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君は不運なスペース・デブリ  作者: ミザリー
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十三号船

2400年5月2日

星の異邦人を読み終わった。初めは怖かったけどなんだかんだハラハラして面白かったな。今日はリリィとシオンと一緒にこの本の話で盛り上がった。こんな状況じゃなきゃ図書館に行って本読みたい気分になった。



2400年5月3日

昨日、皆が寝静まった時に部屋の窓に何かが当たる音がしたので起きて見ると白いビニールに覆われた大きなものが浮遊していた。

他の船の廃棄物かもしれない。でも他の船に当たっても差し支えないように小分けにしていたはず…一体何が入ってたんだろう。



2400年5月4日

リリィとシオンと共に展望台へ行った。

前は景色を見るだけだったけど展望台にいる人々を見渡すとと子供をあやしてる親や憂鬱そうに外を見ていた人もいれば歓談しながら外を見ている人もいて様々だった。

その中にケイが一人で十三号船の方を落ち着かない様子で見ているのを見つけたので話しかけてみた。

そしたらケイには十三号船に両親と兄がいるらしい。ケイは家族と遠く離れたところで仕事していた為、一緒の船に乗れなかったそうだ。宇宙ではケータイが繋がらないのでどうしてるか心配だと言っていた。

前、ケイは食堂で十三号船は一番最後に急ごしらえで作られたから設備も食料も他より少ないらしいという噂を耳にしたので余計に不安になったそうだ。

ケイの家族が無事だと良いな…

リリィ達の家族はどうなのだろうと二人に聞いてみたらリリィの家族は地球に残る選択をしててシオンは同じ船にいてたまに会っているそうだ。

私は家族がいないのでその様な心配はしてなかったがふと友人達はどうしてるだろうと思った。



2400年5月5日

リリィと船内を探検した。

宇宙船のパンフレットには映画館があると書かれているがどこにも無かった。多分なるべく多くの人を乗せれるように客室に変わってしまったんだと思う。

地球にいた時も映画館は必要なのかなどとニュースでやっていたので突貫工事で客室にしたのではないだろうか…

リリィは残念そうだが仕方ない、ただ娯楽が無いせいか何もする事のない時間があるとついこの先の事を考えてしまって不安になる。



2400年5月6日

今日はケイと展望台へ行った。

ケイが気の重い顔だったので少しでも気を紛らせたらなと一緒に行ったのだ。

十三号船を見ると船から白い排出物が出ているのが見えた。それをただ祈りながら見ることしか出来なかった。

船員の人に他の船の事を聞いてもそれは言えないの一点張りだった。



2400年5月7日

ケイとリリィ、シオンと一緒に他の船員達に十三号船について聞いていこうとしたら他の乗客と船員が争っていた。

どうやらこの乗客も十三号船に家族がいるらしい。船員が言うには他の船との連絡は出来ているが人の数が多く個々の連絡は出来ないということらしい。

じゃあいつになったら安否確認は出来るのだろうか…



2400年5月8日

またケイと展望台に行った。

ケイは別に一人でもいいのにって言ってたけど心配だったので一緒に行った。

そしたらケイはありがととぽつりと言って少し驚いてしまった。

展望台に着いたら周りの人達がざわざわとどよめいていた。皆十三号船を指差してたので見ると十三号船から排出物がまた出ていてその数が尋常ではなく白のビニールに覆われたものではなく様々な色をした何かがどんどん排出されていた。

それが私は何かわからなくて茫然と見てたら誰かが大声でその正体を言った。


「人だ!あれ人間だよ!」


私はその言葉がまだ耳に残って離れない…




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