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君は不運なスペース・デブリ  作者: ミザリー
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シオン

2400年5月26日

部屋が静かだ…。

ケイが音楽を聴く音もシオンの話し声も無い…。

この部屋は私とリリィだけになってしまった。

ケイ…生きてるのかな…何処にいるんだろう…

シオン…ごめんね…どうしたら皆助かったんだろう…。



2400年5月27日

昨日、リリィと地球の事を話した。

地球にいた時や残していった人、残した物、地球で楽しかったことを二人で話した。

リリィは今まで行ってきた旅の話をしてくれた。私は今まで見た映画の話をした。

楽しい過去を思い出すと余計に悲しくなってしまった。

…テレビで四月二十三日に隕石が来る事を知った時、その時はもう十二月で地球があと五ヶ月で無くなってしまうなんて現実味がなかった。

政府はもっと早く知っていたみたいで宇宙船、あの一号から四号をずっと前に作っていたという事を後からニュースで知った。

地球はもう、無くなってるのかな…



2400年5月28日

“羊の群れ”の集団自殺がまたあったらしい。ルオが死んでもまだ信仰する人がいるみたい…

私はそれを聞いても何だかぼんやりしてて、まだシオンが死んだ事に実感が湧かなかった。

シオンは両親の所の部屋によく行っててたまに両親の話をしてくれた事を思い出した。

お母さんとよく本を交換して感想を言い合ったりしてたとかお父さんからまたクッキー貰ったとか、そんな他愛もない話を…

私はそれを聞いて親がいたらこんな感じなのかなとか考えて羨ましく思ったりしてた。

そういえばシオンからお父さんのクッキー貰ったのいつだったろう…

何だか当たり前な光景になってたから日記にも書いてなかったみたい…

書いとけば良かったな…



2400年5月29日

リリィと食堂でご飯を食べていたら展望台に行ってたらしい人達が十二号船が十三号船のように十一号船に並列した後動きを止めて離脱したらしい。

時期に十一号船の人達がこの十号船に来るかもしれないと言っていたのを聞いた。

そうしたら、その内この船も動かなくなるのかな…



2400年5月30日

“羊の群れ”が麻薬を売る代わりに食料を乗客から貰っているという噂を聞いた。

ルオの麻薬がまだあったみたい…

でも本当に”羊の群れ”が売っているんだろうか?自殺するのに食料は必要なのだろうか?

もしかして”羊の群れ”の他に麻薬を売るグループがいるんじゃないだろうか?

こんなこと考えても意味無いかもしれないけどなんとなく”羊の群れ”では無い気がした。

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