー1人と戦闘員がゾロゾロ~って感じ。それから、何故か同じタイプのミクスチャーは居ないみたい。理由はわかってないよ~』


『それから、未確認だけど~、この他に戦闘員に指示を出してる幹部が要るみたいだよ~』


『────それからおまけ!司令から今、許可貰ったから旧メンバーも簡単に説明するよ~』


 ──ほほぅ、裏切ったというメンバーか?


『これはレッド。旧メンバーの中でもリーダー格だったメンバーなんだ。変身につかうガジェットは腕時計。脱退理由はピンクの所で話すよ~』


 ………え?変身に使うガジェットが変身ベルトじゃないのか!?腕時計で変身出来るの??なんで?すげぇ羨ましいんだけど!?


『これはグリーン。旧メンバーの中でも一番の若手だったのよ。変身ガジェットは手帳型。グリーンについても脱退理由はピンクの所で話すよ~』


 ────レッドとグリーンの脱退理由にピンクが深く関わっているようだ。

 何か深い理由が有るのかもしれない。


『これはピンク。女性メンバーだったよ!変身ガジェットはペンダント。特徴としては、"魔性の女"?アイちゃんよくわかんないけど、事務員のおじさんがそう言っていたよ!』


 ………事務員のおじさん?

 あぁ、あれか、男の人が好きな男の人か。


『うちの組織は恋愛禁止なんだけど~、ピンクにレッドとグリーンがお熱になっちゃったんだ~。でもね、ピンクがね、Gバーストの幹部に恋しちゃってね、いち抜けた~って、裏切ってGバースト団の方に行っちゃったのね。そしたらピンクを追いかけてレッドとグリーンもGバースト団に行っちゃったの~』


 ………それじゃあ、何か??うちの組織はそのピンクに引っかき回された感じなんか?

 ────確かに魔性の女だわ。

 気を付けよっと。


『アイちゃんね~、恋愛禁止じゃなかったら、こんなことにはならなかったと思うんだ~って提案したんだ~。それでね、恋愛禁止はなくなったんだけどね~』


 ふ~ん、恋愛禁止ねぇ………アイドルじゃないんだし、俺もそんな制度いらないと思うわ。


『でもね、恋愛禁止が無くなる前から、司令と奥さんはラブラブなのに良くって、なんで現場は恋愛禁止なんだ?って意見も有ったんだよ。司令はバレバレの変装して、「俺とニコラさんは別人だ~!」って言い張ってたけどね。今でも司令は引っ込みがつかなくて、第一司令室以外じゃ変装してるけどね~』


 あ、おっさんのあの変装はそう言う理由だったんだな。

 ────職権乱用………いや、詐欺だ!!

 これは駄目だ。人の上に立つ者のやることではない。────よって、罰が必要である。

 ────何が良いかな?


『そんで、最後にイエロー。変身ガジェットは指輪だよ。イエローは三人が抜けてから補充で入ってきたんだ~。女の子なのに一人で頑張ってたんだけどね~。結果、色々あって脱退してGバースト団にはいっちゃった!─────残念、今イエローの事で情報が開示できるのはここまで!』


「それじゃあ武器についても教えてくれよ」


『ラジャー、りょうか~い!武器はね、いっぱあるんだけど、今日は"Tカッター"と"Tバズーカ"を持ってきてるよ!Tカッターは通常兵器だから遠慮なく使いまくって、敵を切り刻んでやってね!これは超振動で硬いものも豆腐の様に切れるよ!』


 ────TカッターのTは豆腐のT?


『次にTバズーカだけど、これは広範囲攻撃用だよ。一度に12発が発射されるけど、それがまた30個の子弾に別れる感じ~。子弾事態に爆発性はないからクラスター爆弾とは違うと言い張っている、限りなくグレーに近い大量殺戮兵器だね~』


『ちなみにまだこのTバズーカは誰も撃ったことないんだよ~。みんな最初の一人になりたくないんだって~』


 ────そんな恐ろしい兵器、俺だって使いたかないわ!





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