第1章 みらいの世界 ① ドームの世界
みらいの世界のお話を
ヒューマノイドのケンが皆さんに語り掛けます。
どうぞ 聞いてやってください・・・
ボクはケン。
君達より200年後のみらいで生きている。
・・・といっても、ボクは人間じゃない。
みらいでは、人間に近い身体に成形された
ヒューマノイドが大量に生産されている。
ボクはそのひとりだ。
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でも、みらいのヒューマノイドは
人間と同じ教育を受けて、人間と共に暮らし
恋愛も楽しンでる。
ゲームもスポーツも、ルールとプレイに
必要な身体の動きを脳にインプットしたら
すぐに主力の選手として戦える。
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みらいにも、君達と同じように
学校みたいな場所はあるし
そこで見つけた仲の良い友達もいる。
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一番の親友は、タケル。
彼は、ボクがイジメられたら
すぐに駆け付けてくれる。
ボクがヒューマノイドなんてこと
ゼンゼン気にしないで付き合うし
仲間の誰よりイジメる相手に向かって
戦いを挑んでくれる!
一緒に遊ぶときだって、ゲームの攻略法にくわしいし
恐ろしいモンスターだって恐れずに立ち向かう。
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もちろん、ボクの方がヒューマノイドだから
タケルより早く反応するし
攻略法もすぐにゲットできるから
本気を出せば、タケルが相手でも負けない。
でも、ダンジョンみたいな協力し合って
戦うゲームは、ボクは戦う方じゃなくて
守りを担当する。
・・・その方が楽しいからさ。
ボクは年齢に応じた成長をするために
一年ごとに生まれた場所に戻り
身体をバージョンアップしてもらう。
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みらいでは、ヒューマノイドが
人間の人手不足を補って、人間ではできない仕事を
任されるようになるンだ。
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いろんな場面で、人間に嫌がられることもあるけど
いやなことばかりではない。
人間もヒューマノイドも、ゲームやスポーツは大好きだ。
ボクを気に入って 遊んでくれる友達と
一緒にゲームやスポーツを楽しめばいいのさ。
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タケルと仲の良いダンやジョンとヒロ。
タケルと恋仲のキラシャ。
キラシャと仲の良い、サリーやエミリ。
この子達は、気心の知れた人間だ。
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ダンジョン・ゲームは、仮想空間にワープして
AグループとBグループに分かれて行う。
戦い方を会得したタケルがリーダーで、Aを選択し
負けず嫌いで勝負に強いダンが、Bの司令塔になり
剣の戦士を演じる。
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フリーダム・エリアからやって来たマイク。
彼も少し変わったヒューマノイド。
人間じゃないのに、人間と同じように
驚いたりがっかりしたり、感情がわかりやすい。
マイクが作られた理由が、自分の子を失って
その代わりをしてくれる存在が欲しかったから。
ボクより身体は大きいけど、動きがゆっくりだから
戦うことには向いてないみたい。
それでも、マイクの話し方や動きがおもしろくて
サリーとエミリは、彼のすることが気になって
すぐにそばに駆け寄って、世話焼きをはじめる。
ダンジョン・ゲームは、魔法使いのサリーと
ヒーラーのエミリが、セットで採用される。
ボクとマイクは、一人で魔法使いとヒーラーを
受け持つキラシャか、サリーとエミリを
しっかり守る力強いタンク。
たいてい、ボクはキラシャを守る役で
マイクはサリーとエミリを守る役だ。
それが、ボクにとっても、マイクにとっても
一番幸せな時間かもしれない。
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ダンジョン・ゲームに加わるのは
アニメの監督を目指しているジョンと
頭が良くて、いろんな技術や研究に
没頭しているヒロ。
彼らは人間で、それぞれの
インスピレーションやひらめきを生かして
コマンダーで活躍している。
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ジャンケンで、AとBに分かれて戦い
すべての階層の制覇を目指す。
無事に階層の制覇をして
現れたゴールのペダルを先に踏んだ方が勝ち!
ダンジョンでのゲームのポイントが
勝つと倍に上がって、ほしいものがゲットできる!
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迷路の先に現れたモンスターを目の前にして
キラシャがうまく魔法を使えず
火を噴かれて、焦げそうになる時。
タケルはボクと共に
キラシャの前にさっと立ち、ボクは盾でキラシャを守る。
次にヒロのアドバイスで、相手の動きの特徴をつかみ
タケルが、剣を振り回して、モンスターののどを突き刺す。
モンスターが苦しみもがいて、絶命すると
タケルとボクとヒロは、顔を見合わせながら
「オレ達がキラシャを守ったンだよな!」
と得意げにキラシャにウィンクする。
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ボク達は、海洋ドームで生活している。
海洋ドームのとなりに建設された海洋牧場は
海の水族館だ。
キラシャのパパは、その海洋牧場で
イルカの飼育員をやっているンだ。
キラシャはタケルに夢中だから
海洋牧場でタケルとデートしてる。
ボクやゲーム仲間を含めてね。
キラシャのパパは、タケルに寄り添うキラシャに
ちょっとヤキモチ焼いたりしながら
ふたりのこと、そっと見守ってるみたい。
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じつは、ボクも心の中では
キラシャが大きな存在だ。
親友のタケルには、キラシャを譲っているけど
ボクはタンクで、いつもキラシャを守っているからね。
キラシャはボクにも、とってもやさしい。
ボクが、イジメで暗い所に閉じ込められたりしたら
必死でボクを探してくれる。
もちろん、タケルもいっしょにね・・・
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キラシャのおじいさんは
外海でいろんな魚や海の動物を獲っては
海洋牧場に届ける船長さんだった。
今は、ケア・ホームで、ドームの外の世界を
子供達に話すのを楽しみにしているンだ。
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このおじいさんの所に連れて行ってくれたのが
キラシャだ。
ボクがイジメられてるのを見かねて
もっと別の世界があること、伝えたかったのかな?
ボクはドームの外の知らない世界に、夢中になった。
おじいさんも、ボクのこと、可愛がってくれるし
ボス・コンピュータからの情報では得られない
知識や考え方を教えてくれる。
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忘れるとこだった!
ボクは、君達にみらいの世界を
紹介する役目も担っているンだ。
何かみらいのことで、わからないことがあれば
ボクにたずねてくれるといいよ。
君の夢の中で、教えてあげられるかもしれない。
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さて、海洋ドームは海の中に建つ建物だ。
その形は、君達の想像にお任せするよ。
カッコいい建物を創ってみてほしい。
みらいでその建物が建っていたら、すごいね!
ドームといえば、丸い半球を思い浮かべると
思うけど、みらいの建設技術は、もっとすごいよ!
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その海洋ドームには、子供から大人まで
ともに学ぶスクールとそれぞれが生活する部屋と
病院がある。
病院といっても、人間の治療をするだけでなく
ボクのようなヒューマノイドの故障も直してくれる。
でも、君達の時代と違って
病気になったから病院に行くというより
病気を防ぐためのマシンを研究して
日頃からそれを人間に処方するための病院なンだ。
ちょっと、難しいかな?
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君達に興味を持ってもらえることを話そうか。
博物館や歴史館、アートは
君達の時代も、ネットで気に入ったものを
見つけることができるよね。
地球のどこかのドームで展示されたものを
みらいのボク達も、共通の財産として
ネットで共有している。
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ミュージックやダンス、ミュージカルやドラマは
やっぱり目の前で演じてくれる人がいないとね。
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今でも、直接見に行って楽しむけど
ボクは部屋でのんびり寝そべって
モアで映して見た方が楽かな?
モアのことは、次に説明するね!
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ここには、誰もが遊べる仮想空間がある。
そこでは、ゲームの中に入り込んで
迷路をさまよいながら、謎を解き
恋をして、仲間を作って、みんなで敵を倒して
得点をゲットして、ゴールを目指すンだ。
ゲームの中で新たなストーリーを作ると
それを面白いと思ったゲーム会社から採用されて
新しいゲームが発売されることもある。
そのゲームの収益が上がれば
貢献した分だけ、アカウントの口座に
マネーが振り込まれるンだ。いいでしょ?
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ドームには、みらいのゲームやスポーツが
楽しめる練習場や試合会場がある。
流行りもあって、新しいゲームが始まると
古いゲームが無くなってしまうこともあるけど
そんなの気にしないのさ!
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子供も大人も利用できるから
学習や仕事終わりに夕方から夜まで
たくさんの人が趣味を通じて、出会ってる。
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スポーツやゲーム、趣味で知り合って
結婚を決めるカップルが大勢いるンだ。
ボクら、ヒューマノイドもね。
君達みたいに、婚活アプリだけで相手を選ぶのは
不安じゃないの?
みらいは自分の趣味を楽しみながら
自分に合った相手を見つけるチャンスが多い。
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ただ、その出会いが結婚に結びつくかは
ケース・バイ・ケースかな・・・
みなさんの 想像と違ってましたか?
みらいの世界は これから始まりま~す!!




