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君は不運なスペース・デブリ  作者: ミザリー
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羊たち

2400年5月19日

私達が展望台に行ったらあの演説してる男性が見えた。周りに十人くらいの人がいて演説を聞いていた。そこにシオンの両親もいた。

演説を聞いてみると神の怒りだとか魂の解放だとか不吉な事を話していてうさんくささが増すばかりだった。

シオンの両親にこんなの世迷い言だよと三人で説得してみたが中々聞いてもらえなかった。なんともなければ良いのだが…



2400年5月20日

あのスーツの演説をしてる男性はルオという名前の男らしいとシオンが両親から聞いたと言っていた。

ルオは自分達を”羊の群れ”と呼んでおり自室で信者達と何かを話してるらしい。

一体何をしているのか、三人で偵察しようかという話になり、ルオの部屋から出てきた信者にそれとなく話を聞いてみた。

信者の人によるとルオの部屋で話を聞くと宇宙の全てを悟ったような幸福感に満ち溢れるとか何とか話していた。なんか怪しい…。



2400年5月21日

(この部分は文字がつぶれて読めなかった。断片的ではあるがシオンの両親がルオの部屋に行ったことと薬物が服に付いていたことが書かれている。)

私達は医療室に行き薬物が何なのか調べれるか聞いてみた。そしたら薬物が阿片だという事がわかった。医師に何処で手に入れたか聞かれて経緯を話した。そしたら船員にルオを捕まえるよう言っておくと、そしてシオンの両親を連れてくるようにと言われた。

その後シオンの両親を探したが見つからなかった。



2400年5月22日

シオンは両親の部屋をもう一回探し私とリリィは展望台や食堂、他の客室と色々探し回ったが見つからなかった。

船内アナウンスでルオを見つけたら船員に教えるようにと放送されていた。

リリィと廃棄室の近くを通ったら五、六人程の遺体が運ばれていた。

何があったのか聞いてみると集団自殺をしたそうだ。私は遺体の顔をちゃんと見ていなかったがリリィがその後あの人達は演説を最初に聞いていた人達だと教えてくれた。

リリィはシオンにもその事を話した。このままだとシオンの両親も死んでしまう…!

ルオ達は何処に隠れてるのだろう…






2400年5月25日

一昨日、三人で展望台へ行くとルオとシオンの両親や他の信者が集まっていた。周りには野次馬がルオ達を見ていた。

シオンは両親に集団自殺の事やルオの薬物の事を話したが聞いてくれなかった。

それでも説得し続けたら周りがいきなりどよめき始めた。何事かと思い周りを見渡すと皆十二号船を見ていた。

私も見てみると十二号船から大量の排出物が出ていた。嫌な予感が当たってしまった。

このまま十三号船と同じ末路になるんじゃないかと展望台にいる人達は固唾を飲んで見ていた。

その時、ルオが「見よ!これが神の裁きなのだ!」と叫び始めた。


次の瞬間、信者達がガソリンを撒いたかと思えばルオがマッチを落として火をつけた。

周りの野次馬に来てた人は一斉に逃げたが巻き込まれて炎に飲み込まれた人達もいた。炎は船員や逃げ延びた乗客が消化器で鎮火させたが二十数名の人々が亡くなってしまった。

シオンは両親を助けようと飛び出して両親と共に焼死してしまった。危ないとリリィと共に止めたが聞かずに行ってしまった…。もっと強く掴んでいたら…


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