表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/3

第1章 みらいの世界 ② モアの世界

今も便利なスマホが


200年後にはどうなっているでしょうか?



 じゃあ、モアについて話そうね。


 君達の時代のスマホは、みらいではモアと呼ばれて


ドームで暮らす人々の生活を支えているよ。



 もっとスマートに使いたいという


人類の希望を表す名前だ。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 モアは、君達のスマホのように持ち歩かないンだ。


ボクはヒューマノイドだから


最初っから身体に組み込まれている。



 人間は生まれた時に、液状のマシン・モアが


耳の後ろに張り付けられている。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 おしゃれな人たちは、モアにアート・サロンで


気に入った絵を描いてもらっているよ。


 人によって、病院に通う頻度は違うけど


身体検査のたびに、モアと身体の状態が分析され


モアがバージョンアップされる。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 すべての"モア"は、ドームに設置してある


ボス・コンピュータにつながっているンだ。



 必要な情報が、モアから脳に送られて


目の前の空間に現れた文字や映像を音声と共に


聞きながら確認して、目線や脳の動きや声などで


処理をするンだ。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 子供達はモアで情報を目の前に映すと、指を動かして


自分のやりたいことを選択できる。



 赤ん坊や、いろんな障害があっても


誰でもモアで情報を処理できるように


さまざまな工夫がしてあるンだ。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 モアやモアの取付に関する費用は、無償だ。


ドームで生活するには、不可欠なものだからね。


 だけど、モアで買い物した代金は


自分で支払わなくてはならない。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 君達の時代でも、人のアカウントを盗んで


なりすまして買い物をしている人がいるだろ?



 みらいでも、そういった犯罪はなくならない。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 みらいに学校はなくなるンじゃないって


考えてる人がいるかもしれないけど


人間だけじゃなく、ヒューマノイドも


学習することで成長するンだ。


 そこでは、ルール違反を認識するための


ルールという学習が、必修になっている。


 君達の時代には、ないだろうな。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 モアもルールにきびしいよ!


 人がルールと異なった行動をすると


モアがその行動をストップさせるよう警告するンだ。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 ルールの授業では、あらゆる場面でルールを破ると


どういった罰を受けるのか、モアの仮想世界で


犯罪のあれこれを追体験する。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 子供達がモアの誘いに乗って、悪いことをすると


モアの警告を受けて、どんなルールを破ったのか


どんな罪があるのかを告げられて


モアを通じて裁判を受けることになる。


 罰を告げられると、それを実行しなくてはならない。


 授業では、罰は掃除だったりするけどね。


 こんな風に後味の悪い思いをすると


犯罪をすること自体に、抵抗感を感じるみたいだ。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 モアの楽しい使い方もある。


 少し遠い所へ行きたい時に、瞬間移動もできる。


 転送用のリモコンという、とても便利な道具だ。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 だけど、異星人なのか、モアがなくても


瞬間移動できる人種がいる。


 君達の時代にも、いるのかな?


モアの影響を受けないから


犯罪に対する罪悪感がなくて


平気で隠れて人のモノを奪って逃げたり・・・



 それだけじゃない!


モアに不正なプログラムを仕込んで


マネーやポイントを奪い取る犯罪者もね!


 もっと高度なものになると


モアに怪しいプログラムを仕込んで


間違った情報に誘い込む奴らもいる!


 消えてしまえば、自分達はモアがないから


警察に捕まらないって思ってるンだろうね。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 でも、それをボクみたいな


ヒューマノイドが さりげなく偵察して


警察へ通報するのが、隠れた任務なンだ。


 これからのストーリーで、君達に紹介するよ!


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 それはさておき、ボク達は


人だけでなく、モノの移動も、モアで操作している。


 ただ、安易な転送で、人がケガをしたり


モノが破損したり、被害も多発した。



 そこで、モアから許可された時以外の


転送は禁止された。


 その代わりに、ボックスという転送装置を使って


モアをリモコンにしての移動が認められたンだ。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 人の転送用は、エレベーターのような装置で


ペアのボックスを使ってるよ。


 ボックスの右手が送り側。


 中に入って、モアで行き先を指定すると


数秒後には希望の地点のボックス左手


受け側のボックスにたどり着く。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 同じボックスに同時に転送する人が


他のボックスに何人いても


ボス・コンピュータからの指示で


重ならないように待ち時間があって


順序良く転送が行われる。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 転送が苦手な人のために


広場ではエレベーターやエスカレーターもあるけど


急いでいる時は、ボックスの方がウンと早い。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 みらいでは、大勢の人が転送のルールを守って


秩序正しく暮らすよう求めているンだ。


 もちろん、人だけでなく、モノの転送にも


きちんとルールが定めてある。



 製造されたモノは、製造場所と責任者


移動経路や所有者などがコード形式で表示されて


ボス・コンピュータにも、暗号化されたコードが


圧縮して記録されるンだ。


 ちょっと難しいかな?


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 モノの現在の位置も、


モアのGPS探索アプリで確認できる。



 各部屋には、モノの転送用のボックスがあって


ネットで購入したモノをボックスに送ってもらえる。



 食べ物はテーブルの上に置いたボックスに


大きなものは物置くらいのボックスに送ってもらう。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 毎日毎日、ボク達はモアからの


モーニングコールで目覚め


今日のスケジュールを確認する。



 モアは、今日の予定を伝えてくれるし


都合で予定を変えると


こうした方が良いとアドバイスしてくれる。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 時には、ボクもいらだって


モアに向かって「だまれ!」と叫んで


シャットダウンしてしまうことだってあるさ。



 大事なアドバイスを聞き逃して


後で後悔することもね・・・


  ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 みらいのボク達は対人関係に、とても敏感だ。


 恋愛も、知り合った相手と仲良くなってから


結婚を決心するのも早いけど、別れるのも早い!



 結婚届けはメールで送って


それが認められたらゴールイン!


でもふたりっきりの部屋で


いつまでラブラブでいられるかな?


  ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 それがイイことか、ワルイことかは


ボクにはわからないけど、みらい人は合理的だ。


 愛し合う相手と、会いたい時に会って


食べたい時に、一緒に食事をして


デートしたい時に、一緒に過ごせば良い!


 愛を語りたい時は、ムードあふれるホテルで


ふたりっきりに・・・


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 ただ、今日の食事の予定は


どこでどんな食事をするのかと


モアからの質問に答える義務がある。



 この海洋ドームでも


何万という人口を抱えているンだ。


 余計な人数の食事を作るのも無駄だし


残飯も出るし、何よりモッタイナイ!


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 サプリやドリンクで済ませるときは


食事をキャンセル。


 部屋から出たくない時は


お気に入りのレストランから


食べたいモノを転送してもらえばいい!


 こういった場合も、モアは欠かせない。


  ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 みらいの携帯、モア。


 テレビ電話・ネット・マネー


カード・カメラだけではない。


 目の前に3Dホログラムを映し


仮想世界を繰り広げてくれるし


 ルール違反に対しては、警告もするし


道先案内や、転送ボックスのリモコン


あらゆる機能を持つ優れものだ。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 さらに、生活アドバイザーであり


仕事のパートナーでもある。


 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


 ボク達は、モアがないと何もできないほど


モアに依存しているンだ・・・


あなたも みらいのモアの世界で


楽しんでみますか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ